荒木萬壽夫の発言 (本会議)

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○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。
 第一点は、学級編制五十人を四十五人としたことについての根拠を示せという趣旨の御質問かと思います。御案内のとおり、三十八年度でようやくすし詰め解消五カ年計画が完了いたしまして、五十人にたどりついたわけでございますが、御指摘のございましたように、世界的な観点から申し上げましても、五十名が多過ぎることは、だれしも指摘するところでございます。しからば、学級編制何十人がおっしゃるとおり合理的科学的根拠に立っての結論かとなりますと、なかなか容易には申し上げにくい意味合いがございますが、しかし、たとえばイタリアが三十人ということをよく言われますが、聞きますると、これらの国々の実情は、非常に小規模学校が多いということのゆえに、必然的な結果としてそういうふうになる傾向があるんだということも聞くのであります。ことに、今度の四十五人は、申すまでもなく、最高四十五人でございまして、平均しますれば四十人もしくは四十人を切るであろう学級編制のところが大部分であろうと推察されるのであります。したがって、諸外国と比べましても、必ずしも学級編制が数が多過ぎるという非難は少なくとも当たらないであろう。しかし、それが最終の結論であってそれから一歩も前進してはならないと思っているわけじゃむろんございません。当面の妥当な定数であろうかと思っておる次第であります。
 さらに、専科教員を全部配置するという考えがあるかというお尋ねでございますが、今度の改正によりまして、専科教員の配置につきましても、一応適当と思う配置はいたしておりますが、将来に向かってさらに努力をすべき課題は残っておろうかと思います。努力はしたいと思います。
 次に、定員実額という形になったのが今までの考え方と違うじゃないかという点でございますが、御指摘のとおりでございます。定員につきましては、定数をいやしくも定めるとならば、これこそ公平の観念からいたしましても、全国的にその定員が守られるというのが本則であるべきことは言わずもがなと思います。ただし今までは、申し上げるまでもなく、いわゆるすし詰め状態をようやく解消することのために懸命の努力をしてきた当時の状況下におきましては、定数というものがきちんと守らるべき本質は持っておりましても、そういう異例の事態におきましては、実員実額主義ということでその事態に対処する、そのことが妥当であったからそういう措置が行なわれておった、かように思うのであります。すでにして、学級編制四十五名、平均すれば四十名、大多数はそれを切るであろうという現実に立って考えます場合には、定員はやはり全国的に原則としては守るという立場に立って、そして御指摘のとおり、実給与額というものは、それぞれの地域によって異なることは当然でもございますので、それは堅持していく、その考え方が今後に向かっては妥当であろうかと存ずる次第でございます。
 最後に、この法案にいろいろと政令に譲った点があるが、それは立法府軽視ではないかという意味の御指摘でございましたが、そういう意図があるわけでもございませず、事柄の一つ一つを御了承いただけば、そうでないことも御理解いただけるかと思います。詳しくは委員会においての御説明に譲りたいと存じますが、五つばかり政令に譲った点がございます。概括的に申し上げますと、経過的な措置でございますために政令に譲った、事柄が手続的であるがゆえに政令に譲ったということで、一応御説明は尽きておろうかと思います。繰り返し申し上げますが、詳しくは委員会において御検討をお願い申し上げたいと思います。(拍手)
  〔国務大臣田中角榮君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 104315254X02519630614_025

発言者: 荒木萬壽夫

speaker_id: 20584

日付: 1963-06-14

院: 参議院

会議名: 本会議