福田赳夫の発言 (本会議)

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○国務大臣(福田赳夫君) お答えいたします。
 政府から昭和四十一年度において健康保険組合に百五十億円を繰り入れるが、その根拠いかん、こういうお尋ねでありますが、御承知のとおり、政府管掌健康保険組合では、非常な赤字である。昭和四十一年度におきましては、七百二十億円の赤字が想像されるのであります。これに対しまして、標準報酬の上限を引き上げるという措置、また保険料率を引き上げるという措置、なお自己努力等もいたすという前提をとりましても、なお生ずる赤字が百五十億円となるのであります。これが百五十億円ときめました根拠でございます。昭利四十年度におきましては、繰り入れ額が三十億円でありまするが、五倍の繰り入れ額に相当するものであります。
 なお、河野さんの話を全体として承っておりまして、赤字は生ずるが、それをみんな政府の財政で埋めたらどうだというような響きがあります。しかし、今日、保険財政は非常なむずかしい段階に立ち至っておりまするが、それは給付の額が、医療費の額が、二〇%ずつ毎年増加する趨勢にあるのです。それに対しまして、収入がわずかに一〇%しかふえていない。これでは、ますます財政は窮迫するばかりでありまして、この根源をきわめるということが非常に大事である。政府におきましては、昭和四十一年度中に、この根源を解剖し、これが対策を根本的に立て直すというふうに考えておるのでありまするが、さしあたり、四十一年度予算におきましては、ただいま申し上げましたような政府管掌健康保険組合に対しましては、百五十億円というので経過しようという考えであります。
 なお、一般的に政府支出で保険をやっていけというようなお話でございまするけれども、これは保険の先進国であるフランスにおきましても、国費の負担というのは三%です。また、西ドイツにおきましても二%くらいです。わが日本におきましては、これは一三%……。(「イギリスはどうだ」と呼ぶ者あり)イギリスは国営でありまするから、これは別であります。そういうような状態でありまするが、私は、国庫の負担と保険との関係は、弱小組合、つまり低所得者のみを対象とするような組合につきましては、政府は積極的にこれが援助をするべきであるけれども、その他健康保険のごとき、その財政の基盤の強化されておる組合に対しましては、なるべくこれは自己責任においてやるべきものである、さように考えております。そういう努力に努力を尽くしましてもなお生ずる欠損につきまして、政府は援助する、これが正しい行き力ではないか、かように私は考えておる次第でございます。(拍手)
  〔国務大臣鈴木善幸君登壇〕

発言情報

speech_id: 105105254X02019660301_028

発言者: 福田赳夫

speaker_id: 20078

日付: 1966-03-01

院: 衆議院

会議名: 本会議