曾禰益の発言 (外務委員会)

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○曽祢委員 沖繩の返還にあたっては、アメリカとの闘争的態度で臨むということは適当でないと思います。また、安全保障上の協力は、日米間に七〇年六月二十三日以後も、私どもは限定された意味においては必要だと思っています。そういう意味で、いま総理が言われたように、沖繩は返ってくるのに、あそこだけは特別に自由に発進する基地を持っておこうと思ったって、それは日米間のトラブルの種である。私どもは、その意味で、むしろ安全保障の協力は必要だけれども、安保条約中の極東条項といいますか、極東のための発進基地ということは、実際上日米の意図が完全に合ったとき以外は使えないのですから、補給基地ならいざ知らず、そういう意味で、常時駐留や基地の大部分のないような条約で安全保障ができるのではないかということを主張しているわけです。いずれにしても、やはり日米間の協力をめどとして、純粋に国防省な考えだけでなくて、やはり日米の大局に立ってこの沖繩返還問題を考えるならば、基地のあり方について現状に非常に近い線で絶対にワシントンががんばり通すと考えるのは、何といいますか、少し卑屈過ぎるのではないか。そういう意味で大いにがんばってもらいたいと思う。
 そこで、先に進んだ話で、しかし、同時に、やはりこういう問題にしても、外交交渉の場合には、友好国といえども、やはりそれはしのぎを削る一つのバーゲン、取引なりあれはあるわけです。言うまでもないことです。したがって、どうもお互い日本人というのは人がよ過ぎて、先ほど出ておった古井さんの話じゃないけれども、どうも中国人は外交のベテランだという感じがしてならないのです。ですから、そういう意味で、あまり気負って出かけていって、それで必ず一回限りで、ワシントンラウンド三日か一週間くらいで全部きめてくる、きまらなかったときは譲ってくるというのがいいのか、これは私は相当問題があるのじゃないか。それは望みますけれども、日本の基本的な方針のラインでアメリカが説得され、総理が行かれる前に地ならしができておるのがベストなんですけれども、それにもかかわらず、総理みずからのいわゆる巨頭会談によって政治的裁決を下す場合が非常にある。そういう場合でも、どうも相互信頼ばかりにあまり甘えていられないシビアーなものがあると思うのです。そういう場合に、どうも日本人は人がいいから譲って帰ってくるという前に、私は、やはりときとしてはこれは継続審議、冷却期間もいいと思うのです。特に沖繩の問題について、さっき戸叶さんが非常に重要な意見を言われたと思うのは、やはり沖繩の声、これをアメリカ側に知らす方法ですね。そういう場合に、場合によったら会談を東京会談に継続する。その東京ばかりでなくて、ついでにニクソンさんを呼んで沖繩に行ってもらう。日本本土で軍事基地というのは、一体どのくらい、アメリカ人がびっくりするくらい都市公害になっているかということを見てもらう。やはりそういうようなことも考えないと、せっかく祝福されて行ったけれども、結局特別協定でサインして帰ってくるということになりかねないので、そこに一つのゆとりを置いて帰ってくる。それで国民にも実情を訴える。アメリカ側にも実情を認識させる。私は、日本とアメリカとが友好国なのに、アメリカの大統領が一九六〇年のあの事件があったからとはいいながら、いまだかつて日本に来ていないというのは、これは異例な状態だと思うのです。むしろ沖繩問題、次の安保問題を考えた場合に、ワシントンだけの会談ではなくて、継続審議して東京会談、沖繩にも両首脳が行ってみるというような、そういう一こまを考えてもいいと思う。そういうようなことも考えながら、ひとつぜひ詰めていただきたいと思うのです。ちょっとその点だけ御意見がありましたら……。あと一問だけにいたします。

発言情報

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発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1969-04-11

院: 衆議院

会議名: 外務委員会