田中榮一の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○田中(榮)委員 よくわかったのでありますが、実は、高体連で年齢制限をしたというのは、私はよくわかりませんけれども、若干こういう事情があったのではないかと思うのであります。たとえば、野球の選手で非常に優秀な選手がその学校に一人か二人おった、その生徒がおるためにその学校の野球が優勝する力があるといった場合におきまして、その生徒の了解を得て進学を一年延ばすとか、あるいはまた卒業を一年延ばすとか、故意に、そうした年齢を上回ったような生徒に対してその学校の優勝のために意識的に操作をされたというような悪い例があったために、そうした年齢の制限をしたのではないかと思うのでありますが、私の考えでは、いわゆる定時制の学校においては、優勝とかなんとかいうことは全然考えておりませんし、その生徒が気の毒な家庭の事情によって入学がおくれたりあるいは進学がおくれたりする場合がございまして、その競技のために進学をおくらせる、卒業をおくらせるというような、学校当局の悪意的なあるいは故意の操作のためではないと思うのであります。したがって、私は、少なくとも定通制の生徒のスポーツ大会参加に関する年齢制限は、五年も六年もということはどうかと思うのでありますが、全日制の学校とはある程度違いますので、若干の年齢制限の緩和は必要じゃないか。これは、定通制の学校の全体の生徒のスポーツの意欲を増進し、また士気を鼓舞する上においても、そうした思いやりが必要ではないかと考えておるわけであります。そういう意味において、この点は自主的に高体連がやるわけでありますから、文部省がああせいこうせいという指揮命令はできぬと思うのでありますが、高体連が自主的にきめる場合においてはこういう点も考慮したらどうかという点を、参考に意見具申くらいはしていただければたいへんありがたいと思うのであります。
それから、先ほど申しましたごとくに、定通制、いわゆる定時制、通信教育の生徒の全国スポーツ大会は、例年野球をやっております。それから、本年から新たに陸上競技と自転車競技をこれに加えることになったのでありますが、やがて柔道も全国的にやりたいという希望があるわけであります。こうした場合に、やはり高体連の傘下に入ってどうしてもやらなくてはならぬということでありますが、将来競技種目が次第に独立してくるということになりますと、高体連とは別に、いわゆる定体連といいますか、そういう組織でやっていくべきではないか。現在東京都下におきましては東京都定体連、定時制体育連盟というものが独立してできております。全国的には定体連というものができておるかどうか私も存じませんが、今後高体連と定体連というものがある程度並行してやる。競技種目がどんどんふえてまいりますと、やはり定体連が——それは三百八十万対五十一万で人数は少ないけれども、五十一万という全国的な生徒の数をかかえておる定時制の学校の組織でありまして、これが六十万、七十万になるのでありますから、定時制高等学校体育連盟という全国的なものが当然組織され、これが自主的に指導権を取って体育の奨励に当たっていかなければならぬと考えておりますが、その辺文部省としてはいかにお考えでしょうか。御意見を伺いたいと思います。