河野謙三の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)
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○河野謙三君 まあこの問題は、あげて今後の臨機の措置は、事務総長なり日本陸連、水連にまかせるよりしかたがないと私は思います。この善処を期待する以外にないのですが、ただ最後に申し上げれば、これは、いま柴谷さんも触れられましたが、やはりアジア大会のときでも、筋を通す通すと言いましても、アジア大会の善後措置なんていうものは、何も筋が通ってないですよ。世界陸連なり水連でも、これは大島さん御存じのとおり、何も筋が通ってないですよ。そこに私たちはどうかと思うほど政治的な解決のような解決もあったわけです。でありますから、今度だけは筋を通すと言いましても、そこに私は問題が残っていると思います。これはやはり、最近の五年、十年のオリンピックの歴史が、筋の通らぬことがたび重なっているので、今度だけ筋を通すといっても、そこにいろいろ問題が起こっておる。これはここで論じても問題が大きいから、ここでこれ以上申しませんけれども、だから私は筋は筋として、感情論というものも——民族感情というか、アジアの一員としてのやはり民族の感情というものも、ある程度私は訴える余地があってしかるべきだと思うのです。しかし、これは私の単なる個人としての希望であって、これは先ほどから与謝野さんが申されるように、最後の決定は、やはり組織の命ずるところ、規定の命ずるところに従っていくよりしかたがない、かように思います。私は、これはあえて御答弁を求めようと思いません。
次に私は本論に入りますが、この前、いよいよ一兆何百億の金をかけて、そして国力以上な準備万端を整えてオリンピックを開催する、しかし、直接オリンピックの施設に触れて、オリンピックをなまの目で見られる人は国民の二%前後だと、そうであれば、九八%の人に、また外国に対しましても、世界に日本のオリンピックを宣伝する、同時に日本の国を紹介するといいましても、これまた世界の人口から見れば一%にも当たらぬ、コンマの何%にも当たらぬというほどのことであって、これはあげてフィルムを通じて大多数の国民に知らす、見てもらう、世界によく理解してもらう以外に方法がないので、そういう意味合いから、私は、記録映画というものは、思い切って——むだな金を使ってはいけませんけれども、必要な金は思い切って出して、そして、りっぱな記録映画をつくるべきである、こういうことを希望した。それに対しまして、そのときに、私の受け取り方が違ったかもしれませんが、きょう御出席の記録映画の責任者の田口さんは、与えられた予算の範囲内において一応の準備はしたけれども、もし、より以上の予算的措置がとられれば、もっともっとりっぱなものをつくる用意がある、こういうことで、それでは組織委員会のほうでも、もう少し記録映画の責任者の希望するように必要な金は出して、もっとりっぱな記録映画をつくるように準備を進めていただきたいという希望を申し上げ、同時に、私は技術映画の希望を申し上げたのです。したがいまして、この席で、その後十日以上たっておりますが、それぞれ当事者におきまして、記録映画につきましてはどういう予算上の変更が行なわれようとしているか、また技術映画につきましては、どういう組織においてどういう準備がなされつつあるか、これをこの機会にお漏らしいただきたい、こう思います。これは与謝野さんでも前田局長でも、また関係の資金財団のほうでも、どなたからでも、私がいま申し上げたことについて一応の御説明をいただきたい、こう思います。