曾禰益の発言 (予算委員会)

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○曽祢委員 ただいまの総理の御発言に関しては、私の質問の中で触れてさらに御質問したいと思います。
 私は、民社党を代表いたしまして、政府の政策、なかんずく外交、防衛を中心としながら、しかし国際経済の問題並びに政治姿勢の問題についても、十分ではございませんが、第二陣、第三陣の同僚委員に多くを譲りますが、若干触れてみたいと存じます。
 最初に経済問題でございますが、どうも私どもの考えでは、政府の四十三年度予算編成の前提となっております経済成長率を名目一二・一%、実質七・六%に見込んで、国際収支については四十三年度の総合が赤字三億五千万ドル程度と見込んでおられるようでございますが、しかしこれはどう考えましても、私はこの見通しは甘いと思うのであります。その理由として、特に政府は十二月二十九日に発表いたしました経済見通しを一カ月足らずで相当根本的な修正をしております。たとえば四十二年度の赤字は最上限においても六億九千万ドルと見ておったのを、これは七億ドルにする、四十三年度の赤字は最高限である三億五千万ドルにもう変えてしまう。このような、言うならば朝令暮改で、一体四十三年度全体の見通しがこれで済むかということが当然国民の疑いの的になると思うのであります。
 第二に、四十三年度の輸出の伸びは一五二%と見ておるのでありまするが、これも十二月の前の計数では一四・一%ないし一四・五%ぐらいに見ておった。これが世界の輸入の伸びを六・五%と見て、わが国の輸出弾性値を二・三、四%というはじき出しをしたのでございまするが、これは宮澤経済企画庁長官の経済演説の中にも言っておられるように、これはどうも輸出の増進に格段の努力が必要だぐらいではとても済むものではない、ほとんど達成不可能の数字ではなかろうかと思うのであります。特にポンドの切り下げの影響、ドル防衛の影響、ヨーロッパの景気の後退、アメリカ経済の引き締め等の関係上、輸出目標の達成は至難でございまして、貿易収支二十億ドルの黒字の予想は全く甘いのではないか。また貿易外収支あるいは長期資本収支の赤字の予想も、アメリカのドル防衛策の強化等から見て、これまた非常に甘い、内輪に見積もった数字ではないか。
 結局において、総合収支の政府予想の赤字三億五千万ドルは、これは全くの非現実的なものであって、幾らかは、これはなかなかむずかしいことでございましょうが、少なくとも五億ドル以上の赤字が予想されるのではないか。またこれをもし避けようとするならば、これこそ非常に深刻なデフレに転換を余儀なくされるのであって、政府が今度の経済運営の基本条件としてあげておられる国際収支の均衡を回復する、もう一つ物価の安定を必ずやるのだ、この運営の二本柱は、どうしてもこれはどちらも困難、特に国際収支の均衡回復はその根底からくずれるのではないかと思うのでありますが、以下私の質問全般について、特に私が各省大臣を御指名しない以外は、あまり詳細に入っている時間もございませんので、総理大臣から直接簡潔にお答えを願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1968-02-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会