藤山愛一郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(藤山愛一郎君) 二宮さんにお答えをいたしたいと思います。
 御質問の要点は大体三つにしぼられると思いますが、景気は構造上の問題であるか、景気はいつ出るか、他の対策は必要なのか、大体この三つにしぼられると思います。
 今日の景気は私は構造上からきていることであって、循環的なものでないと考えております。ただ、先ほど御指摘のございました六月初めの政策会議では、若干その点で違っていたのではないかということでございますが、これは長い間やはりやってまいりました状況に対して、これらの問題を構造上から対策をするという関係においては、率直に申して、若干もたついたことはございます。しかし、今日では、政府としても構造上の問題としてこれを取り上げていく。したがって、今後の景気対策におきまして、長期にわたって構造的な対策をする。つまり大きな企業の伸びに対して、中小企業の合理化、あるいはその伸びが少ない、あるいは産業の規模に対して、道路、輸送関係が必ずしも平衡を得ていない、それぞれ幾多の問題がございます。これらの問題をやはり解決してまいりませんければ、真の安定した成長には乗せ得ないと思いますので、われわれは、そういう意味において対策を用意しながら努力をしてまいりたい、かように考えておるのでございまして、今後の財政事情をも勘案いたしまして、これらのものを逐次進めてまいりたいと思います。
 で、七月二十八日の政策会議における諸般の対策が出たにかかわらず、今日までまだ十分ではないじゃないかということでございますが、確かに九月の経済諸般の指数というものは、必ずしもよくございません。また、非常に改善したとはいえません。ただしかし、政策会議で決定いたしました二千百億円の財投その他が出ましてから一カ月半ぐらいのところでございますので、今後これらのものは相当な波及効果を及ぼしていくということを考えていかなければなりませんし、これらのきめた問題が着実に実行されるととが必要なのでございまして、それらの点については、大蔵大臣も特に注意をして陣頭指揮をされておりますので、われわれは、これが所期の効果を次第にあげてくるものと考えております。これらの効果があがってくるかどうかを見ながら、われわれは、今後の対策が必要であるかどうかを考えていくことにいたしておりますので、ただいまそれらの問題を見守っておる次第でございます。
 同時に、この際御理解を得ておかなければなりませんことは、景気が回復基調に向かいましても、一年半あるいは——以前まで続いておったような非常な高度に膨張した景気がすぐにやってくるということにはならぬのでございまして、徐々に景気が上昇過程をたどっていく。したがって、過去におけるような急激な景気が再びすぐに戻ってくるということには考えられない点を、御了承いただいておきたいと思います。(拍手)
   〔国務大臣福田赳夫君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 105015254X00619651018_019

発言者: 藤山愛一郎

speaker_id: 10389

日付: 1965-10-18

院: 参議院

会議名: 本会議