佐藤榮作の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(佐藤榮作君) お答えいたします。
まず第一、最初にお尋ねであり、また最後にもお尋ねでございますが、わが国の林業、林政のあり方をどうするのだと、こういうお尋ねでございます。
申すまでもなく、林業基本法はできております。そうしてこの育成強化については最善を尽くしておるわけであります。ことに、経済の発展に伴いまして、最も生産性の低い部門である林業が取り残されておる。これは他の生産性の低い、あるいは中小企業あるいは農業全般と同様に、この生産性を高めて、そうしてこれを育成強化していく。ことにお話にありましたように、木材の国内自給度は七〇%、しかも最近の木材に対する需要はどんどんふえておる状況でございます。したがいまして、ただいまの育成強化をいたしますにいたしましても、安定供給ができるように、さらに造林等について力を積極的にいたさなければならない、かように私は思っております。
具体的なお話として、ただいまの三〇%の外材に依存しておる輸入、これが国内林業にどういう影響を与えるか。そこで私どもが考えなければならないことは、秩序ある外材の輸入ということでありますし、国内林業に対して悪影響を及ぼさないようにいたさなければならない。それにつきまして具体的に、あるいは特別会計にしたらどうか、その他の御提案がございましたが、私は、ただいまその御提案どおりにする、この約束はいたしませんけれども、いずれにいたしましても、外材の輸入は秩序をこわさない、このことは最も大事だと思いますので、行政指導におきまして特に注意していくつもりであります。
林業の今後の育成強化について、あるいは造林法を制定してはどうか、林道法をつくってはどうか、こういうふうな御提案がございます。造林あるいは林道をつくることの必要なことは、林業と切り離すわけにはまいりません。これは法律がいいのか悪いのか、そういう点はなお研究を要することだと思いますが、政府自身が、林道の開設を奨励する、あるいは造林を奨励するという意味で助成をすることは、在来同様に今後も力をいたしてまいるつもりでございます。
次に、国有林野の開放についてのお話がございました。私がしばしば申し上げることでございますが、国有財産は、これは国民全体のものでございます。したがいまして、これの管理、運用等におきましては、国民の利益になるように考えなければならない、これは当然の政府の責務だ、私はかように考えております。芳賀君も、ただいま国有林野、これが高度利用され、国民の利益に合致するようにと、かような御提案をしておられます。私もそのとおりだと思います。一般的には、開放、これは簡単に結論を出してはならないものだと思います。しかしながら、特定の地域、特殊の地域等におきましては、国有林野が占むる割合は非常に大きい。たとえば東北地方におきましては、国有林野が占めておる割合が非常に大きいのであります。こういうところでは、国有林野が存在するために民間の事業を圧迫しておる、こういうようなこともあるのではないかと思いますから、この高度利用するという立場に立ちまして、いわゆる開放運動に全面的に賛成するというわけではございませんが、地方の実情に即した扱い方をすべきものだ、かように私は考えておるのでございます。
最後にお尋ねがございましたが、冒頭にお答えしたような状態でございます。
その他の点については、所管大臣からお聞き取りいただきたいと思います。(拍手)
〔国務大臣坂田英一君登壇〕