佐野芳雄の発言 (社会労働委員会)
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○佐野芳雄君 先ほど有馬局長のお話の中にもありましたように、確かに駐留軍労働者は高年齢の者が多いと思うのです。したがって、家族構成も高い率を持っていると考えられます。そういうふうないろいろな事情から、転職について一般の求職者のようにはいかないという事実も私にはわかるわけです。しかし、私は、終戦後駐留軍労働者が生まれましたじぶんからこの組合に関係した経験を持っております。当時はほとんど一般の人たちからは、駐留軍に働いておるということで、特別の目で見られるような状況であったわけです。そういう中で苦労して仕事をしてきたわけです。しかも、職場は、今日と違いまして、占領下という条件の中で働いておったわけです。それはそれとしまして、この人たちのこういう努力が、そうしてそういう人たちの労働が、ある意味では占領下での日本が行なうべき重要な役割りを果たしてきたというふうに私は評価をしなければならぬと存じます。当然政府もまたそういう立場で、今日の駐留軍労働者が占領下においてどんなに苦労して、どんなに世間からいろいろな目で見られながら、日本の政治と申しますか、経済と申しますか、社会の進展に役立ってきたかということだけは忘れちゃならぬのじゃないか。今日の姿だけを見て、十年前、十五年前、あるいは二十年前の彼らの苦労を無視するようなことがあっては私はいかぬのじゃないかというふうに実は考えます。二十年の歴史の中で日米の関係も変化してまいりました。日本の今日はたいへんな進展を示しております。この日本の発展した姿の中にこの人たちの努力と苦労が私はあると思うのですが、そういう点について大臣は一体どうお認めになりますか。