曾禰益の発言 (外務委員会)
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○曽祢委員 外務大臣に三点について御質問申し上げたい。
第一にはソ連との外交、第二は軍縮会議に臨む日本の態度及び姿勢、第三は、いま同僚委員からもお話がありましたが、核拡散防止条約に関する問題であります。
まず第一に、ソ連についてでありまするが、新聞の伝うるところによれば、きょう午後にもトロヤノフスキー在日ソ連大使が大臣をたずねることになっておるそうでありまして、何かそのときに、おみやげか何か知らないけれども、二、三おもしろい話を持ってくるやに伝えられておりますけれども、それはそれといたしまして、新聞の伝えるところはわりあい正確だと思うのですが、外務大臣も非常に意欲的であられて、ソ連にひとつ行ってみようじゃないかというソ連訪問の計画もあるやに聞いておるのであります。私はその熱意、積極性を多とするものでありますが、その場合に二点ばかり伺っておきたいのは、第一には、これはすでにソ連側から直接あったなり、あるいは外務省の全世界的な情報網でおわかりかどうか知りませんが、ソ連が最近アジアにおける集団安全保障機構あるいは体制云々というようなことをいっておるそうであります。これはなかなか意味深長であって、われわれは冷静にこれを判断する必要があると思います。必ずしもソ連の思うとおりに一むろんそれだけにいってはならない点もあると思うのです。ソ連の考えの中には非常にいろいろ考慮がありまするが、特に中共を意識し過ぎた面も相当あるのじゃないか。むろん、これに対して日本は客観的に評価するし、また、日本がいかなる場合においても対外的なそういう条約に加わるべきはずでないわけでありますけれども、そういったようなソ連の動きについてどういうふうに考えられ、またソ連をこちらが訪問するというような場合の心がまえとして、どういうふうにそういう点をお考えであるかということが第一点。
第二点は、やはりどんなに仲のいい国でも基本的な原則の問題はきちんとしておかなければならない。その意味で、わが国がソ連に対して当然の領土権回復の主張を持つ。加えて、これはソ連から言わせれば、沖繩との関連で北方領土が左右されるものじゃないという立場をとっていることは知っております。同時に、沖繩の領土としての返還の方向がおおむね固まらんとしつつあるときに、いかに友好だからといって、ソ連に行って、領土問題を逃げたような姿勢で話されるというのは適当でない。かといって、そこら辺の問題が、なかなかあうんの呼吸は緩急よろしきを得なければならないことも事実でありますが、やはりソ連に対しては、領土問題についてまだ解決してないんだぞ、それを解決する、わが国の領土主権の主張を認める、こういう基本線を常にはっきりしながら、現時点における友好を進めるということが必要だと思うのですが、以上二点についての大臣のお考えを伺いたいと思います。