江崎真澄の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○江崎小委員 これは、さっき申し上げたように、岡田春夫君が一方的にあおり立てられた結果国民に疑惑があってはなりませんので、防衛庁長官はどう考えておられるのか、お聞きいたしたのであります。
 そこで、私は次にシビリアンコントロールの問題についてお伺いいたしたい。政治介入はなかったと言われますが、今度の問題を契機にして、わが国のシビリアンコントロールが何となく危惧されております。自衛隊は、外に対しては直接、間接の侵略からわが国を守り、内に対しては国民のために民主主義を守る存在であります。その自衛隊は、国民の利益や意向に反しては何事も行なえないはずであります。独自の考えで暴走するようなことがありといたしますならば、それこそそれ自体、民主主義の破壊的行動といわなければなりません。本来シビリアンコントロールがしっかり確保されておれば、自衛隊が作戦計画としてどのような計画を持とうと、政府は、完全に自衛隊を押えておるのだという前提がありますから、国民に自衛隊の暴走を心配させることはありません。むしろはっきり安心感を与えることができます。そこにシビリアンコントロールの権威があります。近代民主主義国においては、政治が軍事に優先する制度をとっています。この制度のもとにおきましては、自衛隊に暴走の危険があるかないかというようなことは、自衛隊の問題としてよりもむしろ政治の問題であり、政治の責任であります。政治の無力こそ国民に危惧の念を与えるものだというも過言ではありません。たとえば、この文民優位の制度を早くから行なっておるアメリカにおきましては、ペンタゴンの権力は相当強いものがありますが、ホワイトハウスの統制力は、これを完全に掌中に収めております。それは、アメリカ市民の名において実に厳然たるものがあります。この際政府は、日本国民の名においてしっかりと自衛隊を統率し、自衛隊に対して責任を持つべきは、当然であります。そこで、三矢研究をめぐり社会党の一方的議論に終始したため、世間の一部に、これは自衛隊のクーデター計画につながる、一種のクーデター予備計画ではないか、というような疑惑もあります。社会党の諸君は、しきりにそういったことをいってあおり立てておられます。シビリアンコントロールについては、先般お出しになった文書にも確信のほどは見えておりますが、この際、防衛庁長官からはっきりこの点について伺いたいと思います。そうして、社会党の諸君が言われるように、暴走の心配があるのかないのか。そういう憂いがちょっとでもあれば、これはたいへんなことだと思います。その辺に対する防衛庁長官の考えをお示し願いたいのであります。

発言情報

speech_id: 104805277X00319650312_023

発言者: 江崎真澄

speaker_id: 3035

日付: 1965-03-12

院: 衆議院

会議名: 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会