野原覺の発言 (文教委員会)

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○野原(覺)委員 七月の理事会の決議はこういうことです。理事長は「自らの責任に於て渋谷関係の貸借の整理にあたり」、これはかってに学校のお金で土地を買ってマンションか何か建てたようです。その「整理の完了次第理事、理事長の地位を辞任するものとする但し昭和四十一年三月末日迄にその整理が完了しない場合は同日を以て辞任するものとする」、これは昨年の七月初めの理事会の決定ですが、これは守られていない。こういう点について私はきわめて遺憾千万に思うのですが、父母会も昨年暮れから何回となく総会を開いていますが、その決議の一つを読み上げます。昭和四十年十二月二十五日の決議、これは父母会の総会です。「嘉悦女子中・高等学校に於ける学園・講堂・体育館建設資金のために集めたる寄附金は速時当父母会々長へ其の全額を引渡し保管を委任する事。」千五百万円の行方不明の金を理事長がつくった。これは父母が出した寄附金です。建設委員長は中村宗四郎さんという父母会の会長です。これを引き渡せということ。「尚、来る十二月三十日迄に其の引渡が行はれざる時は法的措置(告訴)等行ふものとする。」、それから「嘉悦学園理事長嘉悦康人君は其の職不適任と認め不信任とす。依って理事長及理事職を速時辞任する事を要求する。」「右二項目決定の上、吾々は挙げて嘉悦学園発展のため協力する事を約す。右決議す。」、こうなっております。
 それから教職員の皆さん方も何回となく開いたわけです。その総会の決議その他要望書を読んでみましたが、今日までこれを外に漏らすな、学園の恥じゃないか、創立者の嘉悦孝さんに対しても申しわけないから、できるだけすみやかにこの問題は内部で解決しようというので、外のほうには漏らしてこなかった。だから極力押え、そして理事会を督励してきましたけれども、ことしの三月末日にやめるであろうという理事長は依然としてやめない。しかも裁判所のほうに前の経理部長から告発がなされる、こういうこともあるわけです。
 そこで、これは文部大臣に伺っておきたいのですが、あなたは私学振興ということを非常に努力されてきておられて、私は敬意を表しますが、今日の私立学校法その他から見れば、監督その他不十分の点もあるし、またそこに私学のよさもあるわけでありますけれども、しかしこういった乱脈きわまりない状態を文部大臣としては黙認するわけにはいかない。これは当然私立学校法、文部省設置法でございますか、それに基づく強力な指導助言がなされなければならないと思うのですが、文部大臣の御決意を聞きたい。もういまや父兄の皆さんもそれから教職員、生徒の皆さんも、こうなっては国会の力、文部大臣のお力にすがるよりほかはない。いままでは恥を隠せということでがまんしてきたけれども、もう事ここに至っては英断を振るっていただく以外に嘉悦学園の再建はできないという事態にまできておるわけです。文部大臣の御決意を聞きたい。

発言情報

speech_id: 105105077X02319660513_026

発言者: 野原覺

speaker_id: 16407

日付: 1966-05-13

院: 衆議院

会議名: 文教委員会