島田豊の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)

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○島田(豊)政府委員 自衛隊員に対する精神面の教育につきましては、ただいま長官から御説明のなされたとおりでございますが、さらにそれをやや詳細に申し上げますと、自衛官の精神面の指導のよりどころというものは、自衛隊法の五十二条に「服務の本旨」というものがございますけれども、これに基づいてやっておりますのと、それからもう一つは、先般防衛庁におきまして「自衛官の心がまえ」というパンフレットを作成いたしまして、これを各幕僚監部を通じまして、部隊あるいは学校に徹底をさしておるのでございます。この「自衛官の心がまえ」は、使命の自覚という問題、それから個人の充実、責任の遂行、規律の厳守、団結の強化、こういう五つの項目を示しておりますけれども、その項目の前文といたしまして、自衛隊員として民主主義国家における自衛隊のあり方、自衛官としての心がまえ等についてその基本を示しておるのでございます。特に民主主義との関係につきましては、ちょっと読ましていただきますと、「自衛隊はつねに国民とともに存在する。したがって民主政治の原則により、その最高指揮官は内閣の代表としての内閣総理大臣であり、その運営の基本については国会の統制を受けるものである。」ということを明確にいたしておるのでございます。
 また政治、思想的な活動に関与しないということも、この前文において強調いたしておるのでございます。これは、各学校、部隊を通じまして普遍的にこの趣旨が徹底いたされておるというふうに考えておりますが、幹部の要員教育は、御承知のとおりに、防衛大学校でやっておりますし、また初級幹部としての教育は幹部候補生学校でやっておりますが、防衛大学校におきましても、憲法の時間あるいは政治学の講義の時間におきまして、新しい憲法の理念、特に国会中心主義でございますとか、あるいは基本的人権の尊重ということでございますとか、あるいは国民主権主義、こういう点についてはかなりの時間を使って文官の教官が講義をいたしておるのでございます。それから政治学におきましても、独裁政治と民主政治との違いというような点につきましては、明確にこれを認識させ、把握させるということに力を入れております。
 また同時に、愛国心の問題あるいは幹部としての必要な指導力、統率力、徳操というふうな問題につきましても、あわせて指導いたしておりますことはもちろんでございますけれども、民主主義の教育につきましても、もちろんそういうことをやっております。
 また幹部候補生学校、陸海空それぞれございますが、そこにおきましても、民主主義国下の日本国民、なかんずく自衛官としての愛国心、あるいは愛民族心、あるいは戦争の防止抑制を基調とする近代国防の意義と防衛力の地位、民主政治の統制下にある自衛隊の本質、運営等について明確な基礎知識を与えるとともに、幹部自衛官としての誇りと忠誠心を確立させる、こういうことを基準として徹底しておるのでございます。こういう点の教育は、われわれといたしましてはかなりな成果があるというふうに確信いたしております。

発言情報

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発言者: 島田豊

speaker_id: 20305

日付: 1965-05-13

院: 衆議院

会議名: 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会