木村禧八郎の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○木村禧八郎君 もう二十日に大蔵省原案ができるのでしょう。そういう際に、いまの御答弁では満足できないのです。そんなばく然たる考え方で一体実はいいのかどうか。特にいま総理は所得倍増政策は大体所期の目的も達しつつあると言われておりますが、それは見方によって違うのであります。所得倍増政策は二つの内容を持っている。第一は高度成長、つまり生産設備を急速に大幅に拡大するということと、もう一つは格差の縮小ないしは解消というこの二つの内容を持っているのが高度成長であります。その中で、格差が拡大しているじゃありませんか。だから所期の目的を達成とはこれは言えません。政府みずから大資本本位の高度成長政策をやったために農業、中小企業は立ちおくれになっていると言っているじゃありませんか。所期の目的を達成しないじゃありませんか。高度成長高度成長といいますが、成率長だけの問題ではない。格差の縮小——金持ちと貧乏人との所得水準の格差、都市と農村との格差、中小企業あるいは大企業、あるいはその農村の問題がありますが、そういう格差の問題を全然除外しちゃって考えたのじゃ間違いだと思いますが、時間がありませんから少し急ぎますが、特に来年度は、いままで高度経済成長、つまりそのうち大企業の生産設備を非常に急速に拡大しました結果としてひずみが出てきている。そのひずみが非常に深刻になりまして、物価の値上がりと国際収支の見通しが悪くなってきたという情勢にあるのでありまして、来年度の経済をどういうふうに持っていくかということは、これはひとつの重要な課題であります。これはもうすでに予算を編成するのでありますから、固まっていなければならないはずであります。この点について総理大臣はかなりばく然とした御答弁でしたが、いま大蔵大臣のお話がありましたから、それじゃもう少しそれを煮詰めて重ねて総理大臣にお話をいたします。
いま大蔵大臣は、国際収支の安定を第一、第二には物価の安定、第三が開放経済体制に備えるためのいろいろな国内の整備を行なう、そういうふうに答弁されましたが、総理大臣もそういうふうにお考えですか。まず第一に国際収支、第二に物価の安定というふうにお考えになって予算を編成されるのか、来年の経済運営を行なうというお考えでございますか。重ねて総理大臣にお伺いいたします。