曾禰益の発言 (予算委員会)

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○曾祢益君 意地の悪い質問ではなく、これは非常に重大な問題だと思うのです。先例はないことはない。ですから、こういうことはやはり筋を立てて解釈すべきである。今まで個人的債務だから北鮮関係は残る、これはいいと思います。そういう政治考慮はあっていいと思う。北鮮側の気の毒な人に韓国と何しても、それはそれでいいが、いやしくも国家対国家の関係ではそういうあいまいなものではいけないと思う。それは今のあなたの方式でやればどうしても現実問題としてやって、不幸にして朝鮮が二つに分かれれば、北鮮政府なるものと、あなたの議論によると、公的な請求権の平和条約四条a項に基づいて交渉しなければばならない、この場合にいろいろ議論はありましょうけれども、同時に日本は五億ドル南朝鮮のために事実上出しておるということを必ず先方は援用してくるに違いないと思う。そういうことを考えますと、私はやはりそういう不明確な態度ではなく、日本と韓国とやはり政治的な国交調整をやる以上は、この問題に限らず、在日韓国人の国籍の問題、処遇の問題についても現状からみて、あまり無理なことはできない。筋道は韓国と政治的約束ができるのだ、こういう建前をとらなければ何もできないのじゃないか。砂上の楼閣ですよ。そうではありませんか。私は、そういう筋道を立てずに、今までの答弁の、足を引っ張られるのはいやだから依然として一生懸命になって、あなたのほうは外務大臣も総理大臣も条約局長も衆議院において、いや韓国の支配権は三十八度線以北に及びませんから、この協定というものは請求権だけの協定ですから、全協定が全部三十八度線以北に及ばないのですが——だとすると、これは国交調整条約はできないと思うのですが、それでいいのですか。そういう点をひとつぜひ、もっとまじめにお考えになって、その場逃れの答弁ではなく、筋の立つような、累を将来に残さないように私はお考えを願いたいと思うのですが、総理大臣の御所見を伺いたい。

発言情報

speech_id: 104315261X00619630305_158

発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1963-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会