予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会
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会
会議録情報#0
昭和四十年三月十二日(金曜日)
午後一時十七分開議
出席小委員
小委員長 松野 頼三君
荒舩清十郎君 江崎 真澄君
川崎 秀二君 重政 誠之君
西村 直己君 石橋 政嗣君
岡田 春夫君 高田 富之君
中井徳次郎君
出席国務大臣
国 務 大 臣 小泉 純也君
出席政府委員
国防会議事務局
長 北村 隆君
防衛庁参事官 麻生 茂君
防衛庁参事官
(長官官房長) 小幡 久男君
防衛庁参事官
(防衛局長) 海原 治君
防衛庁参事官
(教育局長) 島田 豊君
防衛庁参事官
(人事局長) 堀田 政孝君
—————————————
三月十二日
小委員石橋政嗣君、岡田春夫君、高田富之君及
び中井徳次郎君二月二十七日委員辞任につき、
その補欠として石橋政嗣君、岡田春夫君、高田
富之君及び中井徳次郎君が委員長の指名で小委
員に選任された。
—————————————
本日の会議に付した案件
防衛図上研究問題等に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午後一時十七分開議
出席小委員
小委員長 松野 頼三君
荒舩清十郎君 江崎 真澄君
川崎 秀二君 重政 誠之君
西村 直己君 石橋 政嗣君
岡田 春夫君 高田 富之君
中井徳次郎君
出席国務大臣
国 務 大 臣 小泉 純也君
出席政府委員
国防会議事務局
長 北村 隆君
防衛庁参事官 麻生 茂君
防衛庁参事官
(長官官房長) 小幡 久男君
防衛庁参事官
(防衛局長) 海原 治君
防衛庁参事官
(教育局長) 島田 豊君
防衛庁参事官
(人事局長) 堀田 政孝君
—————————————
三月十二日
小委員石橋政嗣君、岡田春夫君、高田富之君及
び中井徳次郎君二月二十七日委員辞任につき、
その補欠として石橋政嗣君、岡田春夫君、高田
富之君及び中井徳次郎君が委員長の指名で小委
員に選任された。
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本日の会議に付した案件
防衛図上研究問題等に関する件
————◇—————
松
江
江崎真澄#2
○江崎小委員 昭和三十八年度統合防衛図上研究、すなわち三矢研究なる極秘文書が何者かの手によって防衛庁内から盗み出され、その盗まれたと思われる文書が社会党の岡田春夫君の手にわたりまして、先般来その内容が予算委員会において問題になったのであります。そして、この三矢研究なるものをめぐって自衛隊のあり方が問題になり、今日まで社会党の一方的な議論に終始してまいりました。そのため、国民に一種の不安と疑惑を与えていることは事実であります。われわれは、今日までしばしば審議の開会を要求したのでありますが、社会党の諸君は、この三矢研究の原文が出なければ審議には応じられないということで、われわれが、原文はなくても国民に向かって明らかにしたいと思う点、われわれの疑点等についてはいまだ一つも明らかにされておらないのであります。一昨十日小委員会に提出されました防衛庁側の文書によれば、この三矢研究なるものは、幕僚監部の一部の幕僚によって、一つの仮想のもとに非常事態に対処する自衛隊の指揮、運用及びこれに関連する問題の研究、いわばゼミナールを行なったものである、そうして、防衛庁においてはその内容に責任の持てるようなものではないということを明らかにされたのであります。
私は、この際お尋ねしたいのは、今日まで図上研究というこの種の研究は当然しばしば行なわれておったと思います。この図上演習というものは、防衛庁の文書にも多少あらわれてはおりまするが、具体的にどういう目的でどのようにして行なわれておるものか、また、従来はこれをどういうふうに取り扱ってきたか、こういった点を承りたいのであります。そうして、もう一点、図上演習のうちで、今回公にされた三矢研究というもの、これは一体どのようなものですか、格づけというか、防衛庁内における価値についても承りたいのであります。
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小
小泉純也#3
○小泉国務大臣 お答えを申し上げます。
図上演習なるものは、御承知のとおり、自衛隊の任務の一つといたしまして年々行なっておりまするが、毎年の図上演習の規模その他が同一というようなわけではございませんで、ただいま問題になっておりまするいわゆる三矢図上研究なるものは、例年行なっておるものよりは、人員構成その他においては多少大きい意味を持つ研究であったのでございます。
そこで、統合幕僚会議におきましては、陸海空の三自衛隊の部隊の統合的運用に関する諸問題を検討して、そしてまた、あわせて関係幕僚の識能の向上に資するため、毎年図上演習というものを行なっておるものでございまして、先ほど来申し上げますとおり、三矢研究はこの種の研究の一つとして行なわれたものであり、部隊の運用について図上演習の方式を用いて行ないましたが、これに対して審判、講評等を行なって、取りまとめと申しますか、一つの結論を出したものではないのでございます。
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そこで、統合幕僚会議におきましては、陸海空の三自衛隊の部隊の統合的運用に関する諸問題を検討して、そしてまた、あわせて関係幕僚の識能の向上に資するため、毎年図上演習というものを行なっておるものでございまして、先ほど来申し上げますとおり、三矢研究はこの種の研究の一つとして行なわれたものであり、部隊の運用について図上演習の方式を用いて行ないましたが、これに対して審判、講評等を行なって、取りまとめと申しますか、一つの結論を出したものではないのでございます。
江
江崎真澄#4
○江崎小委員 防衛庁には権威のある計画として、防衛庁長官も決裁をしたいわゆる年度統合防衛計画というものがあります。この年度防衛計画といま問題になっておる三矢研究とは一体どういう関係になるのか。提出の文書によりますと、直接的には関係がないということを言っておりますが、制服の幹部が約五カ月間——これは相当な日数であります。しかも、いま承れば、いつもの図上演習よりは大規模なものであるとの御説明であります。こうした研究の結果は、当然防衛庁として権威のある年度統合防衛計画の重要な参考資料として取り上げられると解するほうが常識だと思うのであります。その点は一体どうでしょう。具体的にひとつ承りたいと思います。
この発言だけを見る →小
小泉純也#5
○小泉国務大臣 いままでの図上研究において、ものによっては取り上げたものもあるのでありまするが、このいわゆる三矢図上研究のものにつきましては、しばしば申し上げておりますとおり、想定のもとに幕僚が研究をした答案をまとめただけということでございまして、これをどういう結論づけをしているか、そういう、各幕僚の意見を調整をして一本にまとめるとかというような作業の段階に至っておりませんので、この三矢図上研究は防衛計画に取り入れられてはいないのでございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#6
○江崎小委員 全然取り入れられていない、そういうお話ですが、これは取り入れられていいのじゃないですか。これだけの研究の成果ならば、むしろ取り入れるべきだと思いますが、どうですか。
この発言だけを見る →海
海原治#7
○海原政府委員 ただいま年度の防衛計画あるいは年度の統合防衛計画との関連においての御質問でございます。私、長官を補佐する立場で防衛計画のほうを担当いたしますが、この年度の統合防衛計画というものは、昔で申しますといわゆる作戦計画に当たるものでございます。毎年その年度の始まります前の各自衛隊の能力というものを基礎にいたしまして、その年度にもし直接侵略あるいは間接侵略的な事態が起こった場合にはどの程度のことができるか、どういうことをするのかということを検討するのがこの年度の統合防衛計画、これを受けまして各自衛隊で計画を立てております。したがいまして、その年度の統合計画あるいは防衛計画というものは、先ほど申しました、昔でいいますと作戦計画とお考えいただいたらいいと思いますが、そういうものとの関連でございますと、これは先ほど大臣が御説明いたしましたように、三十八年の二月から六月まで相当長期にわたりまして統合幕僚会議事務局の幕僚あるいは各関係の幕僚が研究いたしましたものは、第二次計画が始まりました初年度及び二年度になるわけでございまして、いろいろと非常事態を想定しましての検討をした結果というものは、逐次取り入れられてくるものであろうと思います。しかし、その演習そのもの、あるいは研究そのものが直ちに当該年度の防衛計画に反映する、こういうものではないのであります。ひとつ、その点はそのように御了承願いたいと思います。
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江崎真澄#8
○江崎小委員 そうすると、それは一つの作戦計画である、したがって、絶えず制服が頭を練り、自衛隊々運用する、機宜の措置等を訓練するもので、年度統合防衛計画には参考になるものがあれば取り上げるが、この三矢研究においては直接取り上げるものはなかった、という意味ですか。
この発言だけを見る →海
海原治#9
○海原政府委員 このことは、先般の参議院の予算委員会でも御説明いたしましたが、当時、御承知のように、第二次の防衛力整備計画の始まった年でございます。したがいまして、二次計画は四十一年度で終わるわけでございますが、四十一年度には、自主的な三自衛隊をもって一応の事態に対処したいということは当時考えられておりました。したがいまして、そういう非常事態の場合を想定いたしますと、一体どういうふうな問題があるだろうか、どういうふうな行動が考えられなければならないかということの研究をすることがこの三矢研究の目的でございますから、したがいまして、いま先生のおっしゃいましたように、結果的には取り入れられるものもあるわけでありますけれどもしかし、直ちには反映していない、こういうことでございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#10
○江崎小委員 その点、よくわかりましたが、防衛庁提出の書類によりますと、この研究を実行するにあたって事前に内局に連絡があった。こういう研究には内局はいつもどういうふうに関係しているのですか。これは少し具体的に御説明願いたい。
この発言だけを見る →海
海原治#11
○海原政府委員 この種の研究というものが行なわれます場合には、当該研究を、あるいは演習を担当します班長なり課長なりが内局の関係の課長のところに、こういうことをやりたいと思う、ついてはどういうような点について考えたらよかろうかということを連絡するのが通例になっております。この三矢研究演習そのものは、先ほど大臣が申されましたように、相当大規模なものでございますし、わりに長期でございますので、今度こういうような演習をやってみたい、研究をやってみたいということの連絡が当時ございました。それで、毎年行なわれます図上研究のすべてについてそのような連絡があるわけではございません。ただ、御存じのように、毎年業務計画というものを長官が決定されます。その業務計画の中には、当該年度におきましてどのような演習が行なわれるか、あるいはどのような研究が行なわれるかということが記載してございますので、その業務計画の決定、決裁ということによりましては、内局の関係部局及び大臣は御存じになる、こういうことでございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#12
○江崎小委員 いまの御説明でよくわかりましたが、内局に連絡があったということは、お答えがあったように、大臣も知っておった。その当時の防衛庁長官は志賀健次郎君ですが、志賀防衛庁長官も知っておった、こういうことですか、防衛庁長官。
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江
江崎真澄#14
○江崎小委員 当時の防衛庁長官はこの研究の行なわれることを承知しておった。先ごろ来小泉防衛庁長官が予算委員会で御答弁をなさったのによっても、先ほど来の説明によっても、防衛庁として責任の持てるものではないと言っておられますが、前の防衛庁長官はこのことが行なわれるのを知っておったと申します。そうすると、防衛庁として責任が持てるものではないという点と大臣が知っていたという点はどういうふうに解釈したらよろしいのですか。
この発言だけを見る →小
小泉純也#15
○小泉国務大臣 お答えを申し上げまするが、当時の長官は、こういう研究を行なうという統幕議長からの簡単な報告を聞いて了承をしておったのでございますが、その研究の内容については詳しく知悉していなかったのではないかと考えます。また、私が予算総会等で申し上げましたことは、研究はいたしましても、たびたび申し上げておりますとおりに、研究員各自の答案の集積でございますので、その答案をどういうふうにするかという段階にいっていませんので、防衛庁としては、いわゆる正式な書類でなく、正式な決定事項ではないという意味で、研究そのものは知っていたけれども、その研究の成果、内容等については責任を持てる段階のものではないと申し上げておるのでございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#16
○江崎小委員 わかりました。なるほど制服が長い期間をかけて演習をやっても、防衛庁としてもこれを取り上げるもの取り上げないもの等いろいろあるという状況がはっきりいたしました。防衛庁として責任の持てないものであるという点もはっきりいたしました。そういうものを一々政府が表に出すということは、内容の性質上、国際的にも影響するところもありましょうし、誤解を招きやすいものだと思います。責任の持てない書類を、国会で要求があったからといって、政府が何の確信もなく無責任な書類を出すということはできない。立法府・行政府の立場で見解が異なることは当然あるはずです。したがって、出す必要はないという意見があります。そうかと思うと、ここまで問題が提起せられ、世間を騒がせた以上は、原文を出し、事を明らかにして、一方的な議論による国民の疑惑を払拭すべきだという意見もあります。社会党の諸君は、原文そのものを出さなければ一歩も審議には入らないと、強硬な態度で今日に至っております。先日来参議院においても、社会党から原文を出せと強い要求があるようであります。総理や防衛庁長官は、なおできるだけ資料については協力するというようなことを言っておられますが、一体原文は出せるのですか、出せないのですか。これははっきりと所信をおっしゃっておくことがいいと思います。防衛庁長官のお考えを承りたい。
この発言だけを見る →小
小泉純也#17
○小泉国務大臣 いまの御質問にもございますとおり、資料と申しますと、やはり防衛庁において責任の持てる正式の文書であるべきでありまして、私ども国会議員の常識といたしまして、国会の資料と名のつくものは、その官庁が責任の持てる資料というふうに解釈をいたしてきているのでございます。この三矢研究のいわゆる原本というものは、たびたび申し上げますように、各幕僚のそれぞれの答案、図上演練の集積でございますので、これが調整されてもいなければ、結論がつけられてもおりませんし、また、防衛庁が正式に決定した文書でもございませんので、こういうものを資料として出すことは他にもいろいろ影響がございまするし、また、これを資料として提出することによって、そういう決定がされていない正式でないものが防衛庁当局の正規の見解であるというような誤解を世間に与えてもなお困るのじゃないかということで、今日まで慎重に検討をしてきたわけでございまするが、先ほど来申し上げておりますような考え方から、この原本を資料として国会に提出することは適当ではない。さらにまた、先ほど江崎小委員の御質問の中にもございましたとおり、仮定の想定をしてそれに幕僚が答案を出したものであり、たとえ仮定のことであったといたしましても、及ぼす影響がいろいろ広範にわたるのでございますので、こういうものをば正式に資料として国会に提出することは、さらに誤解を生ずるというようなことも私ども憂えまして、最大限度国会の審議に御協力しなければならないという立場において、一昨日小委員会に提出いたしました、三矢図上研究なるものはかようなものであるというものを作成いたしまして、これを資料として御提出申し上げたわけでございます。参議院におきましても連日この問題が提起されまして、総合いたしますると、結局は、原本そのもの、いわゆる私どもが申しておりまする各幕僚の答案そのものをば全部出せ、かような要求でございますけれども、これは御提出申し上げるわけにはいかないという考え方といたして、御質問に対してこれを繰り返しお答え申し上げて今日の段階に至っておるような次第でございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#18
○江崎小委員 原文がなくても問題点は明らかにされておるのですし、先般要約された文書も出ておるのですから、質疑を続けることによって一つずつ疑問の点を明らかにしていくことは可能だと思います。早く審議を進めたいと自民党は主張してまいりましたが、社会党のいれられるところとなりませんでした。三矢研究は、一つの仮想に基く設問に対して思い思いに答案を書いた個人的性格の強いものである、したがって防衛庁として責任の持てるものでない、それを出せと言われても出せない、それはそれで私は一つのりっぱな主張だと思います。来年度予算の審議という重大問題を控えておる現実はわかるのですが、あなたの出せないといういまの議論も私は主張として堂々たるものだと思うのであります。遠慮せずに防衛庁は防衛庁としての立場を率直に主張されていいと思います。今後資料提出に協力されるといいますが、それはどの程度のことが考えられるのですか、この点……。
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小泉純也#19
○小泉国務大臣 委員会の審議にできる限りの御協力を申し上げるということは、総理大臣からもたびたび申し上げており、私も、その一つのあらわれとしてああいうような説明の資料を御提出申し上げたわけでございまするが、今後も委員の方々の御質疑に応じて、私どもは最大限この審議に御協力を申し上げるという立場で、お答えできる限り十分詳しく御説明を申し上げて、この三矢図上研究なるものの実体を明らかにしていきたいと考えておる次第でございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#20
○江崎小委員 出せないという防衛庁の立場はよく了解しました。しかし、その内容の全貌とおぼしきものが暴露されて、岡田君がたくみに国民をあおり立てられた結果、国民に疑惑を与えておることは事実です。
したがって、以下それらの若干について私お尋ねしたいと思います。三矢研究においては、政治の場で取り扱うべき問題について、たとえば臨時閣議の決定事項を問題として、それに答えを求めております。自衛官が部隊運用の前提としてある程度政治とか外交、経済の事項を想定することは、必要でありましょう。しかし、おのずとその必要には限度があると思います。岡田君の質問等によりまして、世間では、政治の場で取り扱うべき問題に制服がいろいろかってな計画をしている、これは制服の政治介入を意図するものだ、いわゆる作戦計画の範囲を逸脱しておるものだというような疑問があります。この点はどうですか。
この発言だけを見る →したがって、以下それらの若干について私お尋ねしたいと思います。三矢研究においては、政治の場で取り扱うべき問題について、たとえば臨時閣議の決定事項を問題として、それに答えを求めております。自衛官が部隊運用の前提としてある程度政治とか外交、経済の事項を想定することは、必要でありましょう。しかし、おのずとその必要には限度があると思います。岡田君の質問等によりまして、世間では、政治の場で取り扱うべき問題に制服がいろいろかってな計画をしている、これは制服の政治介入を意図するものだ、いわゆる作戦計画の範囲を逸脱しておるものだというような疑問があります。この点はどうですか。
小
小泉純也#21
○小泉国務大臣 自衛隊の制服の諸君が、この三矢図上研究においては政治に介入する意図があるのではないかというような御質問もございまして、世上の一部に大きな疑惑を生じておることも承知いたしており、私は、この疑惑に対してはまことに遺憾であると考えておるのでございまするが、この三矢図上研究を行なった諸君並びに現在の自衛隊の諸君の間には、これがこういう問題になりましたことについては、自分らがさような政治に介入をするとか、あるいは憲法に抵触するものであるとかと、さような意図は毛頭ないのである、そういう疑惑が一部世上に流布されているごとはまことに遺憾にたえないと、彼らはむしろ自分らの研究がそういうふうに一部に伝えられたことにがく然といたしておるというのが事実でございまして、さような意思は毛頭なく、またそういうことは全然私どもは考えられないのでございまして、今後は、この研究の想定その他につきましても、長官が事前に慎重にこういうものをもって誤解を与えないように十分な指導をしなければならないということを私は考えておる次第でございます。
なおまた、詳しいことは政府委員から答弁をいたさせます。(「おかしいじゃないか、それはあるのかないのかわからない、そこをはっきりしないと」呼ぶ者あり)さようなことはございません。政治介入とか、そういう意図は全然ございません。
この発言だけを見る →なおまた、詳しいことは政府委員から答弁をいたさせます。(「おかしいじゃないか、それはあるのかないのかわからない、そこをはっきりしないと」呼ぶ者あり)さようなことはございません。政治介入とか、そういう意図は全然ございません。
小
小幡久男#22
○小幡政府委員 政治介入の計画があるかどうかという点につきまして、私からお答えいたします。
先般の衆議院では、閣議で決定されるべき政治の方針、行政措置が正規の自衛官によってつくられており、また国策要綱、国内体制の戦時編成及び国会に対する干渉事項が具体的に計画されているのは政治介入であると指摘されたわけであります。実際にその記録を調べてみますと、たとえば総動員体制につきましては、いささかも計画としては考えておりません。ただ、非常時における自衛隊の行動の前提条件として予想される事項についてその項目を列挙したのにとどまっております。また、一例をあげますと、たとえば経済政策につきましては、専門分野の今後の研究に期待したい旨を述べて、それぞれ権限ある機関において処理されることを期待しておるようなわけであります。また、いわゆる戦時諸法案と補正予算案の国会提出とその成立につきましては、即座に本会議において上程、可決させることを書いておるという御質問がございましたが、これは、御質問のあった議員から配付されました資料によりましても、即座に本会議に上程する等、国民の防衛意識を背景にしまして国会は政府の国策要綱の実施に協力する態勢で終始したとございまして、国会に対しまして立法を強制するかのごとき記述はございません。したがって、政治介入の意図ないし計画はございません。
この発言だけを見る →先般の衆議院では、閣議で決定されるべき政治の方針、行政措置が正規の自衛官によってつくられており、また国策要綱、国内体制の戦時編成及び国会に対する干渉事項が具体的に計画されているのは政治介入であると指摘されたわけであります。実際にその記録を調べてみますと、たとえば総動員体制につきましては、いささかも計画としては考えておりません。ただ、非常時における自衛隊の行動の前提条件として予想される事項についてその項目を列挙したのにとどまっております。また、一例をあげますと、たとえば経済政策につきましては、専門分野の今後の研究に期待したい旨を述べて、それぞれ権限ある機関において処理されることを期待しておるようなわけであります。また、いわゆる戦時諸法案と補正予算案の国会提出とその成立につきましては、即座に本会議において上程、可決させることを書いておるという御質問がございましたが、これは、御質問のあった議員から配付されました資料によりましても、即座に本会議に上程する等、国民の防衛意識を背景にしまして国会は政府の国策要綱の実施に協力する態勢で終始したとございまして、国会に対しまして立法を強制するかのごとき記述はございません。したがって、政治介入の意図ないし計画はございません。
江
江崎真澄#23
○江崎小委員 これは、さっき申し上げたように、岡田春夫君が一方的にあおり立てられた結果国民に疑惑があってはなりませんので、防衛庁長官はどう考えておられるのか、お聞きいたしたのであります。
そこで、私は次にシビリアンコントロールの問題についてお伺いいたしたい。政治介入はなかったと言われますが、今度の問題を契機にして、わが国のシビリアンコントロールが何となく危惧されております。自衛隊は、外に対しては直接、間接の侵略からわが国を守り、内に対しては国民のために民主主義を守る存在であります。その自衛隊は、国民の利益や意向に反しては何事も行なえないはずであります。独自の考えで暴走するようなことがありといたしますならば、それこそそれ自体、民主主義の破壊的行動といわなければなりません。本来シビリアンコントロールがしっかり確保されておれば、自衛隊が作戦計画としてどのような計画を持とうと、政府は、完全に自衛隊を押えておるのだという前提がありますから、国民に自衛隊の暴走を心配させることはありません。むしろはっきり安心感を与えることができます。そこにシビリアンコントロールの権威があります。近代民主主義国においては、政治が軍事に優先する制度をとっています。この制度のもとにおきましては、自衛隊に暴走の危険があるかないかというようなことは、自衛隊の問題としてよりもむしろ政治の問題であり、政治の責任であります。政治の無力こそ国民に危惧の念を与えるものだというも過言ではありません。たとえば、この文民優位の制度を早くから行なっておるアメリカにおきましては、ペンタゴンの権力は相当強いものがありますが、ホワイトハウスの統制力は、これを完全に掌中に収めております。それは、アメリカ市民の名において実に厳然たるものがあります。この際政府は、日本国民の名においてしっかりと自衛隊を統率し、自衛隊に対して責任を持つべきは、当然であります。そこで、三矢研究をめぐり社会党の一方的議論に終始したため、世間の一部に、これは自衛隊のクーデター計画につながる、一種のクーデター予備計画ではないか、というような疑惑もあります。社会党の諸君は、しきりにそういったことをいってあおり立てておられます。シビリアンコントロールについては、先般お出しになった文書にも確信のほどは見えておりますが、この際、防衛庁長官からはっきりこの点について伺いたいと思います。そうして、社会党の諸君が言われるように、暴走の心配があるのかないのか。そういう憂いがちょっとでもあれば、これはたいへんなことだと思います。その辺に対する防衛庁長官の考えをお示し願いたいのであります。
この発言だけを見る →そこで、私は次にシビリアンコントロールの問題についてお伺いいたしたい。政治介入はなかったと言われますが、今度の問題を契機にして、わが国のシビリアンコントロールが何となく危惧されております。自衛隊は、外に対しては直接、間接の侵略からわが国を守り、内に対しては国民のために民主主義を守る存在であります。その自衛隊は、国民の利益や意向に反しては何事も行なえないはずであります。独自の考えで暴走するようなことがありといたしますならば、それこそそれ自体、民主主義の破壊的行動といわなければなりません。本来シビリアンコントロールがしっかり確保されておれば、自衛隊が作戦計画としてどのような計画を持とうと、政府は、完全に自衛隊を押えておるのだという前提がありますから、国民に自衛隊の暴走を心配させることはありません。むしろはっきり安心感を与えることができます。そこにシビリアンコントロールの権威があります。近代民主主義国においては、政治が軍事に優先する制度をとっています。この制度のもとにおきましては、自衛隊に暴走の危険があるかないかというようなことは、自衛隊の問題としてよりもむしろ政治の問題であり、政治の責任であります。政治の無力こそ国民に危惧の念を与えるものだというも過言ではありません。たとえば、この文民優位の制度を早くから行なっておるアメリカにおきましては、ペンタゴンの権力は相当強いものがありますが、ホワイトハウスの統制力は、これを完全に掌中に収めております。それは、アメリカ市民の名において実に厳然たるものがあります。この際政府は、日本国民の名においてしっかりと自衛隊を統率し、自衛隊に対して責任を持つべきは、当然であります。そこで、三矢研究をめぐり社会党の一方的議論に終始したため、世間の一部に、これは自衛隊のクーデター計画につながる、一種のクーデター予備計画ではないか、というような疑惑もあります。社会党の諸君は、しきりにそういったことをいってあおり立てておられます。シビリアンコントロールについては、先般お出しになった文書にも確信のほどは見えておりますが、この際、防衛庁長官からはっきりこの点について伺いたいと思います。そうして、社会党の諸君が言われるように、暴走の心配があるのかないのか。そういう憂いがちょっとでもあれば、これはたいへんなことだと思います。その辺に対する防衛庁長官の考えをお示し願いたいのであります。
小
小泉純也#24
○小泉国務大臣 わが自衛隊があくまでも文官優位の原則を貫かなければならないということは、いま江崎委員の申されたとおりでありまして、最も重大な問題であろうと思います。わが自衛隊は、今日、民主主義擁護を最も身上といたしまして、上官も部下を指導するに、常に民主主義の擁護というものを念として、細心の注意を払って教育をいたしておりますし、また隊員全体、あげて民主主義の体制のもとにおいて、日本の国防というものに全きを期さなければならぬと鋭意努力をいたしておるわけでございます。もちろん長官はじめ、このシビリアンコントロールという問題には常日ごろ最も重大な関心を払い、またこれは厳として今日までも行なわれておりますし、その点においてはいささかも心配がないということを私は断言ができるのであります。いわゆる三矢図上研究の問題が世上の問題になりましても、先ほども触れましたが、自衛官の諸君は、シビリアンコントロールの点において疑惑が持たれているとかなんとかということに対しては非常に驚いておりまして、彼らは、そういう政治介入とか、そういうような一連のことに対しましては、私どもから見ればむしろ神経過敏なくらいに非常な慎重を期しておるわけでございまして、さような懸念は断じてございません。今後また私どもは、責任を持って文官優位の原則を貫く、またクーデターなんということは、それこそ夢想だにもできないことでございまして、そういうことを行なおうと考えておるものは一人もおりませんし、そういうことが行なえるようないまの体制でもないということをここにはっきり申し上げて、一部にでも国民にそういう心配がありますることをひとつぜひとも解明をして、了解をしていただきたい。私ども、国民の一部にそういう心配があるととをきわめて遺憾に存じておるわけでございます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#25
○江崎小委員 非常に確信に満ちた御答弁であります。要するに、この自衛隊員の教育は民主主義に徹して行なわれておる。したがって、そういう暴走とか、ましてやクーデターなどというようなことは、社会党の諸君が何といわれようとないんだ、という趣旨はよくわかりました。そこで、この三矢研究というものができたいわゆるバックグラウンド、すなわち自衛隊員の心がまえ、また、自衛隊の民主主義教育というものはどういう形で行なわれておるか、これは、ひとつ確信のある資料を防衛庁からお出しいただきたい。いかがですか。
この発言だけを見る →小
小泉純也#26
○小泉国務大臣 ごもっともなことでございまして、なるほどそういう問題についてもぜひ国民の前に明らかにする上において、平常の自衛隊の教育の実態について検討いたしまして、資料として御提出を申し上げるものがあれば、早急に作成をして提出するよう検討をさせていただきます。
この発言だけを見る →江
江崎真澄#27
○江崎小委員 これはお願いをしておきます。
私は、このシビリアンコントロールの問題は、われわれ政治家たるものは、真剣にこの機会にシビリアンコントロールについて静かに反省しなければならぬと思います。それは、防衛庁提出の文書に見ましても、また防衛庁設置法に見ましても明らかにされておりますように、自衛隊というものは完全に国会の手におさめられております。自衛隊の行動については、重要な行動は国会が最終的にすべてを決定する仕組みになっております。この機会に真剣に自衛隊のあり方を再認識し、反省してみる必要があるというのはその点であります。過去政府及び私とも自民党におきましては、憲法九条へのこだわりもあったりしまして、自衛隊の実体を国民の前にはっきりとさらすことに勇気を欠いていなかったか。説明不足があったのではないか。これはわれわれ政府及び自民党の者は十分反省しなければならぬ問題だと思います。
たとえば今日の段階において、自分の国は自分の手で守るんだということは、国際的公理であります。その公理すら持ち合わせない国民があるということはまことに遺憾でありまして、これは、政府・自民党としての努力不足ではなかったか、という反省も出てくるのであります。自衛隊というものは、たとえば人間に自衛本能というものが与えられておるように、自衛のための軍隊であるならば、私どもは憲法以前の問題であると思います。自衛隊は文字どおり自衛隊としてあるならば、ちっとも遠慮の要らない存在であると考えております。しかし、何といっても国民に確固たる防衛意識がなかったり、自国の自衛隊の実態を十分知らなかったりしたのでは、そういう国民を背景に持っておったのではほんとうのシビリアンコントロールは育たないのではないか、もっともっと国民に対して防衛意識を徹底させる必要があると思うのであります。また社会党の諸君は、先ほどからいろいろ不規則発言をされますが、戦争の惨禍がたいへんなものであった敗戦の憂き目は、国民に耐えがたいものでありました。その虚脱状態を機会として、社会党は非武装中立というようなことを唱えて、国民を扇動してこられました。一体、社会党は、わが国に対しにわかに不正の侵略が行なわれたときに、どうして日本の安全を保障されようとするのか、具体的には一言もこれに触れておられません。今日では、大多数の国民は、社会党が主張しておられるあの中立論というものは一体正しいかどうかということを議論する前に、中立ということは可能か不可能かを知っています。このアジア地域に、大戦後のきわめて悲しい現象である分裂国家が三つもあって、そとでは争いが相次いで起こっている。その危険が日本に及ばないとだれが断言できるでしょう。それにもかかわらず社会党の諸君は、中立とかなんとかいっておられるが、中立、中立といっておれば平和に必ずつながるのだという具体論を私どもには一言も聞かせてくれません。具体論のない政治論というものは、これは、政治論として権威のないものだと思います。いつまでも社会党の諸君は自衛隊を否定しておられます。自衛隊を一体認めるのかどうか。これは、自分の国を自分の手で守るのか守らないのかということに即時つながる問題であります。自衛隊を頭から否定し、しかも、国防政策については何らの具体策も持ち合わせずに、この三矢研究の内容をとやこう議論せられても、国民やわれわれは何となくそらぞらしい感じがするのであります。こういうことが国民の防衛意識を混迷におとしいれておる。責任政党であるべき社会党のこの無責任さはなじらなければならないのであります。
こういう姿は、われわれ自民党においても社会党においても、防衛政策に関する限りその貧困と無責任のそしりを免れないと思います。だから、慎重に社会党の諸君も反省せられる必要があると思います。政府は、防衛意識の薄い国民を背後に持っておるのですから、もっともっと正しい防衛意識を徹底させる努力が必要だと思います。政府は、これを契機によほど決意を新たにしなければならぬと思います。政府のこれに対処する方途、決意といったものを率直に承りたいと思います。
この発言だけを見る →私は、このシビリアンコントロールの問題は、われわれ政治家たるものは、真剣にこの機会にシビリアンコントロールについて静かに反省しなければならぬと思います。それは、防衛庁提出の文書に見ましても、また防衛庁設置法に見ましても明らかにされておりますように、自衛隊というものは完全に国会の手におさめられております。自衛隊の行動については、重要な行動は国会が最終的にすべてを決定する仕組みになっております。この機会に真剣に自衛隊のあり方を再認識し、反省してみる必要があるというのはその点であります。過去政府及び私とも自民党におきましては、憲法九条へのこだわりもあったりしまして、自衛隊の実体を国民の前にはっきりとさらすことに勇気を欠いていなかったか。説明不足があったのではないか。これはわれわれ政府及び自民党の者は十分反省しなければならぬ問題だと思います。
たとえば今日の段階において、自分の国は自分の手で守るんだということは、国際的公理であります。その公理すら持ち合わせない国民があるということはまことに遺憾でありまして、これは、政府・自民党としての努力不足ではなかったか、という反省も出てくるのであります。自衛隊というものは、たとえば人間に自衛本能というものが与えられておるように、自衛のための軍隊であるならば、私どもは憲法以前の問題であると思います。自衛隊は文字どおり自衛隊としてあるならば、ちっとも遠慮の要らない存在であると考えております。しかし、何といっても国民に確固たる防衛意識がなかったり、自国の自衛隊の実態を十分知らなかったりしたのでは、そういう国民を背景に持っておったのではほんとうのシビリアンコントロールは育たないのではないか、もっともっと国民に対して防衛意識を徹底させる必要があると思うのであります。また社会党の諸君は、先ほどからいろいろ不規則発言をされますが、戦争の惨禍がたいへんなものであった敗戦の憂き目は、国民に耐えがたいものでありました。その虚脱状態を機会として、社会党は非武装中立というようなことを唱えて、国民を扇動してこられました。一体、社会党は、わが国に対しにわかに不正の侵略が行なわれたときに、どうして日本の安全を保障されようとするのか、具体的には一言もこれに触れておられません。今日では、大多数の国民は、社会党が主張しておられるあの中立論というものは一体正しいかどうかということを議論する前に、中立ということは可能か不可能かを知っています。このアジア地域に、大戦後のきわめて悲しい現象である分裂国家が三つもあって、そとでは争いが相次いで起こっている。その危険が日本に及ばないとだれが断言できるでしょう。それにもかかわらず社会党の諸君は、中立とかなんとかいっておられるが、中立、中立といっておれば平和に必ずつながるのだという具体論を私どもには一言も聞かせてくれません。具体論のない政治論というものは、これは、政治論として権威のないものだと思います。いつまでも社会党の諸君は自衛隊を否定しておられます。自衛隊を一体認めるのかどうか。これは、自分の国を自分の手で守るのか守らないのかということに即時つながる問題であります。自衛隊を頭から否定し、しかも、国防政策については何らの具体策も持ち合わせずに、この三矢研究の内容をとやこう議論せられても、国民やわれわれは何となくそらぞらしい感じがするのであります。こういうことが国民の防衛意識を混迷におとしいれておる。責任政党であるべき社会党のこの無責任さはなじらなければならないのであります。
こういう姿は、われわれ自民党においても社会党においても、防衛政策に関する限りその貧困と無責任のそしりを免れないと思います。だから、慎重に社会党の諸君も反省せられる必要があると思います。政府は、防衛意識の薄い国民を背後に持っておるのですから、もっともっと正しい防衛意識を徹底させる努力が必要だと思います。政府は、これを契機によほど決意を新たにしなければならぬと思います。政府のこれに対処する方途、決意といったものを率直に承りたいと思います。
小
小泉純也#28
○小泉国務大臣 シビリアンコントロールの確立が国民全体の国防に対する正しい認識というものの最も基本的な問題であるということについては、私も同感でございまして、文官優位の原則というものは、国民全体の手によって守られなければならないことであるとも考えます。またいままでの自衛隊のあり方については、やはり正々堂々と国の平和を守り、国民の安全を守るために自衛隊というものが存在をいたし、また隊員の任務もそこにあるという崇高な任務に徹底をいたしまして、私は、正々堂々自衛隊は国民の前にその歩みを続けていかなければならぬということを、長官就任以来強調をいたしておる次第でございまして、今日までのところ、あるいは何と申しますか、一部の自衛隊の反対論者に遠慮する向きがあったとか、いろいろな点もございますが、これからはそういうことでなしに、やはり国民に深い理解と協力を求めて、自衛隊は国民とともにある、国民もまた自衛隊とともにあるのだ、国民と自衛隊はこん然一体のものであるという事実をば積み重ねていくことがいわゆる日本の国防と平和を全うするゆえんであるということを、常に私は訓辞の中にも申し上げて力説をしておるわけでございます。
今日私は、この三矢研究文書をめぐって文官優位の問題がさらに論議せられることは、たいへんけっこうなことだと思いまするが、また一面、この文官優位の原則に不安があるというような感じを持たれることを遺憾とし、御承知のとおり、予算はもちろん、一切の防衛計画、また人員一人ふやしますにも全部国会の御承認を得なければ今日自衛隊の活動ができないことは、国会議員である諸先生が最も御承知のとおりでございまして、私は、国会の権威を信ずる一国会議員といたしましても、文官優位というものはいささかもぐらついてはならないと確信をいたしておる次第でございます。
本問題の提起を契機といたしまして、この小委員会の場を通じて自衛隊の真の姿を披瀝さしていただき、また先生方のいろいろな疑惑の質問にもお答えをいたしまして、私は、この問題を契機として、ただいま江崎小委員が申されましたような、自衛隊は国民のものである、そうして国民が正しい理解をして、一そう国防意識が高揚さるるようなことに持っていきたいと衷心から願っておる次第でございます。
この発言だけを見る →今日私は、この三矢研究文書をめぐって文官優位の問題がさらに論議せられることは、たいへんけっこうなことだと思いまするが、また一面、この文官優位の原則に不安があるというような感じを持たれることを遺憾とし、御承知のとおり、予算はもちろん、一切の防衛計画、また人員一人ふやしますにも全部国会の御承認を得なければ今日自衛隊の活動ができないことは、国会議員である諸先生が最も御承知のとおりでございまして、私は、国会の権威を信ずる一国会議員といたしましても、文官優位というものはいささかもぐらついてはならないと確信をいたしておる次第でございます。
本問題の提起を契機といたしまして、この小委員会の場を通じて自衛隊の真の姿を披瀝さしていただき、また先生方のいろいろな疑惑の質問にもお答えをいたしまして、私は、この問題を契機として、ただいま江崎小委員が申されましたような、自衛隊は国民のものである、そうして国民が正しい理解をして、一そう国防意識が高揚さるるようなことに持っていきたいと衷心から願っておる次第でございます。
江
江崎真澄#29
○江崎小委員 確信に満ちた決意のほどを承りましてけっこうだと思います。シビリアンコントロールは、政治家や一握りの防衛文官の諸君が制服を統率するということだけではない、文民優位ということは当然国民優位であります。国民の意向や利益に反しては自衛隊は一歩も動けないことであります。政府は、もっともっと国の防衛や自衛隊の問題を率直に国民に理解させるようにしなければならぬと思います。われわれ政治家も、もちろんそれを推進しなければなりません。自衛隊は、直接的には政府が統率のもとに置き、間接的には当然国会が責任を持って国民に臨むものであります。シビリアンコントロールは、国民的な支持を背景にしてこそ完全であり、権威づけられるものであります。今後十分国民に向かって防衛認識を徹底させようという小泉防衛庁長官の決意を聞いて力強く思います。
社会党の諸君も、国の安全保障、国の防衛、わが国の独立と平和を守るという問題を真剣に考慮せられたいと思います。いつまでも非武装中立などという抽象論に低迷をせられずに、一歩を進めて自衛隊を認める、そうして、もっともっと自衛隊に深く立ち入って、三矢研究を大いに検討し、大いに論議しようということにならないものか、国防会議や自衛隊の内容にもっと深く立ち入って研究をされることこそ国民に忠実なゆえんだと思うのであります。一向そういうことには深い関心を示さず、自衛隊を全面的に否定し、空論の、架空の中立論で三矢研究に立ち向かわれても、声がどんなに大きくても国民はちゃんと知っております。そういうそらぞらしい議論には迷わされないと思います。この機会に、防衛庁長官は、いま御決意のように、防衛意識の高揚を推進するといわれるが、その方法について何か新たに閣内で提起をするとか、総理とはかって、こんなことでもしたらいいとか、何か抱負でもあればこの際承っておきたいと思います。いかがですか。
この発言だけを見る →社会党の諸君も、国の安全保障、国の防衛、わが国の独立と平和を守るという問題を真剣に考慮せられたいと思います。いつまでも非武装中立などという抽象論に低迷をせられずに、一歩を進めて自衛隊を認める、そうして、もっともっと自衛隊に深く立ち入って、三矢研究を大いに検討し、大いに論議しようということにならないものか、国防会議や自衛隊の内容にもっと深く立ち入って研究をされることこそ国民に忠実なゆえんだと思うのであります。一向そういうことには深い関心を示さず、自衛隊を全面的に否定し、空論の、架空の中立論で三矢研究に立ち向かわれても、声がどんなに大きくても国民はちゃんと知っております。そういうそらぞらしい議論には迷わされないと思います。この機会に、防衛庁長官は、いま御決意のように、防衛意識の高揚を推進するといわれるが、その方法について何か新たに閣内で提起をするとか、総理とはかって、こんなことでもしたらいいとか、何か抱負でもあればこの際承っておきたいと思います。いかがですか。