長野士郎の発言 (公職選挙法改正に関する調査特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○長野政府委員 お手元に御配付をいたしました「衆議院議員総選挙、最高裁判勘裁判官国民審査結果の概要(速報)」というのがございます。それから、この前要求がありました投票状況でありますとか、ポスター掲示場の数、立会演説会の聴衆者数に関する調べ、こういうものを一応お手元に差し上げておるのでございますが、この際お断わりを申し上げたいのは、まだ資料も十分整いませんので、立会演説会等につきましては、今回の総選挙におきますところの数字が十分でないのでございまして、御要求とややはずれるかもしれませんが、従来までの、三十五年までのものしかいまのところ報告ができないというようなかっこうでございます。資料が整い次第、正確な資料にいたしまして御報告を申し上げたいと思いますので、御了承をお願いいたします。
 選挙の結果の概要の速報でございますが、これはもうすでに先生方御存じのとおりでございまして、ほとんど申し上げることはないのでございますが、この中で二、三私どもが見まして今回の選挙の特色と申しますか、そういうふうな感じのあるところを申し上げてみたいと存じます。
 まず一二ページでございますが、一二ページに参りますと、各党派別の候補者数がございまして、前回との比較が出ておるわけでございます。今回の選挙は、総体といたしまして候補者の数が非常に少ないと申しますか、前回に比べましてしぼられておるということが一つの特徴であろうかと思います。ただ新人と申しますか、新しい立候補者の方がわりあいに多くなっておるということも一つの特徴ということに相なろうかと思います。
 それから次のページを開いていただきますと、その関係の競争率という欄がありますが、したがいまして競争率につきましては、率という点だけから見ますと今回が一番低いと申しますか、そういう形に相なっておるわけでございます。
 その次に一四ページを見ていただきますと、投票の結果についての調べでありますが、選挙当日の有権者数というのがございます。選挙当日の十一月二十一日現在の有権者の数は、一番下のところを見ていただきますと、全国で五千八百二十八万一千六百八十五人、こういうぐあいになっておりまして、前回の総選挙と比較いたしますと、三百九十六万八千六百九十二人の増加と相なっておるわけであります。
 それから、その次のページをあけていただきますと、投票の結果の投票率というものが出ております。その最初の三行目、Aの欄の一番下を見ていただきますとわかりますように、今回の選挙は、男子の投票率が七二・三六%、女子の投票率が七〇・〇二%でありまして、全体の投票率は七一・一四%となっております。前回の選挙の投票率が七三・五一%でございますので、その点からいいますと、二・三七%だけ投票率が下回ったということに相なるのでございます。その中でも、各都道府県別に出ておりますが、従来の投票率よりも高まっておるところもございます。たとえば最初のところの北海道でございますとか、あるいは岩手県、秋田県、山形県等は、むしろ前回よりも投票率が上回っております。福井県もそうでございますし、三重県もそうでございます。和歌山県、鳥取県、岡山県等もそうでございます。多少そういうところが出ておるわけでございますが、全体としては、大都市を含みますところの選挙区におきまして、やはり依然として投票率が低いということが、投票率を低くいたしました大きな原因でございます。
 次のページを開いていただきますと、投票率上位県というのがございまして、その一番上位県は常に島根県ということになっておりますが、島根県といいましても、今回は多少投票率が下回ったのでございまして、八五・一一%ということに相なっております。これはその下に大都市の投票率がございますが、投票の割合は非常に低うございます。
 次に、もう一枚開いていただきますと、一七ページに、戦後の総選挙の投票率が出ております。今回の総選挙は一番下に書いてございまして、七一一四%でございます。これは最初の第二十二回の総選挙七二・〇八%、それから第二十三回が六七・九五%でございまして、その意味でいいますと、戦後の二番目に低い投票率に相なっておるのでございます。ただ今回の選挙におきましては、男女の投票率の差というのが一番しまいの欄に書いてございますが、男女の投票率の差は非常に縮まってきておる。ということは、逆に婦人の方々の政治的な自覚が高まってきたというふうに言えるということにもなるかと思います。それからまた投票時間の二時間の延長ということが、そういう意味では婦人の方の投票をしやすくしたということになるかもしれないということでございます。
 その次には選挙区別、党派別当選人数というのがございます。これはご存じのとおりであります。
 それから一九の二というページがございます。これを見ていただきますと、年齢段階別当選人数というのがございます。今回の選挙では、前回に比べまして二十五歳から二十九歳、あるいは三十歳から三十四歳というような若いお方が当選をなさっておることが一つうかがわれます。しかしながら逆に今度は、七十歳以上というところもふえておりますので、両方に広がってきたというような形がありますというふうにも言えるわけでございます。
 それから二枚あとの二一ぺ−ジを開いていただきますと、戦後の新前元別当選人数というのがございます。これを見ていただきますと、今回の選挙におきましては、一番当選の割合の多いのは前議員と申しますか、現議員の割合が一番多くなっております。絶対数からいいますと、新人のほうの数がふえておるわけでございまして、パーセンテージも前回よりはもちろん上がっておるわけでございます。新人のほうも相当ふえておる。結局は元議員というようなところが従来に比べて減っておるというような形がうかがわれるのでございます。
 二四ページに婦人の当選率が書いてございますが、これは婦人の当選人の数は、候補者の数は少のうございましたが、前回の選挙の場合と当選人の数は同じでございます。そういうかっこうでございます。
 それから二五ページになりますと、府県別党派別の得票数というのがございます。自由民主党の最終トータルは、これで見ますと、全体の得票率の中の五四・六七%を占めております。それから社会党が二九・〇三%、民社党が七・三七%、共産党が四・〇一%、それから諸派が〇・一五%、無所属が四・七七%で、無所属の得票割合がふえている。そういうことが各県別にうかがわれるわけであります。
 それから各選挙区別に立候補者の得票数その他が出ておりますので、ごらんをいただければけっこうだと思っております。
 そのほかには、最高裁判所裁判官の国民審査の内容につきましても、うしろのほうにつけておりますので、ごらんをいただきたいと思います。
 それから、ほかにお配りいたしました資料の中で、選挙区別公営ポスター掲示場数調べ、二枚続きになっておるのがございます。これをごらんいただきますと、たとえば北海道の一区におきましては、掲示場の数が千五百二カ所、投票区が四百七十三でございます。平均いたしまして、一区では三・一八カ所ということに相なっております。大体一投票区に三カ所余というようなかっこうでそれぞれ掲示場が配置されておるわけでございます。これで見ますと、島根は全県一区でございますが、島根県の掲示場の数が三千五百七十、私のちょっと見ましたところでは、これが一番数が多いということに相なります。
 それから東京におきまして、たとえば東京の三区あたりを見ていただきますと、二百九十四、これはちょっともう少し確かめてみたいと思いますが、今調べをしておるのでございますけれども、東京は三カ所ということで、非常に数が少のうございます。その辺の間に掲示場の数があったというふうにうかがわれるのでありまして、一番下を見ていただきますと、掲示場の総数が全国で十四万六千二百四十、投票区の数が四万五千九十四、平均いたしまして三・二四三カ所ということに相なっております。たとえば秋田県等の欄を見ていただきますと、秋田県では、秋田県の一区で二千十四カ所、五百一投票所、平均いたしまして四・〇二、その上の宮城県も四・〇九、投票区当たりの掲示場の数も、非常に努力してふやしておるところもございます。
 その次の表は、各県平均の数をお示ししたものでございます。
 その次には、投票状況というのがございますが、これはもう少し詳細な資料をいま集めておりますが、これを見ていただきますと、前回と今回の差が出ておるわけでございます。午前十一時現在におきまして、今回は二三・二%、したがいまして、前回と比べますと七・二%投票率が下回っております。十五時現在におきましては、さらにその差が開きまして一六・三%、十八時現在におきましては——これが従来の投票の締め切り時刻であったわけでございますが、一六・二%ということになっております。それが二十時現在、要するに二時間延長の間に一四%近く取り返しまして、七一・一四%まで高まった。こういう形が出ておるわけでございまして、これを見ますと、十一時までの投票率の低かったものが、午後六時ごろから八時ごろまでの間に非常に高くなりまして、投票率が非常に回復しておるという状況がわかります。要するに朝の投票が減りまして、その投票が夕方に回ったとでも申しましょうか、そういう形がわかると思います。
 その次には、立ち会い演説会の聴衆者数に関する調べでございますが、これは先ほどお断わりいたしましたように、今回の選挙の分がまだ数字がはっきり固まりません。まだ報告漏れの県が非常に多くございまして、資料としてお示しするわけに参らなかったわけでございますが、全体といたしまして、いままでの状況からいたしますと、大体一回当たりの平均聴衆者数というものが、二十七年の選挙からこれまでの間に、途中で上がっているところもございますが、三十五年で聴衆者数がきわめて下がっておるというかっこうであります。二、三の県で報告の参りましたもので見ましても、やはり今回はこの三十五年の立ち会い演説会の聴衆者数をさらにある程度下回るのではないか、これは二、三の県でございますので、全体としてはわかりませんが、そういうふうに思われるような節がございます。立ち会い演説会の聴衆者の数が非常に少なかったのではないかというふうに考えられる点がございます。
 以上、簡単でございますが、資料の説明を終わらせていただきます。
    —————————————

発言情報

speech_id: 104504219X00219631217_004

発言者: 長野士郎

speaker_id: 17669

日付: 1963-12-17

院: 衆議院

会議名: 公職選挙法改正に関する調査特別委員会