野原覺の発言 (文教委員会)
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○野原(覺)委員 次にお尋ねしたいことは、東京都内に嘉悦学園という学校があります。これは明治三十六年に一代の女子教育家として名高かった嘉悦孝さんの創立にかかるものでありまして、六十年の伝統を持った学校であります。いわば私立学校の名門校であります。この名門校の嘉悦学園が一年以上にわたって非常な動揺と混乱を来たしておる。その原因はどこにあるかといえば、嘉悦康人氏——これは孝さんの親戚関係に当たるそうでございますが、この方が昭和二十四年でございましたか、嘉悦孝女史がなくなられて、この学園の理事長に就任をしておるわけでございます。この方が理事長になりましてから、この学園を私物同様に扱っておる。その経理、人事がもうめちゃくちゃであります。すでにわかっただけでも——これはあとで刑事局長にお聞きしようと思いますが、数千万円の使い込み、背任、業務上横領、こういうことで告発もされておるということでございまして、父母会が昨年の暮れから何回となく総会を開いて、この理事長にはやめてもらいましょう。それから教職員の皆さんも何回となく——二十回と言っておりますが、総会を開いて、この理事長にやめてもらわなければ嘉悦精神は死んでしまう。それからいまや生徒までが非常な動揺を来たしておる。これは一年以上にもわたっておることでございまするから、私学振興を教育政策の柱にしておられる中村文部大臣の文部省のことでございますから、しかもこれはへんぴないなかではない、東京都内の名門校の一年以上にわたる混乱、私はよもやこういうことが放任されておるとは考えていないのであります。だから何らかの指導、助言と申しますか、調査と申しますか、これは文部省においてもなされておると思うが、一体調査をしたことがあるかどうか、どういう指導、助言をこの学校にしてきておるのか、これを承りたいのです。