上村千一郎の発言 (災害対策特別委員会)
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○政府委員(上村千一郎君) 昭和四十二年度における防災関係の予算の概要について簡単に御説明申し上げます。
詳しい内容につきましては、お手元に配付いたしてありまする資料によりまして御承知いただきますと同時に、関係各省が参っておりますので、引き続いて詳細な点は御報告いたしたいと思います。
防災に関しまして必要な一般的な行政指導等は、ここに書いてありますほかに、災害が発生した場合には、実情に応じまして迅速かつ適切な対策を講ずることにいたしておりまして、このために必要な経費は、既定予算の流用あるいは予備費の支出等適宜な措置を講じたいと考えている次第でございます。
以下、予算の大要について申し上げますと、まず科学技術の研究についてでありますが、防災科学技術の研究については、引き続き各省庁防災担当研究機関の強化充実をはかるとともに、地震、冷害、産業災害等の災害の防止のための研究及び各種構造物の安全性等に関する研究を推進することといたしました。それに要する経費として、総額十九億四千六百万円の予算措置を講じております。
次に、災害予防につきましては、災害予防等に間する教育訓練は、引き続き各省庁でその実施につとめるものとし、気象の観測、通信、交通、運輸、水防等についての施設の整備充実及び都市の防災構造の改善等をはかるとともに、災害を防止するための指導、監督につとめることといたしまして、昭和四十二年度は五百四億九千五百万円の予算を計上しております。
さらに、国土保全につきましては、国土保全が防災の基本であることにかんがみ、東京、大阪等の重要地帯、台風等の常襲地帯、砂防、地すべり地域、主要海岸、地域開発等で急速に発展する地域等における災害の防除に重点を置き、治水治山、海岸保全、農地防災等、各種事業の促進と事業内容の充実をはかることとし、総額一千八百九十二億四千五百万円を用意いたしております。
災害が発生した場合におきましては、迅速かつ適切な救助活動が実施されるよう、関係機関との協力体制を確立し、応急救助その他災害の実情に応じた必要な応急対策を講ずることといたしておりまして、二億六千二百万円の予算を計上してありまするが、このほか、必要に応じまして既定予算の流用、予備費の支出等適宜な措置を講じたいと考えております。
最後に、災害復旧でございますが、昭和三十九年から昭和四十一年までに発生した災害のうち、激甚なものについては、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律に基づいて、特別の財政援助または助成を行なうとともに、昭和三十九年災害の復旧事業は、これを完了させ、昭和四十年災害及び四十一年災害は、直轄事業については北海道の一部の事業を除いては完了させることとし、補助事業については工事の進捗をはかってまいりたいと考えております。
なお、災害融資等必要な金融措置を講じ、復旧資金等の円滑化をはかり、災害復旧の推進に努力してまいりたいと考えておりまして、昭和四十二年度の災害復旧関係の予算は、総額で千四百億七千九百万円を計上しております。
以上、昭和四十二年度における防災予算の概要について御説明を申し上げたのでございまするが、もとより災害の予防ということに重点を置きまして、その総合的対策を講ずるとともに、災害が発生した場合にも、迅速かつ適切な応急対策をとりつつ、災害の復旧に万全を期してまいりたい所存でございます。