予算委員会

1963-12-16 参議院 全297発言

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会議録情報#0
昭和三十八年十二月十六日(月曜日)
   午前十時十九分開会
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   委員の異動
 十二月十六日
  辞任      補欠選任
   基  政七君  田畑 金光君
   須藤 五郎君  鈴木 市藏君
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 出席者は左のとおり。
   委員長     太田 正孝君
   理事
           大谷藤之助君
           斎藤  昇君
           平島 敏夫君
           村山 道雄君
           戸叶  武君
           羽生 三七君
           小平 芳平君
           市川 房枝君
           高山 恒雄君
   委員
           井上 清一君
           植垣弥一郎君
           江藤  智君
           加藤 武徳君
           金丸 冨夫君
           木村篤太郎君
           草葉 隆圓君
           小林 英三君
           小柳 牧衞君
           小山邦太郎君
           木暮武太夫君
           後藤 義隆君
           河野 謙三君
           郡  祐一君
           塩見 俊二君
           杉原 荒太君
           館  哲二君
           鳥畠徳次郎君
           山本  杉君
           稲葉 誠一君
           大倉 精一君
           木村禧八郎君
           瀬谷 英行君
           豊瀬 禎一君
           藤田藤太郎君
           松本 賢一君
           山本伊三郎君
           鈴木 一弘君
           中尾 辰義君
           森 八三一君
           田畑 金光君
           鈴木 市藏君
  国務大臣
   内閣総理大臣  池田 勇人君
   法 務 大 臣 賀屋 興宣君
   外 務 大 臣 大平 正芳君
   大 蔵 大 臣 田中 角榮君
   文 部 大 臣 灘尾 弘吉君
   厚 生 大 臣 小林 武治君
   農 林 大 臣 赤城 宗徳君
   通商産業大臣  福田  一君
   運 輸 大 臣 綾部健太郎君
   郵 政 大 臣 古池 信三君
   労 働 大 臣 大橋 武夫君
   建 設 大 臣 河野 一郎君
   自 治 大 臣 早川  崇君
   国 務 大 臣 佐藤 榮作君
   国 務 大 臣 福田 篤泰君
   国 務 大 臣 宮澤 喜一君
   国 務 大 臣 山村新治郎君
  政府委員
   内閣官房長官  黒金 泰美君
   内閣法制局長官 林  修三君
   人事院総裁   佐藤 達夫君
   人事院事務総局
   給与局長    瀧本 忠男君
   大蔵省主計局長 佐藤 一郎君
   大蔵省主税局長 泉 美之松君
   大蔵省理財局長 吉岡 英一君
   大蔵省銀行局長 高橋 俊英君
   厚生省環境衛生
   局長      舘林 宣夫君
   厚生省社会局長 大山  正君
   農林大臣官房長 中西 一郎君
   農林省農林経済
   局長      松岡  亮君
   労働省職業安定
   局長      有馬 元治君
   自治省選挙局長 長野 士郎君
   自治省財政局長 柴田  護君
   自治省税務局長 細郷 道一君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       正木 千冬君
  説明員
   建設省河川局長 畑谷 正実君
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  本日の会議に付した案件
○昭和三十八年度一般会計補正予算
 (第2号)(内閣提出、衆議院送
 付)
○昭和三十八年度特別会計補正予算
 (特第2号)(内閣提出、衆議院送
 付)
○昭和三十八年度政府関係機関補正予
 算(機第2号)(内閣提出、衆議院
 送付)
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太田正孝#1
○委員長(太田正孝君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 昭和三十八年度一般会計補正予算(第2号)、昭和三十八年度特別会計補正予算(特第2号)、昭和三十八年度政府関係機関補正予算(機第2号)、以上三案を一括して議題といたします。
 三案は、一昨日衆議院から送付され、本院付託となっておりますので、念のため申し上げておきます。
 三案の取り扱いについて、先般の理事会において協議いたしましたので、そのおもなる内容について御報告いたします。
 一、補正予算の質疑は本日より開始し、明後十八日に審議を終了いたします。
 二、質疑の総時間は三百三十六分とし、その各会派への割り当ては、自由民主党百三十六分、社会党百二十分、公明会三十分、第二院クラブ及び民主社会党おのおの二十分、共産党十分といたします。
 三、質疑順位は、社会党、自由民主党、社会党、公明会、第二院クラブ、民主社会党、共産党、社会党、社会党、自由民主党及び社会党といたします。ただしこれは前例としないことにいたしております。
 以上御報告いたしましたとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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太田正孝#2
○委員長(太田正孝君) 御異議ないと認めます。
 それではこれより質疑に入ります。まず木村禧八郎君。
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木村禧八郎#3
○木村禧八郎君 三十九年度の予算編成も大詰めにきまして、大体二十日ごろ大蔵省原案がきまるということが伝えられております。したがいまして、三十九年度予算編成の前提としての日本経済の見通し、並びに経済の運営の基本方針等も大体まとまっているはずであると思いますので、来年度の経済見通しと経済運営の基本方針について質問いたしたいと思うのです。特に来年度の経済は、なかなかむずかしい問題も多く出てくると思うのですが、どういう方向に来年度の経済を持っていこうとするのか。
 そこで、まず総理大臣にお伺いいたしたいと思うのですが、総理大臣は、三十九年度の日本経済の課題として何が一番重要な問題であるとお考えになっておるか。そうして三十九年度の予算を組むにあたり、また日本経済を運営するにあたってどういう点に重点を置いて予算を編成され、経済を運営されていこうとしておるか、この点についてお伺いいたしたいのであります。
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池田勇人#4
○国務大臣(池田勇人君) 私から先にお答えするよりも、財政金融の衝に当たっております大蔵大臣が答えるのが順序だと思います。したがって、詳しくは大蔵大臣よりお答えすることにいたします。
 基本的の考え方としては、やはり日本の国内の経済をもっと力強いものにする、いわゆる成長もほどほどにいたしたい。それは私の念願の、お約束であります十年所得倍増というものがだんだんその効果をあらわしまして、この分でいけば大体十年以内に達成できるという見通しがついてまいりました。したがいまして、その方向でやっていく。で、安定していこうと思いますから、国内の健全な経済、そして何といいますか、当然の結果として、またそれが原因ともなりますが、国際収支の均衡ということを考えながらやっていきたい、こう思っております。詳しくは大蔵大臣からお答えします。
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田中角榮#5
○国務大臣(田中角榮君) 本年度の経済成長は、おおむね実質八%程度になるのではないかと推定せられるわけでありますが、現在予算の査定中でありまして、来年度の経済見通しはまださだかに決定いたしておりませんが、大体二十日をめどにしまして来年度の成長率をきめまして、それによって予算総額を決定したいという段階でありますので、来年度の経済成長率を何%に見るかというようなことはお答えできる段階に至っておりまません。しかし、引き締めをいたしました昨年は実質五・九%という成長率を示しておりますし、本年度は先ほど申し上げましたように、実質八%成長が遂げられるというような堅調な状態でありますので、いま総理大臣が申し述べましたとおりに、十年所得倍増計画の数字を十分検討しながら、経済成長率をきめてまいりたい、このように考えておるわけであります。来年度の予算編成の重点的な考え方は、国際収支を安定させなければならないということ、第二は物価問題に対して、物価をできるだけ安定せしめなければならない、第三点は、いままで四、五年かかって開放経済体制に向こう体制整備を行なってまいりましたが、四月一日を期してIMF八条国に移行するという既定方針をきめておりますので、この開放経済に向かって国内均衡をはかりながら、将来に向かって安定拡大的な経済成長を遂げていけることを目途にした健全均衡的な予算を組みたいという考え方を基本にいたしておりす。
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木村禧八郎#6
○木村禧八郎君 もう二十日に大蔵省原案ができるのでしょう。そういう際に、いまの御答弁では満足できないのです。そんなばく然たる考え方で一体実はいいのかどうか。特にいま総理は所得倍増政策は大体所期の目的も達しつつあると言われておりますが、それは見方によって違うのであります。所得倍増政策は二つの内容を持っている。第一は高度成長、つまり生産設備を急速に大幅に拡大するということと、もう一つは格差の縮小ないしは解消というこの二つの内容を持っているのが高度成長であります。その中で、格差が拡大しているじゃありませんか。だから所期の目的を達成とはこれは言えません。政府みずから大資本本位の高度成長政策をやったために農業、中小企業は立ちおくれになっていると言っているじゃありませんか。所期の目的を達成しないじゃありませんか。高度成長高度成長といいますが、成率長だけの問題ではない。格差の縮小——金持ちと貧乏人との所得水準の格差、都市と農村との格差、中小企業あるいは大企業、あるいはその農村の問題がありますが、そういう格差の問題を全然除外しちゃって考えたのじゃ間違いだと思いますが、時間がありませんから少し急ぎますが、特に来年度は、いままで高度経済成長、つまりそのうち大企業の生産設備を非常に急速に拡大しました結果としてひずみが出てきている。そのひずみが非常に深刻になりまして、物価の値上がりと国際収支の見通しが悪くなってきたという情勢にあるのでありまして、来年度の経済をどういうふうに持っていくかということは、これはひとつの重要な課題であります。これはもうすでに予算を編成するのでありますから、固まっていなければならないはずであります。この点について総理大臣はかなりばく然とした御答弁でしたが、いま大蔵大臣のお話がありましたから、それじゃもう少しそれを煮詰めて重ねて総理大臣にお話をいたします。
 いま大蔵大臣は、国際収支の安定を第一、第二には物価の安定、第三が開放経済体制に備えるためのいろいろな国内の整備を行なう、そういうふうに答弁されましたが、総理大臣もそういうふうにお考えですか。まず第一に国際収支、第二に物価の安定というふうにお考えになって予算を編成されるのか、来年の経済運営を行なうというお考えでございますか。重ねて総理大臣にお伺いいたします。
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池田勇人#7
○国務大臣(池田勇人君) 国際収支が第一で、国内の安定成長、物価の問題が第二というわけのものではございません。みんな関連があり、そうしてみんな重要な問題であります。
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木村禧八郎#8
○木村禧八郎君 経済成長についてはどうお考えになっておりますか。
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池田勇人#9
○国務大臣(池田勇人君) 経済成長自体が目的じゃございません。国民生活の安定と雇用の増大が目的であります。
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木村禧八郎#10
○木村禧八郎君 そんなことを聞いているのじゃない。経済成長はどの程度にお考えになっているかと聞いているのです。
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田中角榮#11
○国務大臣(田中角榮君) 先ほどお答え申し上げましたとおり、二十日をめどに、いま、八月の末までに大蔵省の出された各省の予算査定を行なっている状況であります。経済成長率につきましては、経済企画庁で、いま作業を進めておりますが、経済企画庁と大蔵省との間で、二十日までにはどうしても詰めなければならない問題でございますが、現在まだ来年度の経済成長率がおおむね幾らになるだろうというような数字を申し上げる段階に至っておりませんということを申し上げた次第であります。が、しかし、全く五里霧中なのかということでありますから申し上げましたのは、今年は実質八%の成長というような状態が見通されますので、来年度の経済成長率は、いままでのように、このぐらい伸びるであろうというような考え方ではなく、適時適切なる施策を行ない、また予算編成等において、財政規模等をきめますことによって、安定的な経済状態をつくりたいという基本的な考えに立っておりますので、今年度の八%以上には想定できないと思いますが、では七%か、七・一%か、六%台か、六%台に押えるのかというような数字を国会の席上で申し上げる段階ではないということを申し上げたわけであります。
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木村禧八郎#12
○木村禧八郎君 私はその御答弁は非常に不満足です。池田総理は、国会の正常化ということをよく言われております。国会の正常化の一環としましても、予算ができてしまってから審議しても、ほとんどこれは野党の意見は取り入れてないんですよ。御承知のように憲法をごらんになりましても、法律については「法律案」となっております。しかし、予算については予算案となっていないのです。予算案となっていないで「予算」というふうに書いてあるのは、大体政府が編成してしまえば、つくってしまえば修正は困難である、編成権も提出権も政府にあるのでございますから、したがって、予算を編成される前に、予算編成のこの前提としての経済見通しなり、あるいは政府の来年度の経済の運営の基本的な方針というものについて、十分国会で明らかにして、十分に野党の意見を聞いて、そうしてそれを参考にして、その意見を取り入れて予算を編成するということになれば、不必要な混乱は、これは全部なくなるとは言いませんが、かなり私は違ってくると思うんです。したがって、予算編成の過程にあるから言えないとかなんとか、そういうことでなくて、もっとざっくばらんに、国民のための予算ではありませんか。国民が税金を納めて、それをもとにして予算をつくるのじゃありませんか。あなたのための予算じゃないんですよ。したがって、国民の税金の納め方、使い方については、十分に国会を通じて、予算編成の前であるからこそ、十分に、具体的にできる限りいままでの時点でわかっている範囲においては——変わったからといって私は責めるわけじゃない——もっと正直に、謙虚に、ざっくばらんに、われわれに御答弁される義務があると思うのです。したがって、もっと具体的に答弁してもらいたい。そんな抽象論でなく、具体的に答弁していただきたい。
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田中角榮#13
○国務大臣(田中角榮君) 先ほどから申し上げておりますように、来年は国際収支の安定ということも重要な課題でありますし、開放経済に移行するために国内均衡をはからなければなりませんし、総理大臣が申し上げましたとおり、所得格差、地域格差その他の問題から中小企業の問題、農業政策等に対しても重点を置かなければならないと申し上げておりますとおり、予算編成に対しては、あなたがいま言われたとおり、非常に慎重な配慮をいたしておるわけであります。現在、御承知のとおりこうして補正予算審議で衆参両院の審議に応じておるわけでありまして、大蔵省としましては、八月からの査定をいま続けておるのであります。
 なお、経済成長率がきまらなければ税収見込みも立ちませんし、税収見込みが立たなければ予算総ワクもきまらないのでありますから、当然十八、九日までには経済成長率もきめなければならないことは言うをまたないわけであります。しかし、大蔵省と経済企画庁とが、いま合議中でありまして、数字を申し上げられる段階になっておりませんということを申し上げておるわけであります。しかし、全然数字に対してお話をしておらぬのではなく、今年度は実質八%を見込まれます。それよりも、多少引き下げぎみな状態で考えなければならないだろうということは、先ほど申し上げておるとおりであります。少なくとも財政支出の規模をふくらますことによって景気が刺激をせられるようなことがあってはならないという考え方を基本にいたしておりますので、いま、しいて申し上げるとすれば、今年度の成長率よりも低く押えなければならないという基本的な考え方は申し上げられますが、それが七%になるか六%台に押え得るかというような問題は、これから一週間の間に政府部内で十分各省間検討しまして、閣議で決定をし、御報告を申し上げます。
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木村禧八郎#14
○木村禧八郎君 なるべく総理大臣がお答えを願いたい。というのは、このきょうの総括質問は、総理大臣が中心になるのでありますから。
 そこで、じゃ、具体的に伺っていきます。来年度の自然増収をどのくらいにお見込みになっておりますか。
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田中角榮#15
○国務大臣(田中角榮君) 先ほども申し上げましたとおり、経済成長率がまださだかに決定いたしておりませんから、基本的な数字が確定いたしておりませんので、それを基礎にして算定をする自然増収の見積りは、正確に申し上げることはできないわけでありますが、まあ大体、今年度が千七、八百億ないし二千億の自然増収が見込まれる状態でありますので、それを基礎にして推算をしますと、六千億ないし六千七、八百億の間でおおむねの計算ができる、このように考えております。
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木村禧八郎#16
○木村禧八郎君 その成長率は、その自然増収ですね、大体本年度八%成長率を前提にしまして本年度二千億くらいで、それから来年度は大体六千七、八百億最高。六千億ないし六千七、八百億となっていますね。それは、この成長率をどのくらいに見、物価をどのくらいに見、鉱工業生産をどのくらいに見て六千七、八百億になるのですか。
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田中角榮#17
○国務大臣(田中角榮君) 基礎的数字ははっきりしておらないということを申し上げておきましたが、六千七、八百億とすれば、どういう基準で算定すれば六千七、八百億になるのかという御質問でございますから、私がここで個人的な試算をあなたの御質問に対してオウム返しに答えたわけでありまして、根拠があるわけではありませんが、成長率を六・七、八%、六・五、六%から七・二、三%くらいの幅で抑え、物価を三%ないし四%くらいで押えていきますと、大体その程度になるのではないかというふうに考えられます。それは先ほど申し上げたとおり、今年度の自然増収という実績及び第四・四半期の見通しをもととしてオウム返しに申し上げた話でありますから、正確な数字ではないということは御了承願います。
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太田正孝#18
○委員長(太田正孝君) ただいま委員の変更がございました。須藤五郎君が辞任され、その補欠として鈴木市藏君が選任されました。
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木村禧八郎#19
○木村禧八郎君 六・五%から七%ぐらい。しかし、これは物価をまた考えなければならない。物価はどのくらいに考えておるのですか。
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田中角榮#20
○国務大臣(田中角榮君) 先ほども申し上げましたとおり、オウム返しにお答えをしたことでありますから、そのオウム返しに答えた数字をもととして逆算されてくると、もう一ぺん計算をして申し上げますということになるわけでありまして、あなたの質問に対して、現在ここで数字を述べないと、どうもおしかりでありますから、それにつられて申し上げたようなわけでありまして、先ほど申し上げたとおり、大体成長率を六・五、六%から所得倍増計画の年間七・二%ぐらいの幅を持ちながら、物価を三%−四%ぐらいで計算をしていきますと、六千億——六千七、八百億——七、八百億という数字は非常に多いかもしれませんが、新聞等に出ている六千五百億という数字を目標としていいかとも思いますが、もっと必要であれば十分計算をして申し上げます。
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木村禧八郎#21
○木村禧八郎君 そんな無責任な答弁はないですよ。三%から六%の間なんというのは冗談じゃありませんよ。(「四%」と呼ぶ者あり)四%ですか、それは失礼いたしました。
 それでは、経済企画庁長官がおられますので、企画庁長官が前に自民党の政調会に経済の見通しについて報告されたことが新聞に出ております。経済企画庁長官が自民党の政調会に報告された来年の経済見通しについて、ここで報告していただきたい。
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宮澤喜一#22
○国務大臣(宮澤喜一君) 自民党政調会にそういう別に具体的なものを報告してございません。
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木村禧八郎#23
○木村禧八郎君 新聞に出ているじゃありませんか。
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宮澤喜一#24
○国務大臣(宮澤喜一君) 具体的なものは報告しておらないと申し上げておるのであります。
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木村禧八郎#25
○木村禧八郎君 新聞に出ているのは、あれはうそですか。
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宮澤喜一#26
○国務大臣(宮澤喜一君) 新聞の報道につきましては別に私は責任を持ちません。
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木村禧八郎#27
○木村禧八郎君 経済企画庁が作業をしておる案ですね、経済企画庁の作業を聞かしてくだざい。やったんでしょう。無責任ですよ。新聞によりますと、なるべく数字のことは国会で話さないようにということが申し合わせになっておる。そんな無礼なことはないと思う。そんな責任を回避する必要はない。明年度は重大な経済の段階に入るのですから、ざっくばらんにもっと国民に実体を明らかにして、十分に国民の批判を仰ぐ、そういう謙虚な立場で、ほんとうに日本経済をよくしていこうという立場で、もっとそういう数字を明らかにして、そうして議論をしなければだめですよ。そういう抽象論じゃだめじゃないですか。もっとまじめに誠実に答えてくださいよ。数字はあるのですよ。
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宮澤喜一#28
○国務大臣(宮澤喜一君) 数字はいろいろございます。しかし、先ほど総理大臣、大蔵大臣から答弁を申し上げておりますように、政府として数字の統一の過程にある段階でございますから、そういうプロセスの途中でなまのものを申し上げることは、私は意味がないと思うのであります。
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木村禧八郎#29
○木村禧八郎君 それは見解の違いですよ。もっと謙虚な態度で——官僚的な答弁をするものじゃないですよ。もっとまじめに、謙虚に、自分はこういうふうに考えるがどうであろうか、批判を仰ぐぐらいのつもりでやはり報告をするべきですよ。
 それでは大蔵大臣に伺います。六・五%から七%程度の成長率、物価を大体三%から四%ぐらいの見通しで六千六、七百億の自然増収、これが可能でございます。
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