愛知揆一の発言 (外務委員会)

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○愛知国務大臣 この問題につきましては、私はこういうふうに考えておるわけでございます。
 佐藤総理がしばしば言われておるところでございますけれども、まず沖繩の返還ということが早期に望まれている。このことは何よりも明白な事実であろうかと思いますので、これに全力をあげていきたい。同時に、日本、それから沖繩——施政権返還になればもちろん日本でございますが、沖繩を含む日本の安全を今後確保していく。これはまた一番大切なことではないかと思うわけでございます。また、日本を含み、かつ日本と不可分の関係にある極東の平和、安全を保つということが、私としては非常に大切なことではないかと思います。そういう観点から考えて、現に沖繩がアメリカの施政権下にあって、基地を持っておる。そうして、それがわれわれの安全のためにどういうふうに位置づけられておるかということを、これまたほんとうに真剣に取り組んでいかなければならない。この早期返還ということと安全ということ、これはいわば人によっては二律背反的にとる人もあろうかもしれませんけれども、私は、そこの間の調整をはかっていくということがこの問題のむずかしいところではないかと思います。しかし、そのむずかしいところにぶつかりまして・国民の考え方、あるいはこれも総理のよく言っておられることでありますが、国際情勢の変化あるいは軍事科学等の見通しというふうなこともあわせて十分洞察しながら、適切な道を発見していくこと、同時に、これは現に施政権を持っておりますアメリカが相手でございますから、返還の交渉に当たるためには、十分話し合いで、両方率直に意見を交換しながら解決の道を探求していかなければならない。これがまた非常に言うはやすく、なかなかむずかしいところであると思いますけれども、その間に私は誤りなきことを期していきたい、こういうふうに考えるわけでございます。
 ただいまもお話がございましたように、いろいろの意見があるということは、ある意味ではこれは当然のことではないかと思いますが、ただ、ただいま御指摘がございました、三木前外務大臣あるいは佐藤総理との間に意見の相違があるといわれておりますけれども、私が考えるところでは、これは基本的な考え方には違いがない、かように考えておる次第でございます。

発言情報

speech_id: 106003968X00119681217_014

発言者: 愛知揆一

speaker_id: 34728

日付: 1968-12-17

院: 衆議院

会議名: 外務委員会