原田與作の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○原田参考人 一九七二年の冬季オリンピック大会が札幌と決定した一つの要因は、札幌が冬季オリンピックを開くための自然的な条件、たとえば気象あるいは山岳、それから平野、そうした条件がすぐれておるということと、大都市の近くにそれぞれの競技施設をすれば非常にまとまってやれる、こういった社会的な諸条件が、他の四つの立候補市よりもすぐれているというところに、札幌が勝った原因の一つがあると存じます。
さて、それならば現実にこのオリンピック大会の成果をおさめるための施設がどの程度できておるかと申しますと、率直に申しまして、これから施設をするんだというのが大部分でございます。そこで、私は、この際そうした施設についての概要を申し上げまして、皆さまの今後の御援助をお願いしたいと思います。
お手元に、オリンピック冬季大会関係施設一覧表というのを差し上げてございますが、この施設はスキー、スケート、それからボブスレー、バイアスロン、アイスホッケー、リュージュ、六種目に分かれておりますが、この中で、札幌市が現に保有しております施設は、大倉山のジャンプ台だけでございます。しかし、これもオリンピックをやるためには、相当改造しなければならない現状でございます。それからクロスカントリー、これは距離競技でございますが、これなども今後やらなければならない施設でございます。アルペンのスラローム、それからジャイアンツスラロームコースは、これは現在施工中でございますが、まだ完成を見ておりません。バイアスロンは、一応そのコースはございますけれども、やはりオリンピックをやるためには、今後相当施設を整備しなければならない現状になっております。スピードスケートとフィギュアの施設、これはもちろん現在はございませんが、今後札幌市の近郊にございます真駒内の、従来ゴルフ場であったものを、この一部を使わしていただきまして、この施設を整える予定になっております。アイスホッケーについても同様でございます。ボブスレーとリュージュは、これは手稲山につくる予定になっておりまして、現在そのコースを測量いたしておるような段階でございます。これらの施設をやりますのには、今後、工事必要期間と書いてございます欄にございますように、二年ないし三カ年の工事期間が必要でございますが、われわれといたしましては一日も早くこれを完成いたしまして、日本の選手の養成等にも十分役立たせたいとも考えております。
これらの施設に対して、今後幾らぐらい投資を必要とするかという点でございますが、これは、今後組織委員会が結成されまして、その検討の結果によって、いろいろ位置等について正確な決定を待たなければ、費用を算出することもなかなか困難な面もございますが、一応われわれが現段階までに判断したところによりますと、この競技の直接の施設には約三十億円程度、それから、その右のほうの欄に書いてございます必要関連事業、これらに約二十億円、合計いたしまして五十億円程度必要でなかろうかというふうに判断をいたしておりますが、これは今後の研究に待たなければ正確には申し上げかねますが、概算以上のとおりでございます。
そこで、私どもといたしまして特にお願いいたしたいことは、この施設の中で主要なものにつきましては、国立の競技場として設定をしていただきたいというのがわれわれの念願でございます。この点に関しましては、過般衆議院及び参議院に請願をいたしておるところでございますけれども、これについての具体的な予算等については、まだ裏づけがございませんが、今後こうした面につきましても、皆さまのいろいろな御支援、御援助をお願い申し上げたいと存じます。
まことに大ざっぱでございますが、以上申し上げまして、私の陳述を終わります。