金子岩三の発言 (公職選挙法改正に関する特別委員会)

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○政府委員(金子岩三君) 先ほどから選挙局長と市川先生とのやりとりを私は聞いておりまして、どうも役人というのは自分が起案、企画、推進、監督指導したことは、これが非常にすぐれたことでいいことだというような先入意識を持って、いまだにこういった国会の議場でも答弁をしていることに、まことに役人というものはひどいものだと私はつくづく考えております。しかし、私は政務次官ですから、政治的にものを考え、今の問答を聞いているのでございますが、この公明選挙、企画推進が、来年春総選挙があると思ってぼちぼち準備をしておったのが、十一月選挙になりました。そこで、十月にあわてて、そして解散の直前、一日前くらいに予算措置をしてもらって、そして、公明選挙推進の具体的な運動に入ったわけです。いわば選挙が終わるころにいわゆる選挙民に浸透するというように、時間的なズレがあった。これはもうどなたといえども、私らはその中に入って実行した立場になっておりますので、これは自治省の中では認めているのでございます。これは率直に私は選挙局長といえども認めなければいかんと思う。しかし、まことに不徹底な公明選挙推進運動をしている。この六億はもったいない。前の総選挙は一億だったのが六倍の金を使っておりますけれども、その実効は前の一億の実効もあがってないかもしれません、経済効果を申しますならば。そういった考え方で、私らもごく小範囲の九州のさいはてで感じたことは、あわててやったので、門標を送ってくるのも選挙の末期、これは配ってないところがたくさんあるはずです。やはり東京都だけではなくて、全地域にわたって徹底してない。せっかく配ったけれども、一戸々々門標となって張られてないという事実がございます。これは私は自治省で当然局長認めていただかなければならんと思います。しかし、これは時間的に意外に早く解散になったので間に合わなかった、かようにひとつ御了解いただきたいと思うのでございますが。それで選挙をやってみまして、選挙違反件数は非常に多くなっているが、選挙は非常に公正化されているのだというような見方も、私らはそうは見てない。やはり選挙は年年歳々悪くなっている。こういうふうな見方をしております。これから、いろいろ選挙法の改正についても諸先生方の御意見によって、より以上いい法律をひとつ作っていかなければならないと思いますが、選挙をやっていくたびにいろいろ反省もし、そしてまた改正もしなければならぬ。これは選挙のたんびに、選挙のあげくに必ずいろいろやはり検討して選挙制度は改正していくべきだと私はつくづく考えております。今度行なわれました特列法に基づく連呼の問題、ポスターのいわゆる規制の問題、はがきをそのまま二万五千枚使ったこと、こういったあらゆることにつきましても、これはやはり是非の議論が相当大きくあるのじゃないかと思っております。そういったことを一つ二つ、私の所感を申し上げることはどうかと思いますので御遠慮申し上げますが、選挙は年々まだ悪くなっておる、私はこういう判断をしております。今度の公明選挙推進に六億の金を使いましたけれども、あまり実効があがっていないということを、自治省の立場から全体を代表して皆さんに率直におわびを申し上げておきます。

発言情報

speech_id: 104514226X00219631212_024

発言者: 金子岩三

speaker_id: 35054

日付: 1963-12-12

院: 参議院

会議名: 公職選挙法改正に関する特別委員会