川崎秀二の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)
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○川崎(秀)小委員 先般、バートランド・ラッセルの本を読んでおりましたら、イギリスでは陸海空三軍の予算を下院に提出するときに、必ず三軍の担当大臣は、この予算は国民の利益に反するものではない、また同時にこの予算を出す場合において、軍はいかなる場合においても国民の意思に対して実力を持っておるからといって国内で反乱行為に出る等のことは一切しないということを言明して、それから審議に入る、これが行なわれておるかどうか、実はイギリス議会政治研究家の木下広居君に頼んで調べてもらっておったが、本人も何か都政の刷新のことで忙しいので、十分にそこまでいかなかったようでありますが、そういうことがもし原則としてずっと行なわれておるとすれば、これはやはり大事な模範とすべきことではないかというふうに私どもは考えるのであります。それにつけても、小泉防衛長官あるいはその前の志賀防衛長官、江崎先生等が防衛庁長官になられたときに、第一にやはり国防の充実、国民の生命、財産の保護という崇高なる任務にわれわれは徹しているとともに、いやしくも政治に容喙などするということは今日の憲法では厳として禁止されておるし、そのことのために戦争の前の軍は国を誤ったんだということは、訓辞としてしょっちゅう防衛庁長官はくどくても言うべきじゃないか。どうもこれはわれわれが三面記事だけ見ておって、実際防衛庁へ自衛隊の勢ぞろいのときに行ったこともないものですから知らないのですが、新聞紙上から見ると、防衛庁長官になると栄誉礼とかいうもので敬礼をされて、それで何かえらい感激をして、そういう面だけが出るというのははなはだよろしくないように私は思っておるのですよ。だれかそのうちには一人変わり種が防衛庁長官になって、そういうことも締めてかからなければいかぬ。それでないと、そういう面が多少でも出ると、これはとめどがない。一ぺん出れば、とにかく国のためあるいは民族のため、いろいろなことを言うて軍の経費は膨張するし、しまいにはだんだん見えざる政治関与を行なってくるのであって、そういう点で、やはり文民優位ということはただ言っておるだけではいけない。防衛庁長官自身がただいま仰せられたような政治哲学を現実にお示しいただく。自衛隊が日陰者のような存在になっておった期間もずいぶん長かったわけですから、今日そういう姿を見て非常に感激する点もあるでしょうけれども、そういう面ばかりが強調されない姿勢をひとつぜひとっていただきたい。そういう意味で、そういう教育は常に行なわれておるものかどうか、そういう教育の実態があればこれこそお示し願いたいと思うのです。