曾禰益の発言 (外務委員会)

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○曽祢委員 大体似ているようですけれども、念のために、もう少し話の論旨を進めて、もう一ぺん伺いたいのです。
 いわゆる安保条約に基づく事前協議ですね。特に戦闘作戦行動に関する極東地域等に対する発進、これは安保条約が持っている、われわれから見れば一つの危険な点だと思います。むろんこれは日本政府がノーと言える。これはそういういわゆる歯どめがあります。ありますけれども、どこまでがノーなのかということについて非常に問題があり得るので、したがって、私どもは、基本的にはこういったような極東への発進を認めるような第六条みたいなことに問題があるので、日本の立場としては、日本の自主防衛にプラス補完的な役割りとしてのアメリカが日本地域を守る第五条みたいなものは必要だけれども、第六条みたいなものははずすことが望ましいということが一つと、第二点は、やはりこの事前協議の自由発進と、もう一つの問題が核兵器のいわゆる持ち込み問題で、これについてはイエスが言えるたてまえになっているわけですよ。むろんノーと言えるたてまえですけれども、逆にいえば、完全なノーではないわけです。したがって、われわれの考えとしては、安保条約の改定をする場合には、この狭い日本地域に核兵器を持ち込もうというさもしい考え、他の方法で幾らでも他の領域からいわゆる抑止力をきかし得るわけですから、日本地域に核兵器を持ち込むことは軍事的に必要でないばかりか、政治的にもマイナスであるから、核兵器を持ち込むことをやめるという協定をつくるべきだ、こういうような態度を持っているわけですが、しかし、いま問題なのは、安保条約に基づく事前協議がいわゆるしり抜けであるとか拒否権であるとかいう問題でなくて、いま安保条約の適用上、運用上、旧沖繩、返ってきた沖繩の基地だけは、日本の安全か極東の安全か知りませんけれども、あそこだけは核を置いてもしようがなかろう。あるいはあそこだけは他の基地と違って、実際上自由発進というような運用でいこう、これだけはできない。そんなことはできない。もしそれがどうしても日本の自主的判断——私は日本の自主的判断にはそういうことはないと思うけれども、特にアメリカの要請が強くて、どうしてもゆるめなければならない場合には、これはどうしても何らかの安保条約の適用排除ということになりますか、また、あなたが言われたように、グアンタナモ方式といいますか、沖繩全体は一応日本に返ってくるけれども、あそこに特別に一つの租借地みたいなものをつくって、日本では手が及ばないのだ、したがってて、あそこから発進しても第三国に対して免責されるような形にしておくか、何らかの別の法体系にして留保しておかなければおさまるものではないと思う。私は、そういうことは望ましくないと思いますが、そういうことでいいというのではないけれども、しかし、いまの問題は、一応安保条約の適用の中に置いておいて、全体を少なくとも歯どめがあったものを、沖繩の基地だけは歯どめからはずして自由使用を許すということは、全部歯どめをなくする、全部ざるにするということと同じになりますよ。そんなことはできるものではない。こういうことを私は力説しているわけですよ。それに問題があるとすれば、安保条約の持っておる問題であって、問題はやはり、一たん返ってきて安保条約の適用を認めた以上は、他の基地とは、核の問題についても、あるいは発進の問題についても、一切差別することはできないし、できないものを変に約束するということは、それはもう全くとんでもない混乱のもとになる。だから、それはやるべきではない、こういうふうに考えますが、いかがですか。理の当然だと思うのです。

発言情報

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発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1969-03-14

院: 衆議院

会議名: 外務委員会