大石武一の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○大石委員長 これより会議を開きます。
体育振興に関する件について調査を行ないます。
本日は、前回の委員会の決定に基づき明治神宮外苑野球場に関する問題について調査を進めます。
さきに委員長に御一任を願いました参考人については、本日次の方々に御出席をわずらわしましたので、御了承願います。
明治神宮外苑運営委員島田孝一君、土肥次郎君、片桐勝司君、加藤一雄君、以上四名の方々でございます。
これより参考人から御意見を承ることにいたしますが、この際委員長より参考人の方に一言ごあいさつを申し上げます。
きょうはいろいろ御多用中のところをわざわざまげて御出席をいただきまして、われわれの調査に御協力賜わりますことを感謝いたします。
この委員会はだいぶ近ごろ世論を巻き起こしているのでございまして、いろいろな正しい理解、あるいは誤解する面もございます。これにつきましては、別にわれわれは他意はないのでございます。すでに片桐さんにはたびたびおいでをいただきまして内容を御存じでございますが、この委員会の目的は、別に明治神宮球場について小さな問題を取り上げまして云々するという小さな考え方ではございません。御承知のように、今回国会に体育振興に関する特別委員会が設けられまして、これを中心として日本国民の体育の振興についてのいろいろな施策を打ち立てていこうということになっておるわけでございます。このようにして全国民にスポーツをすすめて、全国民がスポーツを楽しんでその体力を増進するという目的でございますが、このような大きな目的を達成するためには、まず何と申しましても当面必要なことは、やはり日本のアマチュアスポーツの精神を確立するということが大事じゃなかろうかと思います。いま、とうとうとしてプロスポーツ、ことにプロ野球が盛んになりまして、国民の楽しむ娯楽にはなっておりますけれども、これだけでは決して国民全体のスポーツの振興と申しますか、スポーツを楽しむという原動力にはなかなかならないと思います。やはりここにははっきりした、スポーツというものは純粋なスポーツ精神にのっとってやるんだということが一番大事な問題じゃなかろうかと考えておる次第でございます。
そういう観点から申しまして、たまたま神宮野球場の問題が出てまいりました。この問題は御承知のように、一昨年衆議院の文教委員会においても取り上げられまして、プロ野球とアマチュア学生野球との間にはどのようなけじめをつけるべきかということについていろいろと御協議が行なわれまして、神宮当局、あるいは学校側、あるいはその他においてお互いに協議をいたしましてけじめをつけたはずでございます。ところが、その後その約束どおり事が運びませんで、だんだんプロ野球の神宮球場に対する進出は数多くなりまして、ことにことしは国鉄が神宮球場第一球場をフランチャイズ化するという傾向になってまいりまして、やはり世論が沸騰してまいったわけでございます。われわれはやはり学生野球というものはアマチュアである、やはりプロ野球とはけじめをつけなければならぬ、ことに、そういう意味におきまして神宮球場は学化野球のメッカでございますから、この神宮野球場を学生の野球の根拠地として学生野球に優先させるという考え方を確立することが、ひいては日本のアマチュアスポーツ精神を確立することを土台になると考えたわけでございます。そういう中でこの問題を委員会が取り上げましていろいろと論議を重ねてまいったわけでございます。そのような観点から、この神宮第一球場はどうあるべきか、あるいはどのようなプロ野球とアマ野球との間のけじめをつけるかということについて、われわれも協力してまいりたいと思う次第でございます。
こういうことに関しまして御意見を承ることになるわけでございますが、まずこの際委員長からひとつお願いしたいことは、ここにきょうおいでいただきました運営委員どなたでもけっこうでございますが、明治神宮外苑の運営に関しまして、その運営委員会の性格であるとか、仕事の内容であるとか、あるいはいままでのいろいろな経過につきまして、簡単でけっこうでございますから、委員にわかるようにひとつどなたかから御説明いただければありがたいと思います。どなたがよろしゅうございましょうか。——じゃ加藤参考人にお願いいたします。