大橋和孝の発言 (社会労働委員会)
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○大橋和孝君 その丹後ちりめんの問題は、特に最近私がいろいろ聞いたことは、結局韓国の方面ですか、あるいは、また、そういうところで非常に低賃金で労働が提供されるという関係から特に悪くなったようにいっている人もある、その実態はよくわからないけれども。しかし、そういうふうな形でほかのあおりを受けて、そうして非常にしわ寄せされるときに、いま言っているように、労働条件も大企業のようなぐあいにはならないわけでありますし、そうして、ことに家内労働的に個人個人が契約をしてやっているわけでございますから、非常にしわ寄せが大きい。特にその下請をやっている。しぼりをやっている人あたりは非常に参っておる。ますますピンはねをされてしまって、しまいには非常にひどいものだということが実際において行なわれておるわけでありますが、それはメカニズムの上では非常にむずかしいことはわかります。現状がそうなっておるのに対して、ある程度だれかが救いの手を伸べていかなければそういうものはいつもしわ寄せされているわけであって、一方ではどんどん企業が発展しているのに、一方ではそういう人が絶えずそのまま置かれておっていいというわけにはいかないわけであります。それが、たとえば家内労働法にも大きく取り上げられておるわけでありますが、しかし、それまで待っているというのではなしに、いまの行政でこういうものに対してはある程度の措置をしなければ、私は、まだその企業としてやっているところはいいとしても、下請で、しかも、個人でそれを請け負わされている面については、非常に毎日の生活に響いてくるのではないか。それは健康に響くことである。私は特にその点ちょっといろいろ調べてまいりましたけれども、案外そういうところに結核の患者もあるわけですね。それに対しては個人でやって、しぼりなどをやっているところだから定期検診も受けるようになって、あるいは公共団体から来ましても、受ける間がないから受けていないというのが実態です。それだからして、そういうようなことを考えてみると、私は、非常に公衆衛生から考えても問題が起こるであろうし、労働条件の中においても非常に大きな問題があるわけでありますが、そういう観点から、私はそういうふうな、もっといまおっしゃっているようない高い次元でなしに、次元の低いところでもう少し私は行政の手を差し伸べることが必要ではないか。それに対してはいまどういうことがやられるのか、そういうことのほうが先決ではないかと考えているわけです。いまおっしゃっているお説のルールであれば私も了解しているわけです。社会党のほうも法案については相当真剣に取り組んで提案をしようとしているわけですから、その点についてはよくわかるんですが、もっと低い次元ですね、低いところを何とかする必要はないかというふうに思うんですが、そういう点についてはどう把握しておられて、これでだいじょうぶだとあなたのほうはおっしゃっているのか。それと、ことに内職なんかをやっている人たちを婦人少年局長のほうでどう把握しておられるのか、おたくのほうが一番の責任者ですね。そういうところでそういうしわ寄せをされている実態を見て、それはもう常にこういう内職の指導所もあります、これもありますということで済ましていくんではなくて、もっと何か低い次元のところに対してどうしていくかというその問題を——私は健康の問題であれしようといえは、私はちょっと調査に行きましたから、的確にどこにどういう人がおるということもあげられる。方々見て歩いて、なぜ検診を受けないかというので、啓蒙的に話してまいりましたけれども、やはり次から次へと仕事に追われていて受けていないわけです。また、受けにくいような状態もあるわけですね。そういうようなことも考えてみると、案外日の目の当たっていないところではどんどんむしばまれていくという状態があるんだから、私はそういうものに対して真剣に何か吸い上げてもらって、これに対する措置をしておいてもらいたい、こういうように思うんです。