永田亮一の発言 (外務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○永田政府委員 先ほど西村委員から、中共あるいはインドネシアが第二国連の創設を考えていると伝えられるけれども、それに対する日本政府の考えはどうかというお尋ねであったと思います。国連が創設された当時の理想どおりにいま動いておらないということは事実でありまして、特に、第十九回の国連総会が行き詰まりまして、通常の審議が行ない得なかったという事態がございましたが、国連加盟国は、日本を含めて、この行き詰まりを打開するためにいま努力をいたしておるのであります。特に、平和維持活動の特別委員会は、わが国を含めまして三十三カ国入っておりますが、目下ニューヨークで会合して、この行き詰まり打開に努力をいたしております。安保理事会あるいは経済社会活動理事会など総会の補助機関としても正常に活動いたしておると思うのであります。こういうように、国連は平和維持その他の面でいまの国際政治のもとで可能ないろいろの努力を行なっておるのでありまして、国連自体が国連が創設された当時の理想どおりに動いておらないということは、これは、国連憲章やあるいは国連の機構が悪い、それに欠点があるんだということよりも、国際政治のいまの現状そのものに問題があるんじゃないかと思うのであります。すなわち、東西間の確執の問題であるとか、あるいは五大国の間の不一致というようなことをめぐって重要な国際問題が行き詰まっておる、こういう現在の情勢を考えてみますると、憲章の運営がそのために円滑に行なわれておらないとわれわれは解釈いたしておるのでありまして、国連の現状においては多くの欠点は見られますけれども、こういう国際社会の実情にその原因がある以上は、ただ単に国連を批判したりあるいは国連から脱退して新しい第二国連をつくっていこうというような方法では問題の解決にならないのではないかと思います。この前のインドネシアの国連脱退についても、多くの国はこれを批判いたしておりまして、インドネシアの国連脱退を支持しておる国はほとんどないと考えております。
 政府といたしましては、以上申し上げました実情に即して、国連の現状と国際情勢の改善のために着実な努力を続ける、このことが国連問題の解決に最も必要なことであると考えておる次第であります。

発言情報

speech_id: 104803968X01819650428_025

発言者: 永田亮一

speaker_id: 30677

日付: 1965-04-28

院: 衆議院

会議名: 外務委員会