佐藤榮作の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(佐藤榮作君) 健康と医療を守る懇談会についてお尋ねがありました。すでに法に基づく社会保険審議会あるいは社会保障制度審議会、あるいはまた中央医療協議会等々があるにかかわらず、その上この種のものを設けるということは、法律に基づくものを軽視するものであり、また屋上屋を重ねるようなことにならないか、こういうような御意見だったと思います。
今回つくりました懇談会は、申すまでもなくこれは法律に基づかない懇談会でございますが、この懇談会を通じまして大所高所からの意見を十分聞いて、そうして行政の円滑なる遂行をいたしたい、かように私は考えておるのであります。私が申し上げるまでもなく、社会保障制度は今日の政治の大きな課題であります。これから福祉国家を建設しようとする場合に、これをりっぱになし遂げること、これが政治の課題でもあります。そういう意味におきまして、この種の懇談会まで設けて、そうして政府もいろいろ検討しておる、この点を了とされんことをお願いをいたします。
次に、憲法二十五条の関係でありますが、これはもちろん違反はいたしておりません。御承知のように、社会保障制度と申しましても、その中の医療保険制度、これは名前が示しますように保険制度であります。したがいまして、政府自身が助成を出すという前に、やはり組合員の負担料率等の改正の問題のあることは私が指摘しなくてもおわかりだと思います。今回の改正もそういう意味で、政府の助成金もいたしますが、料率の改正もいたそうとするものであります。別に憲法二十五条とは抵触するものではありません。しかし、御指摘にもありましたように、最近の医学あるいは薬学等の進歩等から見まして、今後医療費は非常に増高する傾向にあります。そういう意味で、この種の保険制度はいかにあるべきか、また保険料率はいかにあるべきか、こういうような基本的な問題は私どもも真剣に取り組まなければならないと思います。そういう意味で、在来から厚生省におきまして、また各種審議会等を通じまして真剣に検討を願っておりますが、さらにそのまま続けてまいるつもりでございます。(拍手)
〔国務大臣福田赳夫君登壇〕