前田榮之助の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○前田(榮)委員 その次に私は実は古井君とともどもに満四年をこえて体操をやってきておるのですが、ラジオ体操などもだんだん変わりまして、今日の体操では、水泳の選手やあるいは野球の選手や、すべての選手の強化運動に主として使われるトレーニング、この運動がもうわれわれの運動に進歩発展して、間もなく七十四歳に私はなるのですが、この七十四歳の老骨も、これらの選手のトレーニングと同じ体操を一だんだんじょうずになればなるほど強力にからだを鍛えるという体操が今日日本にできてきておる。この運動は全国民に発展しなければならぬのです。スウェーデン、ノルウェーあるいはチェコスロバキア等々の、御承知のように非常に国民の中に浸透いたしておる体操も、十分われわれのグループで研究いたしておりますが、ただ、日本の国とそれら世界各国とは、国土の広さあるいは山岳の状態、天候等から、ことに体操のやり方響に非常な違いがあると思う。これらの違い等を十分に科学的に検討しなければならぬ。一面、今日日本に非常に発達いたしました治療医学というものは、予防医学となり健康医学となり無病医学となるというような医学の飛躍がなければならぬと思う。それを国民体力と相呼応して発達せしめるというところにいかなければならぬと思うのであります。これらはもっといろいろな場合において御相談申し上げたいと思うのですが、ただ今日、われわれがこの運動を古井君と一緒にやっておりまして、全国にこれを普及しなければならぬ、国民の運動にしなければならぬというのでありますが、われわれが手をつけようといたします各府県の実情というものは、なるほどこのごろ体育、体育といって、各府県庁の所在地には体育館等々のりっぱなものができますが、ここで体操をやれるかどうかというと、体操がやれない。そうしていろんなショーや各種の催しものはやれるというようなことであってはならぬと思うのであります。雨の多い日本でありますから、雨天体操場的なものを各都市につくられて、だれでもすぐそこへ行って、それから健康医学のほうの医者にも、どういうところに力を入れたらいいかということがすぐ相談ができる。それらのデータ等が常に国民に発表されてこういうふうにやるべきだということが行なわれるということにならなければならぬ。まだたくさんの条件がありますが、そういうことになるといたしますと、各府県、中央に一つのセンター的なものがあって、それが国民運動の中に指導者をどんどん送り込んでやるくらいなことになって、各府県の現在の体育館が雨天体操場的なものに使用できるような状態にしなければならばならぬ。こうなりますと、大臣が盛んに力説された金の問題にまたここでもぶつかることになろうと思う。こういうことについて国民的運動を起こすときに一そう力を入れていただきたい。これについて御意見、御抱負がございましたら、簡単でいいですから聞かしてもらって、私の意のあるところを御理解くださいましてお力添えを願いたいと思います。