川崎秀二の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○川崎(秀)委員 衆議院の委員会室には永年勤続議員として表彰された方の額がかかっておりますが、ふしぎなことに、隣の第七委員室が一番古い議員で、この第六委員室にかかっておるのはまだ生存者の方ばかりで、最近表彰された人であります。この前ここで会議を開いたときには三木武夫先生のまでで河野大臣のはなかったわけでございまして、本日は初めて掲額されたる河野大臣の額の下において大臣を前にして質問をする、さぞかし大臣には感慨無量のことと拝察をする次第であります。
先ほど大臣は、自分は属僚がいないで一人で答弁しなければならぬ、私もきょうは自分一人で原稿のメモだけつくりましたので筋はほとんどありません。ただスポーツの大衆化ということにつきましては年来の考え方もありますので、大臣も長い間の御経験もありますし、その点から種々質問をしてみたいと思うのであります。
何におきましても競技場が国民大衆の手近にない、また利用ができない、プールにいたしましても、あるいはトラックにいたしましても、これを使っておる者は大体において学生の選手であるというところにスポーツの大衆化というものが行き渡らない一番の原因があると思うのであります。アメリカは各山々に相当な設備の競技場とプールあるいはバスケットボール場というようなものが整備されておるにもかかわらず、今世紀から来世紀へかけては、外交政策としては何としても平和を長く続けて、恒久平和体制に入らなければならぬ。さすれば、国内における国民の動向は、また青少年のエネルギーは、スポーツに集中するということを予見をして、ケネディ前大統領は、三年くらい前に二十一世紀、すなわち二〇〇〇年、これから三十五年の後には、必ず現在のレクリエーション施設あるいはスポーツ施設というものを、アメリカ全土に現在の三倍の計画をつくろう、それでなければ青少年のスポーツ利用の利用度に応ずることはできないし、アメリカを真に新しい近代国家として、世界に冠たるものに引き上げていくわけにはいかないというので、国務省に命じて、そういう計画を練ったということを聞いておりまするし、文書においても見ております。あのようにスポーツが大衆化し民衆化したるアメリカでもそうなのでありますから、いわんやわが国においては、もっと徹底したスポーツの大衆化計画というものが練られてしかるべきである。
わが国で一番おくれておるのが、衛生観念の徹底、つまり国土を美化し、町をきれいにするという点がおくれておるという一つの現象でございましょうが、こういう意味で、保健国家というものを十年後あるいは十五年後の一応の完成を目ざして、大きな計画を進めるためには、これは私の意見ではありますが、人口五万以上の都会には必ず四百メートルのトラックあるいは五十メートルの水泳場を持つ、それから人口五千ないし一万の小村部落でも、小さな競技場やプールを持って、そうしてすべての国民がスポーツに楽しみ得るというような環境を整備することが必要ではないか、こういうふうに考えるのであります。河野大臣がこの前にこの会で古井委員の質問に答えられて言われたことの中には、その言われるところ非常に掬すべきものがございました。たとえば、現在世界一の総合的な屋内水泳場ができておる。しかし、ばかでかいものはつくってはおるけれども、地方へ行ってはほとんどそれが普及しておらぬ。この点が今日の日本のスポーツ普及の弱点とも思うのでありますが、これらのことにつきまして、総合的な御見解をまず伺って、逐次他の質問に入っていきたいと思っておるのであります。