オリンピック準備促進特別委員会

1964-09-15 参議院 全72発言

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会議録情報#0
昭和三十九年九月十五日(火曜日)
   午後二時十五分開会
  —————————————
   委員の異動
 九月三日
  辞任      補欠選任
   戸叶  武君  田中  一君
 九月十五日
  辞任      補欠選任
   光村 甚助君  柴谷  要君
   柏原 ヤス君  鬼木 勝利君
  —————————————
 出席者は左のとおり。
   委員長     佐藤 尚武君
   理事
           河野 謙三君
           岡田 宗司君
   委員
           石井  桂君
           小西 英雄君
           小柳 牧衞君
           鈴木 万平君
           山本 利壽君
           柴谷  要君
           鬼木 勝利君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       工楽 英司君
  説明員
   文部省体育局長 前田 充明君
  参考人
   オリンピック東
   京大会組織委員
   会事務総長   与謝野 秀君
   東京オリンピッ
   ク資金財団理事
   長       靱   勉君
   東京オリンピッ
   ク資金財団事務
   局長      近藤 直人君
   日本体育協会東
   京オリンピック
   選手強化対策本
   部本部長    大島 鎌吉君
   東京オリンピッ
   ク映画協会会長 田口助太郎君
   日本放送協会東
   京オリンピック
   放送実施総本部
   統轄本部副本部
   長       岡本 正一君
  —————————————
  本日の会議に付した案件
○オリンピック東京大会準備促進に関
 する調査
 (東京オリンピック記録映画等に関
 する件)
  —————————————
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佐藤尚武#1
○委員長(佐藤尚武君) それでは、ただいまからオリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の変更について御報告申し上げます。
 本日、柏原ヤス君、光村甚助君が辞任され、その補欠として鬼木勝利君、柴谷要君が選任されました。
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佐藤尚武#2
○委員長(佐藤尚武君) オリンピック東京大会準備促進に関する調査を議題にいたします。
 本日は、前回に引き続き、東京オリンピック記録映画に関する件等について調査を進めます。
 なお、本件調査のため、委員長は、オリンピック東京大会組織委員会事務総長与謝野秀君、東京オリンピック資金財団理事長靱勉君、同事務局長近藤直人君、日本体育協会東京オリンピック選手強化対策本部本部長大島鎌吉君、東京オリンピック映画協会会長田口助太郎君、以上の方々に参考人として御出席を願っております。
 それでは、これより質疑に入ります。質疑のおありの方は順次御発言を願います。
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河野謙三#3
○河野謙三君 私は、前回当委員会で希望を申し上げた記録映画並びに技術映画、特に技術映画につきまして、その後、文部省、組織委員会その他で具体的にどういうふうに話が進行しておるか、その状況の御報告を求めるわけですが、その前に、ひとつこの機会に、与謝野さんなり大島さんにちょっと伺いたいのですが、前回この委員会でこれまた問題になりましたガネホの問題ですが、その後、与謝野事務総長から、日本の組織委員会としては国際陸連なり国際水連の決定に待つ以外に方法はない、こういう意味の談話の発表がございましたが、私は、当然のことであり、今後もそれで終始されるものと思いますが、ただ、与謝野事務総長がかような談話を発表されましたまでの経過につきまして、ひとつ伺いたいのです。
 この談話が発表されるまでの経過におきまして、たとえば陸上関係で申しますと、世界陸連の評議員は、たしか浅野均一さんがやっておられた。世界陸連から浅野評議員に対して意見の聴取を求めてこられた。それに対しまして、日本陸連といたしましては、当然組織委員会等を御相談の結果と思いますが、初めてアジアにおいてオリンピックが開催されるのであるから、願うことならば、できることならば、インドネシアなり北朝鮮、これもアジアの一員として、規定は規定として、ぜひ参加させるようにごあっせん願いたい、こういう意味の回答をされたそうですが、それにもかかわらず、現段階では国際陸連または水連の厳粛なる決定を変更するわけにはいかない、こういうことになったように伺っておりますが、それは事実と違いますか。と申しますのは、私は、国際陸連なり国際水連の決定、これはまあきわめて厳粛なものでありますけれども、日本で開かれる初めてのオリンピックに、アジアの一角に位置するところのインドネシアなり北朝鮮——願うことならば、主催国日本としては、民族感情からいきましても、何とか考える余地はないか、こういうことを一応は希望を申し出た。私は当然のことだと思うのですが、そういう経過がございましたか。
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与謝野秀#4
○参考人(与謝野秀君) 河野委員の御質問にお答え申し上げます。
 ただいまおっしゃいましたとおりの経過と申してよろしいかと思うのであります。昨年ガネホの大会が開かれましたときに、国際陸連は、ガネホの大会に参加した選手は東京オリンピック大会に参加できないぞという予告を、警告を発したわけでありますが、しかし、ガネホの競技大会は多数の参加選手をもって開催されたわけであります。これで、われわれとしては、この問題がオリンピック間近になって、予告どおり大会には出られないのだぞということになっては、なかなかうるさい問題である、先ほどおっしゃたようなアジアでの大会にアジア人が何とか参加できるよう特に優秀な選手もその中に含まれているというようなことで、日本の陸連のほうから打診が行なわれた。また、日本の陸連の代表が外国に参りまして、国際陸連の首脳部と話したときに、やはりこの問題が出て、日本側の気持ちというものは向こうに伝わっているのであります。が、組織委員会としては、直接国際陸連と交渉する立場になく、これは日本陸連を通じてやるべきものでございますが、たびたびブランデージ会長が来られたときも、この問題について話し、またそればかりか、当時来ておりました北鮮の代表とブランデージ会長が会うのをあっせんいたしましたこともあります。また、この七月には、特にこの問題について国際陸連の意向を打診し、日本側の気持ちを伝えるために組織委員会の渉外部長をロンドンに派遣したということもあるのでありますが、国際陸連の立場というものは、そういう考慮にはどうも動かされない、既定方針は堅持していくというふうに、ずっと進められてきたのであります。そこで先ほどお話しのような、国際陸連に肩書きを持っておる浅野陸連の副会長から、また何とか妥協案はないかというようなことで、国際陸連の会長のほうに私案を出されたようでありますが、それはいけないのだというような、結局否定的の回答が参っておる。
 結局、われわれが判断いたしまして、国際陸連の態度は相当かたい、もう最終的の決定というものではないにしても、これに対して誤解している向きもあって、日本でやるのだから日本の組織委員会が許せばどんな選手でも参加できるというような誤解があって、あとで紛糾の種になっては困る、非常にむずかしくなった状態で、しかも国際陸連の決定にまつべきものである、せっかく参加したいというアジアの選手、人情論として迎えたいのでありますが、その人情論も組織委員会はどうするわけにもいかないで、やはりルールを守っていかなければならないという立場を宣明するために、私は一応談話を発表したのでありますが、この談話を発表するのは、同時に国際水連というものも同じ立場でガネホに参加した選手の資格を停止しているのでありますが、国際水連は案外甘いのじゃないかと、非常に寛大な措置をとるのじゃないか、国際水連がとったら、陸連一つになるから、国際水連でさえこういう寛大な措置をとったんだから、陸連のほうも考え面してくれと、こういうことになるという希望も多少持っていたのでありますが、国際水連の会長のほうから、やはり国際水連の理事をしている日本側の委員に、これはやはりだめなんだという非常に強い意向が伝えられたのでありまして、両方の国際連盟がこう強い態度で出ては、ガネホの参加選手というものは、ほとんど不可能に近い状態になったんではないかと、こう認められましたので、誤解を避けるために事態を明らかにし、同時に——たとえば北朝鮮の場合は国際水連とは関係なく参加できるのであります。なぜかと申しますと、ガネホに参加したときには、北朝鮮はまだ国際水連に参加してなかったんであります。参加前の問題をとやかく言うことはない。したがいまして、北朝鮮に対しては陸上競技だけが問題になる。また、インドネシアその他の国に関しては陸上及び水上でありますが、インドネシアはみずから水上連盟からさきに脱退していますから、自分のほうから先に出ないようにしていると、こういう状態にあります。しかしながら、オリンピックは二十種目ありまして、この一つないし二つ出られないにしても、他の競技では堂々と参加できる、こういうことでありますから、ぜひそういう種目に参加していただきたい、こういう意味で談話を発表したわけであります。
 また、北朝鮮の選手がオリンピックに参加するのには、昨年来いろいろな問題がありまして、国交のない国の選手、その国の旗がどうなるというようなこともあったんでありますが、すべてを一つ一つ解決して、北鮮の選手が参加できるようにいたしてまいって、この点は北鮮側で非常に努力を買ってくれているのであります。きょう、代々木の選手村で開村式がございました。北鮮の国旗が堂々と上がったのは、きょうが始めてと、そのくらいの措置をとっているのでありますが、何ぶんにも、国際陸連の決定には従わなくてはならない、こういうことでございまして、まあ、事態は非常に北鮮側にとって気の毒でありますが、こういうことになっているわけであります。また今日、新聞でも、さらに国際陸連の強い態度を再確認するような声明を国際陸連の会長が出されたという報道がございまして、おそらくこれも事実だろうと、こう思われている次第でございます。
 以上が今日までの経過でございます。
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河野謙三#5
○河野謙三君 浅野君の書簡に対して、これに対してノーという返事が出たんですか。
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与謝野秀#6
○参考人(与謝野秀君) これは、ノーというとり方をするのか——つまり、やはり陸連の決定でいくのが、これが正しいので、これがまた将来のスポーツというものを守るゆえんだというような意味で、やはり意味を掘り下げれば、ノーということでございましょう。
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河野謙三#7
○河野謙三君 そうしますと、もうこれは万事結論に至ったものであって、北鮮なりインドネシアなり、また国内の一部の人が言われるように、もう一度世界陸連の本部、ロンドンですか、これに、事務総長なりまた陸連の代表なりが、この問題について再考の余地はないかということで懇請に出かけてくれたらどうだという意見もあるやに聞きますが、いまの事務総長のお話ですと、すべてもう結論に至ったので、そういうことをやる余地もないと、また、いまそういうことも考えていない、こういう段階でございますか。
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与謝野秀#8
○参考人(与謝野秀君) 仰せのとおり、確かに、もう一度努力して、ロンドンあたりで会長その他に懇請してみることはないか、こういう御意見もあるのでございますが、国際陸連の決定、特に会長の意思が、つまり、これをひるがえすことはスポーツのルールをくずすことで、これが将来のためにいけないのだ、やはりスポーツというものはルールを尊重するということからいかなくてはならない、こういう御意見でありまして、それに対して、アジア人だから参加させてやってくれ、こういう理屈でどうも説得するという余地はもうすでになくなってきているのではないか、こういうふうに考えまして、ともかく、一〇〇%だめということを断言するわけにはいかないのでありますが、もう九九%はだめだ、ただ、国際陸連の幹部がオリンピックの前にこちらに集まりますが、そのときにまた何らか決定をくつがえす余地はないかと希望的観測を持っている人もあるのでありますが、国際陸連のほうからは、浅野さんあたりに、その場合に決定がひるがえったならば、もうガネホの参加選手は出さないといってあきらめている国があるのであって、そういう国が、非常にまた、ばかをみるという結果も起こるので、くつがえす余地はないというような意味のことを言ってきているということを仄聞しているわけでありまして、望みはほとんどないに近く薄くなっている、こう存じます。
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河野謙三#9
○河野謙三君 私は、少なくとも外国の役員、選手がこちらに来るまでに問題は一〇〇%解決しておくべきだ。まあ大体私も、これはインドネシアなり北鮮の選手が参加することは不可能だと思いますが、その場合に、たとえ一%でも可能の余地があるという段階でオリンピックを迎えますと、そこにまた非常に私はめんどうな問題が起こるのじゃないか、かように思います。私はこの機会に、与謝野さんなり大島さんに御答弁願うことが適当かどうかわかりませんけれども、事情がよくおわかりだと思いますから伺いますが、いよいよ十日の開会を間近にして二十数日、外国の選手がオリンピック村に向かってやってまいりますね。その場合には、手続上は、登録簿と申しますか、これは先に各国から届いて、そしてこれを、陸上の場合は国際陸連の役員がチェックをして、そしてイエスということになって許可をもらった人が、日本の国に飛行機なりその他の機関を通じてやってくる、こういうことじゃないでしょう。これは、いきなり羽田に向かって飛んでくる。その晩選手村に入る。早くても翌朝あたり、それぞれの国際陸連の機関が名簿をチェックするということになるのが私は実情だと思う。そうなった場合に、いま問題の北鮮なりインドネシアの選手が、一応認めるとか認めないとか言いましても、選手村に入ると思うのです。現実に。入って、そこでその後において名簿を見てチェックして、おまえはいかぬというような場合に、その選手に選手村から退去を命ずるわけですね。そういう問題が起こると思う。これは単なる想像じゃないと思う。そういう具体的な問題にぶつかると思う。そうなったときに、一体問題が紛糾しないとだれが予想できますか。私は、でありますから、願うことならば、非常にめんどうな問題でありますけれども、一〇〇%問題を解決しておかぬと、一るの望みを持って向こうは来る。その場合に、日本もアジアの一員として、あまりそっけない返事もできぬでしょう。そうすると、自然日本がその渦中に巻き込まれるという心配がある。
 で、私が伺いたいのは、大島さんね。あなたはたびたび経験があるけれども、選手村へ入る場合には、一々チェックしてもらって、証明書をもらって、それで入ってくるのじゃないのでしょう。選手村へ一応入って、入るときに名簿を出す。その名簿をチェックするのは、国際陸連なり、国際水連の役員がチェックするのでしょう。だから一応は、向こうが、これがわれわれの選手である、これが役員であるということで来れば、一応選手村へ入る、これを入っちゃいかぬと言えないのじゃないかと思うのですが、そうじゃないのですか。そうなってくると、私は問題が起こると思うのですが、どうなんでしょう。
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与謝野秀#10
○参考人(与謝野秀君) 仰せのとおりでございまして、向こう側で選手にIDカードというものを発行いたしまして、それが。パスポートのかわりになって入ってきまして、入ってきてから、選手の登録をいたすときに、これは参加できない選手のリストに入っているというようなことで、国際陸連からチェックされるということになるわけであります。で、こういう事態をできるだけ避けたいとわれわれも思いまして、かねて国際陸連やIOCの人たちの意見も聞いているのであります。IOCが直接北朝鮮の陸連に指示するとか、その他の国の競技連盟に指示するということはできないので、そういうリストが国際陸連からIOCに提出された場合に、こういう選手は連れて行ってはだめなんだぞという警告が、IOCのほうから各国のオリンピック委員会のほうには出ている、こういう形になっているのでありまして、そのルールも破って連れてくるということになれば、ともかく入ってくることはできる、こういうことになるわけでございます。
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河野謙三#11
○河野謙三君 まあ、それは厳密にはルール違反ですけれどもね。こういう紛争の過程におきましては、向こうじゃルール違反ということじゃなく入ってくるわけですね。そこで、具体的に、まあ一つの例が、「辛」何がしなら何がしという選手は、これはもう認めないといった場合に、しかし、それがもう現にオリンピック村に入った。このオリンピック村から退去を命ずるのは、だれが命ずるのですか。だれがどういう責任において退去を命ずることができるのですか。
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与謝野秀#12
○参考人(与謝野秀君) 参加資格のない者がオリンピック村に入りました場合に、これに退去を命ずるというのは、やはり組織委員会が命ずるということになろうかと思います。また、場合によって、無害であるならば、住んでいるだけならかまわぬという決定が出ないとは限らないのでありますし、また先方も、資格がないのならマッサージにするとかなんとかという、資格変更を命ずるというようなこともありますが、すべてこれは架空の、仮定のもとでのことでございまして、先ほどおっしゃいましたように、資格がないのに入ってくるという可能性はあるということでございます。
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河野謙三#13
○河野謙三君 私は、非常に紛糾が予想されますから、そこでやはり現実問題として、そういう場合にぶつかったときの理論的な措置を、理論を背景とした措置をきちっときめておかないといけないのじゃないかと思うのですよ。
 じゃ、こういうことはどうです。この「辛」何がしが、選手としてはいけない、しかし、それが北朝鮮の役員としておれは選手村にいるのだといった場合には差しつかえがあるとかないとか、こういう問題も起こってくるでしょう。しかもそれが、組織委員会の名において今度は退去を命令するのだということになりますと、組織委員会の問題ではないと言いましても、これば、その場合には組織委員会の責任においてやるのだから——私はこういうことをこまかく申し上げるのは、せっかくここまで準備万端整えまして、いよいよオリンピック村もきょうは開村になって、いよいよこれでオリンピックの歴史にないようなりっぱなオリンピックができるのだという際に、ただ一つ胸につかえるのはその問題だけだと思う。与謝野さんもおそらくそれだと思う。でありますから、これは少しいろいろなケースでものをお考えになって、その場にいって、平和なオリンピック村で、出ていけの出ていかないの、また、そこに群衆が大挙してデモが起こった——悪く考えればいろいろな問題が予想される。それで念のために伺ったのですが、私が心配する以上に、与謝野さんも、大島さんも、また体育局長も、それぞれ心配されておると思うのですが、体育局長としても、この問題は真剣にお考えになっていると思いますが、私がいまいろいろお尋ねしましたが、それにつきまして、体育局長の見解、もし御発表できれば御発表願いたい。たいへんな、これ、ことですよ。
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前田充明#14
○説明員(前田充明君) 私どもの政府側といたしましては、この問題については、もちろん私どもよりも上のほうにおきましても論議をしていただいておりますが、これは組織委員会の傘下の問題でございますので、組織委員会の問題として現状においては解決をしていただく、で、政府に対して御要望があった場合にはそれから考える、そういうことで一応結論を現状では考えておる状況でございます。
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河野謙三#15
○河野謙三君 まあ、まだ時日も多少ありますから、それに対しては慎重にあらゆる場合を考慮して万全の措置をひとつとっていただきたいという希望を申し上げる以外にこの機会ではないと思う。
 もし、関連がありましたら……。
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山本利壽#16
○山本利壽君 いまの問題に関連して。
 私は、いま河野委員からの御発言を聞いて、確かにこれは非常におもしろくないことが起こるような気持ちがするのです。それは、われわれとしては、北朝鮮にしても、インドネシアにしても、ぜひ気持ちよく参加してもらいたいという希望を強く持っておったのだけれでも、それが不可能となれば、不可能だから来られてもだめだということを私ははっきり通知しておくほうが親切だと思うのです。するすると来て選手村に入って、入ったからには、ひとつ何とか出してくれ、出してくれという問題が起こったりした場合に、係の方としては、非常に精神的にもこれはトラブルだと思うから、IOCからその通知がいっておるはずだというだけにとどめずに、この日本のオリンピックの組織委員会として、あなたの国のだれとだれとは今度のこういうことによってお出になっても出場ができないから念のために、ということを通知しておかれるほうが私は親切でもあるし、いろいろなことがないと思うのですが、そういうことはできないものか、できるものか、与謝野さんのお考えを聞きたい。私はそうすべきだと思うのです。
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与謝野秀#17
○参考人(与謝野秀君) そういう御趣旨でわれわれがやり得ることはやろうということで、まず第一回のこの間の私の談話で、そういうことになるよということを警告したわけでございます。何ぶんにも、先ほどお話がありましたように、選手の参加資格の最後の決定というものは国際陸連の役員がチェックするわけでございまして、そのチェックが済まないうちに、こちらから先ばしって、もうだめだと言えない。そういう関係に立っている。こちらは、IOC及びオリンピック委員会という関係、また国際競技連盟と国内競技連盟の関係ということがいろいろござまして、ですから、いまおっしゃいました御趣旨は、何とか、ほかの形でもいいから、それを実現しようと思って、いろいろ苦心を重ねているわけでございまして、今後もそれをいたすことが親切だと思いますし、私しておりますが、いろいろ説明してやっております。
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柴谷要#18
○柴谷要君 関連。
 私も、河野先生が御指摘になりましたように、たいへんな問題だと心配をしている一人でございますけれども、どうも私、国民感情として割り切れないものがある。二十数種目ある中で、陸上と水上だけがほかの大会に参加した人たちを締め出す、どうも感情的に割り切れない。特に陸連と水連がそういうかたい決定をしたというのですが、他の競技は、そういうことをきめないで自由に参加ができる。こういう足並みのそろわない国際競技団体というのは、一体どういう考え方で陸連と水連はいるのか。この世界のその要職にある人の心境を実は聞きたいくらいなんです。
 そこで、かつて衆議院のやはり委員会で、事務総長さんは極力努力をするということをお述べになったのを私は議事録で見ておるわけです。それを見ておったところが、数日を出ずして、あたかもどうもさじを投げたような声明をされた。一体これは、努力された期間は何日くらいあったのかというふうに実は私は疑問を持った。
 というのは、まあ、きょうは委員の差しかえで出席をさしていただいたわけでありますけれども、従来ずっとオリンピック委員をさしていただいておりましたので、たいへん関心を持っておった。そういう関係で、このアジアの日本が大会を開くについて、アジア諸国が非常に、隣接国でもあるし、この機会に出て大いにやりたいという熱意を持ってこたえているようです。それを、陸連と水連が締め出しをすると
 いうことは、何かオリンピック精神に——これは新興国だけ集まって大会をやったというので、確かにある示威行為であったかもしれぬけれども、その後オリンピック精神に徹して参加したいというのだから、これは大きな気持ちで認めてやるのが至当ではないかというように私は感情的に思った。しかし、百数カ国の参加があって開かれるオリンピックでありますから——九十八カ国か、この大会に参加するのは九十八カ国といわれておるのですが、その中で水連と陸連だけが参加をした選手を締め出すというのは、どうも感情的に割り切れない。どうも日本のオリンピックに何か暗い影をさすような気がするわけでありまして、これを、日本の組織委員会としては、最後の最後まで、衆議院でお述べになったような御心境でおられて努力をされるのか。それとも、すでに御声明になったようなことで、もはや努力をしてみてもかいがない、こういうふうにお考えになっておるのか。たいへんどうも重ね重ねの質問で恐縮でございますけれども、参加をしたいという、インドネシアなり朝鮮諸国間にはあると思いますので、ひとつぜひお聞かせをいただきたい、こう思うわけであります。
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与謝野秀#19
○参考人(与謝野秀君) 組織委員会ができます努力には限界がある。その限界の範囲内で、できるだけこれらの国々の参加を期待して、あの手この手、また直接働きかけられなければ間接に働きかけるような努力をしてきたのでありますが、われわれの予想以上に国際水連の態度などというものが強く、これではとうてい国際陸連も決定をくつがえすことはないだろう。そうなってきますと、いろいろな紛糾が予想されるのでありまして、われわれとしては、北鮮の場合など非常な無理をして、ともかく選手団が来られるようになっておる。万一——万一ではありませんが、いま伝えられるような状況で陸上が参加できない場合も、他の種目でも参加してもらいたい、そうでなければ北鮮の選手は一人も来られない、こういうことになるわけでありまして、そういう点でこの間の談話をいたしたわけでございます。もし努力の余地があれば努力をいたすのでありますが、先ほどから申し上げましたように、組織委員会というものの努力の限界というものがございますために、これが有効に働き得る方法、有効な方法がなかなかないということでございます。
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柴谷要#20
○柴谷要君 ただいま伺っておりますと、たいへんお立場上いろいろ御苦心をなさっておられることもよくわかるのでありますが、どうも、ガネホの大会に参加した選手はどの種目を問わず参加をさせない、いわゆる国際競技連盟から見ると背信行為をしたのだから参加をさせない、というのなら私は筋が通ると思うのだが、ほかの競技はいいけれども、陸上と水上はいけない、しかも北朝鮮の問題は水連加盟以前の問題だからこれはいいんだというようなのは、どうも私ども感情的に受け取れないのです。そういう感情が、これを実際国民全体が知ってきますと、それは、その国際陸連の決定があやまちではないかというような感情を持たれるのではないか。これは私、日本国民が知ったときには、そういう感情を持つのじゃないか。そのこと自体が、私は国際陸連の決定に対する批判というものが出てきて、かえってまずいのじゃないか。だから、国際陸連は、このガネホの大会に参加した国々に、ほんとうに腹を割って話して、もうこれからはオリンピック精神にのっとって競技をやるのだ、これに今後とも同調してくれるならひとつ快く参加してくれというような、おおらかな気持ちで話されたことがありましょうか。どうも私ども考えておりますのに、あまりそういうことではなくて、何かどうも十分な手を尽くしてないような感じがするわけです。
 そういう感じを持っているだけに、主催国である日本の担当されました組織委員会としては、私は、参加させない選手は入国を許可しない、こういう態度でいかれるのかと思ったから、そうじゃなくて、選手として正式に登録するまでは、朝鮮であれば朝鮮、インドネシアであればインドネシアとして連れてくる、来てから問題が発生する、こういうことでは、たいへん心待ちにして、りっぱにやり遂げようとした皆さん方の期待に反すると思うので、何とか打開の道はないか。国民感情からいうならば、そういうことも言わず全員参加して、日本のオリンピックを盛大にやってもらいたいという気持ちが国民感情ではないかと、こう思いますので、再度、日本へ選手が来ておるのでありますから、その際には、国際陸連と水連の幹部の方々も日本においでになるわけでありますから、その場を通じて、参加をさせるかさせないかというような問題を話し合って、感情としてはこうなんだから、何とか今回のオリンピックについては、ひとつ国際的な取りきめはあっても、何とかなりませんかという相談をして、競技に参加させるという最後の努力を事務総長さんおやりになる決意がおありになるかどうか、これをひとつお聞かせをいただきたい。
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与謝野秀#21
○参考人(与謝野秀君) 国際競技連盟は、御承知のように、各競技によってそれぞれ別個のものでありまして、それぞれの規約もみな異なっておるわけであります。そこで、ガネホの大会に対する態度も各競技連盟によって違い、参加は自由とした国もあれば、参加資格の停止を半年で切り上げるということをやってオリンピックに間に合う競技もあるわけであります。陸上は一年間という停止で、これが十一月まで延びるわけでありますが、陸上の場合は、ともかく規約違反であるから参加してはいけないぞという警告を無視して参加した。それに対して一種の制裁措置として資格の停止をした。この規約の順守ということがやはりスポーツの世界では必要なことなんでありまして、もう少しゆるめてもらえないかということを、人情の立場あるいは主催国の国民感情その他から主張することはできるのでありますが、最後にスポーツのルールを守るということが根本だということになりますと、これはやはり、スポーツの社会で起こっていることはスポーツのルールを守るということでいかざるを得ない、こういうふうに考えているわけでございます。
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河野謙三#22
○河野謙三君 次の質問に移る前に、前の質問でもう一つつけ加えておきたいと思います。
 北鮮なりインドネシアの問題になっておる選手は、国を出る前から、このまま東京に行っても参加資格は停止されるのだということはわかっておるわけですね。わかっておって、なお東京に来て選手村に入るということは、まだそこに一るの望みを持っておるから来るわけです。行ってまた交渉をすれば、まだ多少交渉の余地があるんじゃないか。悪く言えば、少しごねれば、何かまたそこにおのずと打開の道があるんじゃないかという希望が多少つながっておるから私は来るのだと思う。だから、私はるる申し上げますように、こっちに来て選手村に入った以上は、ただじゃ済まないような気がする。しかし、いま与謝野さんが、日本の陸連なり水連として、組織委員会として、世界の陸連なり水連の決定に従わなければならない——これはそのとおり明瞭なことです。しかし一面、日本の水連なり陸連もしくは組織委員会としては、もっと大きく言えば日本国民として、インドネシアなり北鮮に、日本の国としてはあらゆる機関を通じてあなたたちの国の参加につきまして、これこれこういうふうに長い時間をかけてたび重ねて努力をしたのだ、しかしどうしてもそれが許されなかったという誠意を向こうに買わすだけのことは、買ってもらうだけのことはしておかぬといかぬ。
 そこで問題は、見解の相違がそこに起こってくるわけですが、与謝野さんのほうでは、もう日本の陸連としては、また水連としては、できるだけのことをやったのだ、しかしついにもうこの段階に来ては、世界陸連なり世界水連の決定に従わざるを得ない、できるだけのことをやったのだ——やったでしょう。しかし、それが北鮮なりインドネシアにわれわれの努力が認められておるかどうかということが非常に大きな問題だ。認められておれば、私は日本の誠意を買って無理にここに来ないのじゃないかと思う。そこに何か意思の疎通を欠いて、向こうが日本の誠意というものをまだくみ取っていないという、何かそこに少し残っているものがあるんじゃないか。
 そこで、先ほど申し上げましたように、この段階で結論は出ておるからむだだとは思うけれども、北鮮なりインドネシアに、日本の国としての尽くすべき手は最終の最後まで尽くしたという誠意を買ってもらう意味で、もう一度事務総長が、いま開会を控えて、たとえ三日でも一週間でも留守をすることはできぬでしょう、だれか適当な人を通じて、もう一度ロンドンに飛んで、この問題について折衝をするということは、これは私は、考えようによると、相手国を納得させる意味において考えられる一つの手段じゃないかと思うのですが、それも、すべて事は終わったと言われればそれまでですが、私はそういう気持ちがあるのです。それについてはどうでしょう。
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与謝野秀#23
○参考人(与謝野秀君) ただいま河野委員のおっしゃったような考え方は、われわれの中にも持っている人があるのでありまして、この問題も検討いたしておるのでありますが、非常に強い声明がさらに繰り返されたので、もうこれはただかっこうをつけるためにやったとしか思われないんじゃないかという意見も出ておりまして、そういう方向にあるいはいかないんじゃないか。私も、何とかもう一ぺんやる必要があるんじゃないかということを考えておったのであります。また、先ほど河野さんがおっしゃいました、出られないことはわかって来るということでありますが、やはり出られないぞという警告が行っておりますものですから、出られないならもう全部行かない、こういうことを声明したわけでございます。われわれとしては、選手の入国の問題が、船のチャーターの問題、その他査証の問題等、いろいろむずかしい問題を一つ一つ解決してまいったのであります。やはり時期を失すると朝鮮の全選手が参加できないということになるので、そういう場合でも他の種目の選手がなるべく来て快く参加してくれ、こういう呼びかけをいたしたわけでございます。
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河野謙三#24
○河野謙三君 まあこの問題は、あげて今後の臨機の措置は、事務総長なり日本陸連、水連にまかせるよりしかたがないと私は思います。この善処を期待する以外にないのですが、ただ最後に申し上げれば、これは、いま柴谷さんも触れられましたが、やはりアジア大会のときでも、筋を通す通すと言いましても、アジア大会の善後措置なんていうものは、何も筋が通ってないですよ。世界陸連なり水連でも、これは大島さん御存じのとおり、何も筋が通ってないですよ。そこに私たちはどうかと思うほど政治的な解決のような解決もあったわけです。でありますから、今度だけは筋を通すと言いましても、そこに私は問題が残っていると思います。これはやはり、最近の五年、十年のオリンピックの歴史が、筋の通らぬことがたび重なっているので、今度だけ筋を通すといっても、そこにいろいろ問題が起こっておる。これはここで論じても問題が大きいから、ここでこれ以上申しませんけれども、だから私は筋は筋として、感情論というものも——民族感情というか、アジアの一員としてのやはり民族の感情というものも、ある程度私は訴える余地があってしかるべきだと思うのです。しかし、これは私の単なる個人としての希望であって、これは先ほどから与謝野さんが申されるように、最後の決定は、やはり組織の命ずるところ、規定の命ずるところに従っていくよりしかたがない、かように思います。私は、これはあえて御答弁を求めようと思いません。
 次に私は本論に入りますが、この前、いよいよ一兆何百億の金をかけて、そして国力以上な準備万端を整えてオリンピックを開催する、しかし、直接オリンピックの施設に触れて、オリンピックをなまの目で見られる人は国民の二%前後だと、そうであれば、九八%の人に、また外国に対しましても、世界に日本のオリンピックを宣伝する、同時に日本の国を紹介するといいましても、これまた世界の人口から見れば一%にも当たらぬ、コンマの何%にも当たらぬというほどのことであって、これはあげてフィルムを通じて大多数の国民に知らす、見てもらう、世界によく理解してもらう以外に方法がないので、そういう意味合いから、私は、記録映画というものは、思い切って——むだな金を使ってはいけませんけれども、必要な金は思い切って出して、そして、りっぱな記録映画をつくるべきである、こういうことを希望した。それに対しまして、そのときに、私の受け取り方が違ったかもしれませんが、きょう御出席の記録映画の責任者の田口さんは、与えられた予算の範囲内において一応の準備はしたけれども、もし、より以上の予算的措置がとられれば、もっともっとりっぱなものをつくる用意がある、こういうことで、それでは組織委員会のほうでも、もう少し記録映画の責任者の希望するように必要な金は出して、もっとりっぱな記録映画をつくるように準備を進めていただきたいという希望を申し上げ、同時に、私は技術映画の希望を申し上げたのです。したがいまして、この席で、その後十日以上たっておりますが、それぞれ当事者におきまして、記録映画につきましてはどういう予算上の変更が行なわれようとしているか、また技術映画につきましては、どういう組織においてどういう準備がなされつつあるか、これをこの機会にお漏らしいただきたい、こう思います。これは与謝野さんでも前田局長でも、また関係の資金財団のほうでも、どなたからでも、私がいま申し上げたことについて一応の御説明をいただきたい、こう思います。
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与謝野秀#25
○参考人(与謝野秀君) まず、組織委員会の関係しているフィルムを申し上げます。
 先般の田口さんのお話、また河野さんからのお話がございまして、主としてこの問題は、もう少しフィルムをたくさん使って、その間に、映画もりっぱなものがさらにできると同時に、技術に参考になる映画も技術的にとれるというお話でしたから、文部省の了解を得て予算の増額という手続をとることに内部的にも固めつつあったのであります。ところが、文部省のほうで、技術映画ということにつきましては選手強化本部のほうが主体となって、そちらでとるということがございましたので、また記録映画だけが切り離されるということになりますと、田口さんと打ち合わせて、その後の田口さんのほうの御要望があれば、できるだけこれを実現さしてまいりたい、こういうふうに考えております。
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前田充明#26
○説明員(前田充明君) 関連いたしまして、技術映画、スポーツの技術の映画をとるという問題について、その後のことについて申し上げますが、前回のこの委員会のあとで、選手強化本部と、それから組織委員会と私のほうで一回会合をいたしました。ちょうど私は沖繩へ参りましたので、その留守中でございましたが、開かれまして、そのときには最終的な結論はございませんでした。その後またこの選手強化本部並びに組織委員会とも御連絡してまいっておるのでございますが、技術映画はとるという方向へ持っていこうということについては、一応意見が皆さん一致しておりますので、私どももそういう考え方でおります。ただ、方法の問題でございますが、方法は、映画をとるのは、これは国際競技連盟のほうの許可を得てなくちゃならないので、その点については、強化本部のほうでもすでに各国際連盟に申し入れはしておるそうでございます。ここに大島さんがおられますので、その点はあとでお話しいただければわかりますが、ところが、まだ全体について返事が来ておりませんので、どの種目とどの種目をやるか、あるいは全部やるかということについては、これはこれからはっきりいたすと思います。やり方としては、強化本部のほうの報告と申しますか、最終的とりまとめという意味で十六ミリ映画をとる、そしてそれは、強化本部のお話によりますと、NHKの関係において、NHKは競技場の中へ入れますので、NHKにとっていただく、NHKでは大体そういう陣容並びに機材等は大体出し得るような見通しもあるそうでございますので、話がまとまればそれにやっていただく。そういたしました場合に、最後に経費の問題でございますが、経費の問題はいま最終的な詰めまでまいっておりませんが、いままで申し上げましたような点が全部まとまりますれば、経費も自然にはっきりしてまいるわけでありますので、それによって私どもとしては資金財団に——政府の補助金のほうでは、今年度はすでにいますぐどうこうということも困難でございますので、資金財団のほうの費用から、予備の費用から出していただいて、そして結末をつけよう、こういうような考え方で現在進行をいたしているような状況でございます。
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佐藤尚武#27
○委員長(佐藤尚武君) ちょっと御報告申し上げます。
 ただいま日本放送協会の岡本正一君がお見えになりましたのでお知らせ申し上げます。
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河野謙三#28
○河野謙三君 技術映画はこの機会に記録として残そうという方向はきまった。そこで、これは大島さんのほうだと思いますが、オリンピックはたしか二十種目ありますね。大島さんのほうでは、希望としては二十種目全部、それぞれ技術映画を一応の手続をとって、許可を待て残そう、こういうことでございますか。
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大島鎌吉#29
○参考人(大島鎌吉君) お答えいたします。
 記録映画をこの機会にとって、あとのために資したいということは、かねがね皆さんのお考えのとおり、私たちもぜひ残したいということで、実は今日までいろいろと努力をしてまいったのでございますけれども、従来ですと、こちらから参りまして向こうの各地の選手をとるということで非常に煩瑣な仕事であったわけでございますが、たまたま今度は世界じゅうのいいのが全部やってまいります。その機会にどうしてもとらなければならぬということでございます。したがいまして、二十競技ございますが、この二十競技を全部とるというのが私たちの念願でございます。ただ、練習場でとります部分につきましては、これはわれわれが持っておりますコーチ団の中の技術映画班のほうである程度の処理ができると思うのでありますが、さて本番の競技場の中の撮影ということになりますと、御承知のように、IFのほうの規定があるわけでございまして、それぞれの競技につきましてIFの認可を必要とし、許可をとったところの二人だけが入れるということになっておるわけでございます。で、私のほうでは、二十競技団体のそれぞれのIFの認可を私のほうでとるべく、競技団体等とも協議をしつつ、問題を片づけておるのでございますが、現在の段階では、陸上競技と馬術とボクシングと体操、この競技はIFのほうでとるというふうになっております。IF自体でとるということになっております。同時に、陸上競技のほうでは、IFのほうから二人の撮影技師を派遣するというようなことになっておるのであります。そういうような関係から、競技場でとりますところの撮影につきましては、陸上競技の部分がかなり困難であろう、ほとんど不可能であろうというふうな見通しをつけております。その他の団体につきましては、日本のそれぞれの競技団体と話し合いをいたしました結果、一人は何とかなるだろう。これはひとつ自分のほうから働きかけて、一人くらいはIFの腕章をつけて入れる撮影の人の権利を確保しようということで、目下努力中でございます。大体いまの見通しでは、陸上を除いては、日本のコーチ、あるいはただいまお話のありましたNHKから非常な御援助を賜わることになっておるのでございますが、NHKから派遣されてまいりますところの専門の技術者にコーチをつけまして、それぞれとることができるのではなかろうかと思うのでございます。
 ただ、心配になりますのは陸上でございますが、陸上につきましては、NHKの方々ともいろいろ話し合いの結果、例のニュースでとりますところの写真、これは非常にふんだんにとられるそうでございますが、それを編集する形の中で、まとまったひとつの技術の映画をつくったらどうかということで、目下この点は話し合いを進めている程度でございます。
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