小泉純也の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)

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○小泉国務大臣 将来の自衛隊のあり方につきまして、かつての軍の実例を引かれて、川崎委員からまことに深刻な傾聴に値する御議論を拝聴いたしました。川崎委員は先代の克先生以来父子二代にわたって、いわゆる戦前の軍の横暴を身をもって戦われ、自由主義のために挺身をされた方でございまして、そういう体験を通じての肯綮に触るる御意見は私どもも深く銘記しなければならないと考えます。私も先ほど来当時の情勢をほうふつとして思い起こして、まことに感慨にたえないものがございます。
 また川崎委員から指摘されました、防衛庁長官というものの言動や姿勢というものが隊員に及ぼす影響は大きいということでございまして、もちろん私は防衛庁長官の言動、その政治姿勢、長官としての職務のとり方というものが隊員に影響力がないようでは私は長官としての資格はないと考えております。それがあって初めていわゆる長官と隊員というものが一体となってシビリアンコントロールの完全な運用ができるのでございます。
 私も、いま川崎委員から大事な点で御指摘がありまして、もちろん自衛隊員が国の平和を守り、国民の生活を守るために日夜の訓練を励んでおるという点では敬意を表する、しかしながら、それが限度を越えて思い上がらすようなことがあってはならないという御意見に対しては、私も同感でございまして、あくまでも自衛隊は国民とともになければならない、国民のための自衛隊であるということを、私は長官就任以来あらゆる機会にこのことばをば隊員に申さないことはないのでありまして、やはりどこまでも国民とともに自衛隊は進んでいくべきであるということを常時隊員に訓示をいたしております。そうして国民から信頼をさるる自衛隊になってもらいたいということを言っているわけでございまして、この信頼という中には、もちろん川崎委員その他諸先生が心配をしておらるるような、いわゆる政治に優先するというような思い上がりがあってはならないということももちろん含めて、あくまでも民主主義政治体制下における全国民に信頼をさるるりっぱな自衛隊員であるように、私は教育訓練に努力を尽くしてきたつもりでございまして、本日のただいまの川崎委員のいろいろな御意見に対しましては、われわれ将来ともに十分肝に銘じて、川崎委員の御心配がないようにしていかなければならぬということは深く感銘をいたした次第でございます。

発言情報

speech_id: 104805277X01119650513_021

発言者: 小泉純也

speaker_id: 14690

日付: 1965-05-13

院: 衆議院

会議名: 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会