曾禰益の発言 (予算委員会)
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○曽祢委員 私は、そういう意味で、今日すぐに一番いいこの案に賛成できないのは、これは頭が悪いからしようがないと思いますけれども、しかし、これは真剣にナショナル・コンセンサスを求める努力の一環として――私どもの考えだけが、まるで天から降ってきたような、一番ベストの完備したものじゃありません。安全保障なんというものは、完備したものなんかありませんよ。しかし、国民がほんとうにこれならばといって、国論を分裂させないような形を真剣に努力し、模索するのが、私は政治の要諦だと思う。その意味で、もっと真剣にお考えになって、少なくとも右寄りの長期固定化論というようなことを抑えて、そうしてナショナル・コンセンサスを求める、その一環として、この問題は長くこれからやりますから、きょうはまずファーストラウンドですから――幾らでもやります。執拗なくらい国民のためにやります。日本のためにやりますが、もっとお考えを強く要請しておきまして、最後に第三次防について、きわめて時間は短かいけれども、簡単に触れたいと思います。
第三次防については同僚永末委員、並びに実は時局的な問題である沖繩についても同様に永末委員にこの議論の展開をお願いしますが、安保条約に触れた、この前段の情勢が変わったんだという点からいって、やはりこの第三次防のきまり方、あるいはきまった内容の重要点について、どうもわれわれは納得できない。その納得できないのは、これは社会党さんとその点は残念ながら迷うのですけれども、自衛力は全部違憲だ、憲法違反だというたてまえとか、あるいは自衛隊を全部解散すればいいという考えではございません。しかし、異なった国際環境と背景において、やはり異なった考えに立った、もっとまじめな施策がなければいかぬのではないか。首相はこの二兆三千四百億円プラスマイナス二百五十億というような数字上の政治的裁断をされた。
〔赤澤委員長代理退席、委員長着席〕
これはきのう石橋君も言われたように、こんなことは総理の政治的裁断の問題ではありませんよ、そんな計数の問題で。しかも、上下二百五十億という大きなあれをつけておくのは裁断にならぬです。裁断というものはどんぴしゃりだ。そんな、失礼ですけれども、低い次元のことを国民は総理に求めているのじゃないと私は思うのです。総理は、おかしなことには、一方においてはこの第三次防をおきめになっており、他方においては、新聞の伝うるところであるからほんとうであるかどうか、いまお答え願いたいのですけれども、国防会議で、中共の核開発に対する日本の対応策をできるだけ考えていくように指示された。これはどういうことなんですか。これは第三次防じゃノータッチだから、そのあとのこととして中共の核開発に対する日本の対応策を考えろと言ったのか。第三次防ではきめておって、それじゃ、これじゃほとんど中共の核開発に対する日本の対応策になっていないと私は思うのです。だから、第三次防をそういうものにしろというのじゃないですよ。言っていることが二途に出ているじゃないか。第三次防は、従来の路線に従った、言うならば官僚の作文で、いままでのやつに数字を、陸は十八万にするとか、ただ伸ばしたような、あめ細工みたいなものをつくっておいて、そして別の方向では中共の核開発に対する日本の対応策、これは非常に重要な問題であるけれども、どういう意味なんですか。国防上どういうふうに具現するか。安保にいくというなら、これはいい悪いは別として、話はわかる。国防会議でこの第三次防をきめておきながら、中共の核対策をしろ、金は出してやらないけれども別に考えろというのですか。どういうことなんですか。はっきりしてください。