西田亀久夫の発言 (文教委員会)
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○説明員(西田亀久夫君) 最初の御質問の、育英会がこれを、能研の問題の作成を委託する件でございますが、おっしゃいますとおりに、育英会の会長と能研の理事長は同一の方にお願いしているかっこうになっております。しかしながら、これを能研に委託すべきや否やにつきましては、実は育英会は約二年間にわたりましてその仕事の性格を検討いたしました。その方法は先ほど申しましたような過去の育英会の特奨受験者が能研のテストも兼ぬて受けている者が相当ございます。その二つの成績を個人別に比較をいたしまして、そして特奨試験が従来測定しておりました能力の判別というものは、能研のテストによって十分なし得る。端的に申しますならば、両者の間に成績の相関係数が〇・七%、これはテストとして予想し得る限りにおきましては、まず十分満足すべきものだという結論を育英会の研究部門のほうで出したわけであります。そして育英会側としましては、理事会にかけ、評議員会にも御意見を承って慎重に検討し、能研側に申し入れし、能研側としましては、ここに新しい問題が出てまいりまして、これは決して進適の受験生がふえるという単純な問題ではございませんでして、かりにそれが入ったとしましても、特奨なんという受験者数は、先ほど申しました能研側の進適の受験者のわずか数%であります。そして、しかもこの仕事を受託いたしますと、高校から大学に行く特奨生のみならず、中学から高校へ行くという特奨生の選考もあわせてやらなければなりません。これは能研としては従来やっていないテストでございまして、そのための問題作成と新しい仕事というものを引き受けて、どの程度能研としては財政負担を負荷しないで済むかという点で、育英会に与えられました予算の範囲内でこれがこなし得るということで、能研側がこれに同意をしたというような経緯でありまして、能研の財政上の便宜のためにこれをくっつけたというような単純な結果でなかったことをひとつ御了承いただきたいと思います。
それから二番目の今回の通達によりまして、調査書に能研の成績を記入させることにいたした件でございますが、これは私どもも、それを検討されました入試改善会議におきましての議論を承っております。それは従来は、その受験した受験番号とか、その年度等が記載されて、本人が能研を受けたかどうかがわかるようにだけしておったわけであります。しかしながら、大学側が先ほど申し上げましたように、もし積極的にこれを利用しようとか、あるいは追跡調査に活用しようというように考えられます場合には、一々その個人の番号を別途転記して、能研に申し込んで、その成績をとらなければ利用はできなかったわけであります。これが大学側としましては、利用の側から非常な不便があるという点で、これを成績を記入したほうが大学側の便利になるではないかという議論でこのような結果になったわけでありまして、申すまでもなく、その場合は能研テストを受けておる者についてのみ書くわけでございまして、これを書くということがそのまま能研テストを受けることを強制するわけでもございませんし、従来と変わりますところは、大学側の利用の便宜を一歩進めたということだと考えております。これが大学が追い込むことになるのではないかというお話でございますが、私どもとしましては、能研の育成をします立場からみますと、あくまで大学が積極的に活用することを期待をいたしておりますが、そこに書かれたデータをどう使うか使わないかというのは、一にかかって大学側の判断にまつわけでございまして、そのようなことは、先ほどの大学側の学問的な検討の結果によるわけでございまして、それ以上これを積極的に何らかの力をもってプッシュするということは実際上不可能なことでございますので、その点につきましても御了承いただきたいと思います。