村上春藏の発言 (本会議)
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○村上春藏君 ただいま議題となりました法律案について、商工委員会における審査の経過と結果を御報告いたします。
わが国の計量単位をメートル法に統一することにつきましては、旧度量衡法時代よりその準備が進められ、尺貫法については、原則として昭和三十四年一月一日からメートル法に移行いたしました。しかし、一律に実施が困難な分野もありますので、これらについては猶予期間を認めまして、順次移行する方向がとられてきました。かくて、現在においては、土地と建物に関する計量単位のみ尺貫法の使用が認められております。しかし、これについても、本年三月三十一日をもって猶予期間が切れますので、これに伴い、尺貫法による計量単位が条文中に使用されている登録税法等十三の法令につきまして、関係規定をメートル法による計量単位に改めようとするのが、本法律案のおもな内容であります。
商工委員会におきましては、メートル法への移行による利害得失、国民各層に対するメートル法の周知徹底、指導啓蒙の必要性と今後の方針、尺貫法使用による違反に対する罰則の運用態度等について、熱心なる質疑応答が行なわれましたが、詳細は会議録に譲ることといたします。
質疑を終局して、討論に入りましたところ、永岡委員から社会党を代表して、本法律案には賛成するが、坪を使用する慣習はなお根強いものがあるので、政府は普及啓蒙につとめるとともに、違反に対する罰則の運用には十分注意すべきである旨の意見が述べられ、各派を代表して次の附帯決議案が提出されました。
附帯決議案
本法施行に当り、政府は、永年にわたり尺貫法が国民生活に浸透している実情にかんがみ、坪を平方メートルに改めることによる不便、混乱を極力少なくし、メートル法への移行を円滑にするため、その周知徹底、指導啓蒙を強力に実施すべきである。
討論を終わり、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
次いで、永岡委員提出の附帯決議案も、全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定した次第であります。
以上御報告いたします。(拍手)