河野謙三の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)

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○河野謙三君 次の質問に移る前に、前の質問でもう一つつけ加えておきたいと思います。
 北鮮なりインドネシアの問題になっておる選手は、国を出る前から、このまま東京に行っても参加資格は停止されるのだということはわかっておるわけですね。わかっておって、なお東京に来て選手村に入るということは、まだそこに一るの望みを持っておるから来るわけです。行ってまた交渉をすれば、まだ多少交渉の余地があるんじゃないか。悪く言えば、少しごねれば、何かまたそこにおのずと打開の道があるんじゃないかという希望が多少つながっておるから私は来るのだと思う。だから、私はるる申し上げますように、こっちに来て選手村に入った以上は、ただじゃ済まないような気がする。しかし、いま与謝野さんが、日本の陸連なり水連として、組織委員会として、世界の陸連なり水連の決定に従わなければならない——これはそのとおり明瞭なことです。しかし一面、日本の水連なり陸連もしくは組織委員会としては、もっと大きく言えば日本国民として、インドネシアなり北鮮に、日本の国としてはあらゆる機関を通じてあなたたちの国の参加につきまして、これこれこういうふうに長い時間をかけてたび重ねて努力をしたのだ、しかしどうしてもそれが許されなかったという誠意を向こうに買わすだけのことは、買ってもらうだけのことはしておかぬといかぬ。
 そこで問題は、見解の相違がそこに起こってくるわけですが、与謝野さんのほうでは、もう日本の陸連としては、また水連としては、できるだけのことをやったのだ、しかしついにもうこの段階に来ては、世界陸連なり世界水連の決定に従わざるを得ない、できるだけのことをやったのだ——やったでしょう。しかし、それが北鮮なりインドネシアにわれわれの努力が認められておるかどうかということが非常に大きな問題だ。認められておれば、私は日本の誠意を買って無理にここに来ないのじゃないかと思う。そこに何か意思の疎通を欠いて、向こうが日本の誠意というものをまだくみ取っていないという、何かそこに少し残っているものがあるんじゃないか。
 そこで、先ほど申し上げましたように、この段階で結論は出ておるからむだだとは思うけれども、北鮮なりインドネシアに、日本の国としての尽くすべき手は最終の最後まで尽くしたという誠意を買ってもらう意味で、もう一度事務総長が、いま開会を控えて、たとえ三日でも一週間でも留守をすることはできぬでしょう、だれか適当な人を通じて、もう一度ロンドンに飛んで、この問題について折衝をするということは、これは私は、考えようによると、相手国を納得させる意味において考えられる一つの手段じゃないかと思うのですが、それも、すべて事は終わったと言われればそれまでですが、私はそういう気持ちがあるのです。それについてはどうでしょう。

発言情報

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発言者: 河野謙三

speaker_id: 8301

日付: 1964-09-15

院: 参議院

会議名: オリンピック準備促進特別委員会