佐藤榮作の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(佐藤榮作君) お答えいたします。二十六号条約の問題でございますが、政府は、現行法でもこれは適合しておる、かように実は考えているのであります。しかし、これは二十六号の精神に反しておるという御議論もございます。したがいまして、賛否両論があるというのが、現打法のもとにおける二十六号批准問題であります。これを今度は改正いたしますと、最も問題のありました業者間協定、そういうものは、今度は一年後にはなくなるのであります。そうすると、いままで議論しておった二十六号条約批准をめぐる問題点は、実はなくなるのではないだろうか、かように思っております。したがいまして、今回この改正案の成立を見ましたら、その後において、二十六号条約の批准の問題を検討する、これと取り組むということでございます。この点で、ただいまの現行法の改正案は、先ほどもお答えいたしましたように、審議会の中間答申、これによってつくったのであります。これをあえて私は中間答申と申しますのは、この答申の際にも、「現段階における」という、そういうようなことばがついております。したがって、これは中間答申だ、かように思っておりますが、急いでこういう点を整備して、二十六号条約を批准すべきではないか、政府はかように考えておりますので、ただいま改正案として取り上げたわけであります。いろいろ心配していらっしゃるようでございますが、これが最終案というのでは絶対にございません。したがいまして、審議会においては、今後引き続いて、今後のあり方等について、りっぱな答申を出されることだと思います。これらの点では、政府はその答申を待って、それぞれ決定をしていくということにいたしたいと思っております。
 そこで、ただいま御議論になりましたが、この審議会の経過を見ますと、一部の委員の方々が欠席をされた。もともと審議会は、全体の方が全部出席して、そうして堂々と議論を述べて、その上で、その審議会が取りまとめをするというのが望ましい姿であるし、また、かくなければならないのであります。したがって、一部欠席された、そういう事実が起こりましたので、審議会の会長は、極力その席に出てこられるようあらゆるあっせんをしたようでございますが、ついに、全部ではありませんが、その功を奏することができなかった。これは会長としてもまことに残念に思っておられます。しかし、この中間答申を出すに至りました最終の際は、出ておられた委員諸君、労使関係の委員並びに公益委員全部が一致して実はこの中間答申をつくったのでありまして、これは私は、ILOの精神にりっぱに沿うものだと思っております。一部最後まで実は欠席をされ、そうして意見を述べられなかった総評の方については、私も、今後ともこの審議会はぜひ続けていきたいし、りっぱな成果をあげたいと思いますので、ぜひ出ていただけるように、この上とも政府もあっせんをいたしますが、皆さま方のお力もかりたい。どうかひとつよろしくお願いをいたします。(拍手)
 次に、全国一律の最低賃金の問題であります。これは、たいへん議論が存するようでありますし、先ほど来、社会党の提案にいたしましても、全国一律のものである。また増岡君も、特にこの点について提案者にお尋ねをしておるようであります。しかし、私は、この問題も将来の問題としてはともかくも、現段階においては審議会の答申を尊重することが最も望ましい姿だ、かように思いますので、私は、多くを申さない、あまり議論はしないつもりでございます。どこまでもこの審議会の答申を尊重していく、それが現実に即した案だと、かように理解しておるわけであります。
 また、大橋元労相の言を引かれまして、一体、政党としての責任ある回答は何だ、こういうようなお尋ねでございます。私は、大橋君の申しましたことは、これは一つの理想案、あるいはまた一つの考え方として、かような考え方も非常に進んだものだ、かように思っております。しかし、現段階においては、何と申しましても格差のあること、また二重構造の経済状態であること等々を考えまして、審議会の答申に沿うことが最もいい結果をもたらす、かように思っております。
 そこで、今後の問題でございますが、今後とも近代産業国家にふさわしいような賃金のあり方、労働条件のあり方等々で改善すべきものはどんどん改善して、そうして理想的なものに近づくように、これを実現するように、この上とも努力するつもりでございます。そういう際におきましては、審議会が一そう働いてくださることだと思いますので、先ほど申しますように、せっかく選ばれた審議会の委員の方々は、どうかこの会議に参加、出席されるように、この上ともお骨折りを願いたいと思います。(拍手)
  〔国務大臣水田三喜男君登壇〕

発言情報

speech_id: 105505254X03119670629_017

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1967-06-29

院: 衆議院

会議名: 本会議