川崎秀二の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)
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○川崎(秀)小委員 現在のベトナムの問題について本日の席上でお話をするのは、外務関係のこともありまして、政治的な話はあまり申し上げたくないと思う。ただ私の所見としては、アジアの一角に戦乱が長く続いて、ことに二十年も戦禍に悩まされておるベトナムが一日も早く平和安定の日を迎えてほしいという意味で、日本もアメリカに対して言うべきことは言うべきじゃないかという考えをいたしております。これはもうわれわれの政治的な姿勢であるということはおわかりであろうと思うのです。しかしそういうこととは別に、実は日本の新聞にもベトナム情勢の分析としてベトコンの非常な民衆の心に食い入った戦術、それからベトナム戦争は共産主義の戦術のみでなくして民族主義運動であるというようなことが、過去三週間あたり大きく報道されてきました。そういう要素もあったのですが、実は今日あたり毎日新聞などの一角に出ておる記事によると、北爆の効果、あるいは南ベトナムの政府軍がやや立ち直って、ベトコンに対してかなり締めつけを行なっておる。したがって情勢は必ずしもいままで報道されておった筋とは違う面も出てきておるのではないか。私は中曽根康弘君が帰ってきてからまだ十分意見を聞いておりませんが、これも聞くところによると、北爆の効果というものは想像以上であるということでありまして——そのことによって戦争は終結をしない、ほんとうの戦争ならば、歩兵が行かなければ最後の勝利とかいうものはないわけであります。ことに民心が離れておるものを、いかにアメリカが軍力が強大であり、ソ連が出ないからといって戦争は終結しない、やはり和平の交渉が最後には行なわれる、こう見ておるわけです。これは私の見解ですけれども、北爆の効果というものにつき、あるいは北爆の戦果というようなことについて防衛当局はどんな情報を持っておられるのか。やはり時々得られた情報については、日本国民を惑わせないように、そのことが悪いようにしてもいいにしても指導すべきではないかというふうに私は思うのです。いままでアメリカ軍がいわゆるエスカレーション作戦開始以来投じた爆弾の量、橋梁の破壊、道路の途絶というようなものにどういう程度のものが行なわれておるのか、どうもわれわれにはよくわからぬ。しかし、ニューヨークタイムズその他を見ると、これは自国のことですからかなり詳細に書いてあるけれども、その点がいまのベトナム問題に対するわれわれ政治家の目をも間違わせて判断させるということの結果になりはしないかというふうにも思いますので、防衛当局としては、米軍の北爆を開始して以来の戦略的効果というものはどの程度あがっておるのか、的確にひとつ伺いたい。けさ私は与党質問ですから、何も鋭いことは言わぬけれども、そのことだけ一ぺん聞いておきたいというて事前予告をしておいたのですが、どんなことですか。