愛知揆一の発言 (予算委員会第一分科会)
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○愛知国務大臣 ただいま御指摘のとおり、今年度は六十億円ほどの予算を計上いたしております。そして六年までの計画を具体的に進めることができるようになりました。
当初、文部省といたしましては、前々から四十年度の予算には中学一年まで措置をしたいと考えまして、それに所要の予算が約二十二億円でございますから、約九十億ほどの予算を要求いたしました。それに対する大蔵省の査定は、小学校六年までにしてほしい、それからさらに、半額地方負担にしてはどうかという提案がございました。中学一年までの措置も大事なことでありますが、私どもとしてはこれを国庫で全額やるべきものであるという信念を持っておりますので、そのほうがまた比較的にいえばより大切な問題であろうかと考えました。そこで、いろいろ折衝といいますか、相談をいたしまして、全額国庫負担で、そしてことしはやむを得ずでございますが、六年で、中学一年から三年までの問題は来年度以降において措置をする、それから六年についてはもちろん全額国庫でやる、こういう決着になったわけでございまして、私としてもこの点は残念に思っております。
しかし、同時に、文教予算も実はたいへん多くの問題をかかえておりますので、公立学校義務教育の関係で申しましても、たとえば僻地教育の充実というようなこともございますし、それからそのほか一々ここにあげるのもいかがかと思いますが、相当たくさんの問題をかかえております。これにきめのこまかい配慮をいたしたいと思います。それから一方におきまして大学の問題、私学の問題、社会教育の問題、あるいは国際文化交流とか、文化財保護とか、各般にわたる問題を持っておりますので、まあ何と申しますか、そういう点から、財政事情等も大蔵大臣から十分承知をいたしました上で、最後のところでこの教科書の中学一年ということは、私としては残念でありますが、あきらめた、後日に問題を残したということになっておるわけであります。