高橋衛の発言 (予算委員会第二分科会)

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○国務大臣(高橋衛君) ごもっともでございますが、その前に高度成長は失敗だったとか、いい面がある、悪い面があるというふうないろんな御意見がございますが、これは御意見ではございますが、私どもとしては、やはり戦後復興の時代から今日の発展に至るまで、それぞれその段階に応じてとらるべき政策があったと思うのであります。そういう意味で、それが御批判は御批判として、政府としてはあのときにおいてはああいう政策がとられておったことがよかったんだ、そういうふうに判断をいたしておるわけでございます。しかし、どんな問題についても、いわゆるたての両面がございまして、そのたての両面の一方の面だけを見ておるのでは、全体としての功罪はなかなか論議できない。また、子供の成長と同じで、非常な成長期に子供の成長を押えて、しいてほかのことばかりやらせるということも必ずしも自然でないし、妥当でもない、そういうふうな、つまり経済についても成長するときにおいては相当に成長力を生かしていく、しかしながら、同時にそれを絶えず調整していくという努力もしなければいかぬ。そういう意味で佐藤総理が調和ということばを言い出され、人間尊重の政治をやり、社会開発をやるのだというこの考え方は、今日の事態においては最も適切な、また必要な事柄であろうとは存じますが、しかし同時に、いままでそれじゃ、それが間違っておったかというと、開放経済を迎えるにあたりまして、また、国際貿易の伸長にどうしても日本が乗って、日本の経済の発展は何と申しますか、貿易に相当大きく今後も依存せざるを得ないという宿命的な状況にあるという観点からも、これはそういうふうなことが行なわれたことが、今日、日本がこれだけの成長をなし得たことであろうか、かように私どもは判断をいたしておる次第でございます。それはあるいは見解の相違になる問題かもしれませんが、それはそれといたしまして、国民生活向上対策審議会に対しましては、かつて消費者保護に関する問題について諮問をいたしまして、これに対する答申は出てまいっておるのでありますが、しかし、もう少し高度な意味において、先ほど御答弁申し上げましたとおり、あるべき国民生活の姿はどうであるか、また、こういうふうな経済の発展段階を迎えて、経済成長の成果を、国民の福祉に結びつけるという場合に、国民の幸福という面から見て、どういうふうな国民生活のあり方がいいのであろうかというふうな面から、この国民生活向上対策審議会に対して、昨年の十一月でございますが、新しく諮問をいたしたのであります。その諮問案は…。

発言情報

speech_id: 104815272X00119650326_018

発言者: 高橋衛

speaker_id: 29622

日付: 1965-03-26

院: 参議院

会議名: 予算委員会第二分科会