海原治の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○海原政府委員 ただいまの点は御意見でございますので、あるいは質疑応答の範囲外になるかと思いますが、私どもといたしましては、有事の場合の米軍の行動についての判断でございますが、そのためには第七艦隊の船が有事即応態勢、いわゆる戦闘行動、すなわち原爆、水爆等を搭載した形のままで横須賀や佐世保に来なくてはならぬ理由は一つもないと思うわけであります。先ほど申しましたように、沖繩という基地もございます。第七艦隊の基地というものはそれ以外にもございます。この有事の場合にわざわざ日本の横須賀や佐世保にそういう戦闘状態の船が入ってくるということは、逆に申しますと、敵に対して非常にいい目標を与えることでございます。やはり船は、洋上を遠く航行しているときのほうがいわゆる襲撃される可能性というものが少ないわけでございます。日本の佐世保に入ってくる、横須賀に入ってくるということになりますと、これに対しましては最も攻撃されやすい状態を現出するわけでございますから、私どもは、有事の場合にこの第七艦隊が日本の横須賀や佐世保に寄港する、寄港しなければならない、そういう必要性はないと判断するわけでございます。しかし、それが絶対であるかということになりますと、これは、私どもの判断が絶対であるということは申し上げることはできません。しかし、普通考えました場合に、私がかりにアメリカ側で作戦を考えました場合に、そういう第七艦隊が持っております核報復力、あるいはその他の核報復力を使用するような状況が切迫しました場合には、ことさらに日本のようなところには近寄らない。その艦隊の行動を秘匿して相手を攻撃することができるわけでございますから、日本には近寄らないという方策をとることのほうがむしろいわゆる蓋然性にしても多いのではないか、こういうふうに判断するわけでございます。しかし、絶対に横須賀に来ないか、佐世保に来ないかということになりますと、これは、そのときの状況にもよりましょうが、絶対に来ないということは申し上げられませんけれども、普通に考えます場合には私がいま申しましたようなことであって、特に日本のいろいろの状況につきましては米軍当局も十分知っておるわけでございますから、ことさらに横須賀、佐世保に原爆、水爆を搭載した飛行機を積んだままで、あるいは原爆、水爆の弾頭を持ったままで入ってくるということは私はないと思う。したがいまして、アメリカ政府がそのような要求を日本政府にすることはまずないというのが私どもの判断でありますことを申し上げておきます。