曾禰益の発言 (外務委員会)
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○曽祢委員 はなはだ失礼な言い方かもしれませんが、ぜひひとつこの全文をお読み願いたいと思うのです。私も実はきょう全文を外務省から取り寄せてみて、非常に新聞報道と、ぼくが間違えておったのでしょうけれども、違う点があったのです。たとえば台湾海峡から第七艦隊を撤退させるなんということは、一つも言っていないのです。台湾の中におけるアメリカ軍のトークン・フォース、名目的といいますか、台湾の中にあるほんの名目的な、お飾りみたいなアメリカの軍事力ですね、これは引き揚げる。そうして侵略の意図がないことを示してやる。やはりフルテクストを読まないと、真意はわからないのです。いずれにしても、一々内容を申し上げませんが、アメリカ人ではあるけれども、非常に重要な、次の有力なる大統領候補の一人だと私は思うのです。非常にサゼスチョンがあると思うのです。たとえば先ほどの穗積委員との応酬にもありましたが、政府の一つの中国と言っているそれは台湾の国民政府ですね。従来のいろいろな関係は別として、まさにいつまでも台湾が中国なりと言っているのは、キューバが北米大陸なりというのと同じです。フィクションなんですね。そういう事実は変わっているのですよ。そうかといって、何でもかんでも中国、中共の言いなりで、安保条約もこれをやめる、台湾も否認する、そういうわけにはまいらないし、そうであってはならないと思うのですが、そういう意味で、ケネディの、平和のためにこっちのほうからむしろ打開をしていこうという提案ですね。いろいろな点で私は非常に示唆があると思うのです。非常に思い切ったようだけれども、非常に漸進主義的で、現実から一歩一歩進んでいるのです。たとえば国連において、これはもう中国、中共に総会並びに安全保障理事会で議席を与えるべきだ、ただし台湾は別だ、国民政府に当分総会のいすを与えるか、あるいは一千万の台湾住民が独立するならば、それにあらためて代表権を与えるか、あるいは台湾と中国本土との話が妥協ができて、それで白ロシアなりあるいはウクライナのような一つの連邦の中には入るけれども、単なる自治体以上の立場において国連の議席を得るか、非常に大胆なようで非常に示唆に富むものだと思うのです。私は、そういう意味で、古井さんの労作には違いないけれども、単にあればかりではなくて、やはり世の中は動いているので、ただ政経分離何が悪いのだというのではなくて、やはり台湾との関係を承知しつつも、もっと前向きに、少なくとも国連の場あるいは国際会議の場に中共をいざなってくるというような前向きの姿勢、こういうものがもっともっとなされていいのではないか。この意味で、一つのアイデアではありますけれども、これは私は非常な参考で、アメリカのほうが先に中国との関係を是正するから、日本がバスに乗りおくれたというような、そういうような卑屈な考えではなくて、アメリカでもこのくらいの提案がなされるように、世の中は変わりつつある、こういう意味で、日本としてはいままでどおりというのでなく、さりとて中共ペースでない、日本独自のモーダスバインディ、つまり暫定的な前向きの中国問題に対するかまえ方というものをもっと真剣に考えて、少なくとも近く行なわれる国連総会の場において、たとえば国連の手続論で、いわゆる重要事項指定方式で、中国の代表権問題の実質審議すらやらないというような逃げの姿勢ではいかないというようなことになるのではないかと思うのですが、その点だけを伺って、私の時間がありませんので、これでやめます。