中村寅太の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(中村寅太君) 今回の引き続いての事故に際しまして多数の犠牲者が出ましたことは、まことに遺憾なことでございまして、心から御冥福をお祈りいたしたいと考えております。
矢尾議員の御質問になりました第一点は、国際空港としての羽田の施設に対してと、あるいは視界等の不良の場合の処置等についての御質問が第一であったと思いますが、現在、東京国際空港の滑走路及び保安施設等、いわゆる羽田の空港施設は、原則といたしましては、国際民間航空条約に基づく技術基準に適合したA級の施設でございまして、安全運航に必要な施設は一応整っておるという状態でございます。それから、視界不良の場合の着陸誘導施設につきましても、これは諸外国の国際空港における施設とほぼ同等の施設を保有いたしておる次第でございます。
さらに、要員につきましては、消防要員、保安要員あるいは管制要員等、全体的に見て一応は整えておるのでございますが、今回のような大きな事故に当面いたしまして率直に感じましたのは、やはり消火等の施設が弱体であったということでございます。今後は、こういう点は十分強化いたしまして、飛行場に持っておる施設だけでなく、さらに外の消火施設等との関連も密接に今後関係をつけまして、連絡をつけまして、そうして非常の場合に万全の処置をとるように進めてまいりたい、かように考えておるのでございます。
しかし、羽田の飛行場は、矢尾議員も仰せられましたように、非常に離着陸が激しくなってまいっておりますので、それに対応する飛行場としてはやはり十分さを欠いてまいるような傾向も生まれてまいりますので、新しい空港を早急に整備をいたしまして、そうして、激増していきます飛行機の離着陸に対応するかまえをつくってまいりたい、かように考えておる次第でございます。
それから、今回の国際空港における事故の際の消火等に際しましては、先ほど申しましたように、大体一応整っております設備によって——空港内には現在O11型の化学消防車が三台でございます。それから給水車三台、救急車、破壊車各一台等を有しておるのでございますが、これで国際民間航空機構の勧告内容を大体は整えておるのでございます。しかし、先ほども申しましたように、今回の事故に当面いたしましては、これは私は、ほんとうに完全な消火等が必ずしもできたとは申し上げられないような点もあったかと思います。しかし、大体は通報後五分後には消防車は現場に着いておりまして、そうしていま言いました諸施設が消火に当たったのでございますが、あのときの現場の事情等にかんがみまして、直ちに一一九番に連絡をいたしまして、そうして東京消防庁からの応援を受けたわけでございまして、消防車、救急車等七十四台の応援を得て、実は万全を尽くしてやったわけでございます。
それから、東京国際空港の定員がぎりぎりで、不足しているのではないかという質問でございますが、これは大体一ぱい一ぱいでやっておりますけれども、しかし、矢尾議員も仰せられますように、今後増員等をはかりまして、労働過重にならないように、いわゆる安全な作業ができますように、今後十分気をつけてまいりたい、かように考えておる次第でございます。
防潮堤と進入灯の問題でございますが、事故の発生しました東京国際空港のC滑走路の南側の防潮堤は、大体滑走路の末端から約九十メートル離れた位置にございまして、かつ滑走路面よりも低くなっておるのでございます。それから進入灯も大体規定の制限勾配よりもさらに余裕を持って設置されておりますので、正常な運転形態によって入ってまいります場合には安全が確保せられておるのでございます。そういう状況でございまして、防潮堤とかあるいは進入灯につきましては、私はいまの設備で十分だと考えておるのであります。
それから、航空事故に関連して各企業の強力な体制を速急に整える必要があるという御意見でございますが、全くそのとおりでございまして、政府といたしましても、昨年の暮れに航空審議会に諮問をいたしまして、その答申を受けておるような状態でございます。この答申案を尊重いたしまして、各航空企業が正常なサービス競争を通じて、そして使命を果たしながら企業の経営の健全性を確保していくというような方向に、政府といたしましては指導してまいりたい、かように考えておるのでございます。
それから、総理から大体お答えになりましたので、重複しないようにしたいと思いますが、しかし、いま申し上げましたように、一応の基準は整えておりますけれども、さらに、今後の問題といたしまして、飛行場の整備強化、あるいは航空保安管制の設備の強化拡充、さらに乗員の訓練等に十分気をつけまして、さらに企業の基盤の充実等をはかりまして、そうして全体的に航空企業の安全性を確保して、航空企業が使命といたしております迅速にして安全な交通を実現するように努力をいたしたいと考えておる次第でございます。(拍手)
————◇—————
坂田農林大臣の林業基本法に基づく昭和四十年度年次報告及び昭和四十一年度林業施策についての発言