河野謙三の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)
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○河野謙三君 最後に、ちょっと意見を加えて申し上げますが、私は、今度の問題は、オリンピックの将来を考えて、前向きにものを考え前向きに処理するか、うしろ向きに処理するかの問題だと私は思うのです。前向きでなく、うしろ向きに考えますと、前回も申し上げましたが、ルール尊重々々といいますけれども、ここ十カ年のオリンピックの歴史の中にルール違反がたびたび重なっているわけなんです。ソ連におけるところの世界陸上競技大会、残念ながら先年のアジア大会、また中近東で行なわれました大会等、与謝野さん御承知のように、ルールは無視されて行なわれたことがたびたびあって、しかもその処理が厳格なるルールのもとに事後処理ができていないと、こういうことがたびたびあったわけです。でありますから、うしろ向きに考えまして、いままでもやったのだから今度だって少しくらいのことはいいじゃないかという議論が私は成り立つと思う。これは前向きに、オリンピックの七十年の歴史を、さらに輝かしい将来のオリンピックを打ち立てようというには、過去のあやまちということはこの際断然お互いにみんなで反省して、スポーツのことでありますから、厳格の中にもさらに厳格にオリンピックのルールというものを尊重していこうということを、ここらでけじめをつけなければ、オリンピックの将来というものは私はあぶないと思う。だから、前向きに、遠い将来への高い理想を掲げてオリンピックに処するならば、私は、この厳格ということはよくわかると思う。問題は、うしろ向きか前向きかの問題。ものは前向きに考えるのがほんとうですよ。ほんとうですけれども、同町に、そういう意味の処理に当たられながらも、過去において、そういうふうな、オリンピックのルールというものに対して非常にルーズな運用があったということもお考えの中に入れて、最後の最後までひとつ、せっかくお骨折り願ったんでありますから……。私は、この立場でどうせい、こうせいということを申し上げる立場じゃございませんが、そういうことを申し上げることは政治がスポーツに介入することであって、よろしくないという限界は心得ている。しかし、いずれにしても、オリンピックはもう始まったも同じでありまして、外国の選手がどんどん来ているのでありますから、お忙しい中でありましょうけれども、そのお仕事の中でも重要なお仕事と心得えておられると思いますが、せっかく最後までひとつオリンピックの将来のことをも考えながら御努力いただきたい。こういう希望を申し上げまして、私の質問を終わります。