佐藤榮作の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○内閣総理大臣(佐藤榮作君) お答えいたします。
 私からは、中小企業の位置づけとでも申しますか、あるいは今後の見通しにおいての中小企業のあり方、これをお尋ねのようでございました。その他各般にわたってのお尋ねでございますが、それらは各大臣の答弁に譲らしていただきまして、私はただいま申し上げるような点でお答えしたいと思います。
 永井君の御指摘にもありましたように、わが国の中小企業は、数の上におきまして、わが国の産業の九九・四%だ。その大部分を占めておる。しかも、輸出あるいはその他の産業の面において果たしておる仕事量、これはまたたいへんなものでございます。しかし、最近におきまして、いわゆる労働力不足の状態を来たしておるし、あるいはまた開放経済に本格的に取り組むような状態になりました。また需給構造の変化等もありまして、ただいまたいへん苦しい状況に立ち至っておるのであります。
 政府におきましては、この中小企業がわが国民経済において占むるその地位を十分認識し、これを補強するということに絶えず意を用いてきたのであります。御承知のように、そのためには何といっても近代化をはかり、生産性を高める、そして国際競争力を強めることだ、かように思って取り組んでまいったのであります。三十年代の初めにおきましては、中小企業は、お話のうちにもありましたように、大企業よりもその成長率はやや高いところにあったと私は思います。しかし、ここ数年は倒産その他たいへん苦しい状態に追い込まれておる。しかし、その実情をごらんになれば、加工度の高い中小企業は、その成長は期待される状況でございます。
 私は、さような点を考えますと、中小企業、これはその加工度を高め、その生産性を高めることによって存立を続けることができる、また存立の意義がある、かように思うのでありまして、そういう意味からこれが対策をただいまいろいろくふうしておるわけであります。それがいわゆる税制あるいは資金融資の面においての問題でもあります。また、生産性を高めるための近代化を進める、あるいは業態の変化、協業化あるいは共同化を進める、こういうことにもなるのでありまして、今回、中小企業振興事業団をつくることも、ただいま申し上げるような具体的政策のその一つであります。
 私は、今日中小企業の方々が当面しておられる状態はまことに苦しいものだと思いますが、ただいま申し上げるような政府の施策と、同時に、中小企業関係者の協力によれば、必ず近代的企業としてりっぱに成長することができる、かように確信するものでありまして、私は、さような意味で今後とも最善の努力を続けていくつもりでございます。(拍手)
  〔国務大臣菅野和太郎君登壇〕

発言情報

speech_id: 105505254X01319670516_006

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1967-05-16

院: 衆議院

会議名: 本会議