野原覺の発言 (文教委員会)

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○野原(覺)委員 まだ調査をしてないようですね。私はこれはすみやかに調査をしてもらいたいと思う。私は質問をする以上は調べなければならぬと思っていろいろ調査をしてきたのでございますが、これはあなた方がこれから調査をされていく参考になる点だけ、ここで申し上げておきたいと思うのです。
 経過を申し上げますと、昨年の三月末に経理部長の五味上さんという人が首を切られたわけです。やめさせられたわけです。そのいきさつはどうかというと、この五味経理部長は非常に清廉剛直な人であって、この理事長の言い分は間違っておる——これはつまり二千数百万円の使い込み、それからいろいろ経理上のことで金を出せと言われても、そういうものは出せないと突っぱねてきたものでございますから、これが意のごとくならないというので首を切ったわけであります。この首を切った理由も何も示さない。おまえやめろ、こういうことでやめさせられた。そこで教職員、用務員それから事務職員の皆さんが集まって、人の首を切るのに、こういう穏やかでない方法で理由を示さないでやめさせるということは、これはおかしいじゃないか。われわれは安心して教職に没頭することはできないじゃないかというところから、問題が起こってきた。
 当時理事会はどうなっておったかというと、この嘉悦康人理事長のほかに、内海校長、これは官房長のお話によりますと、有名な学者だそうです。中高連の委員もしておったというようなことを局長も言っておる。それから嘉悦正人という理事長の弟、それから新井啓蔵、それから上塚さんという学外の五名であったようでありますが、すでに作家の立野信之理事は、この理事長の非をいさめたけれども、聞かれないので、立野さんは、こういう者と連帯責任をとらされてはかなわぬというのでやめられたようです。それから黒川武雄理事も昨年の四月に、こういうふらちな理事長のもとで理事をやっておってはとんでもない迷惑がかかるというのでやめた。ところが、立野さんがやめ、黒川理事がやめ、そういうように理事がやめておりますが、その欠員の補充を行なわない。これはたしか私立学校法の第四十条でございますか、五分の一以上の欠員が生じた場合には一月以内に補充しなければならぬという規定に違反しておる。補充を行なわない、こういう実にでたらめな経営をしてきておるわけです。しかも昨年の七月の、たしか三日だそうでございますが、残された四名の理事、この理事の方が集まって理事長の責任をきびしく追及した。これは昨年の七月です。きびしく追及をして、七月の初めに理事長の職務停止、理事長がそれでもやめなければ、四十一年の三月末をもってその職を退くことを決議をしたわけです。私はこの財団法人嘉悦学園の寄附行為を読みましたが、これは寄附行為を読むまでもなく、民法の規定によっても明らかなように、理事会の決議が学校法人の最高の決議なんです。その決議も聞かないわけです。
 そこで、私はこういうことをるる申し上げてもどうかと思いまするから、簡潔に終わりますけれども、これは明らかに法令に違反しておるじゃないかと思う。五分の一以上の欠員ができても理事の補充を行なわない。理事会が昭和四十一年三月末日をもってやめるべし、そういう決議をしてもその決議が履行されない、こういうことは私立学校法並びに寄附行為その他の法令に違反をしておると思いますが、この点はいかがですか。これは管理局長でけっこうです。

発言情報

speech_id: 105105077X02319660513_024

発言者: 野原覺

speaker_id: 16407

日付: 1966-05-13

院: 衆議院

会議名: 文教委員会