愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 先ほどからしばしば申し上げておりますように、アメリカ側の考え方がどうであろうというようなことをこの段階で想像を交えてお話を申し上げることは、私差し控えたいと思います。
大事なことは、政府の考え方をどうやったら成就させるかということが大事なことではないかと思います。その結論は九月を通し、そして十一月に最終的に出したい、こういうふうに考えておるわけであります。
そこで、いま事前協議に関連するお話で、これもかねがね申し上げておるところでありますけれども、沖繩が日本の主権下に入る、そして安保条約が沖繩に適用される、こうなりました場合は、沖繩にある基地は、日本が安保条約によって提供した基地でございますから、これを使用するのには、所定の条件と対象に従って事前協議が必要でございますね。その事前協議というものは、イエスと言うかノーと言うかは、日本側が権限を留保しているわけでございますね、発動するまでは。その留保している権限をあらかじめ無条件で放てきするというようなことは、これはいわばグアンタナモ方式みたいなことになって、治外法権的あるいは租界的なものになる。これは主権国家として望ましくないことは申すまでもないところであると思います。政府としてはそういう見解をとっておるわけでございます。主権国であるところの領域について、そこにある基地に対してあらかじめその使用を無条件で放棄する、あるいは条約上持っておる権限を放棄するということは、私は、主権国として望ましくない態度である、かように考えるわけでございます。同時にしかし、私は、日本、沖繩の安全を守るということは非常に重要な国家第一の要請であると思うのです。そこで、どういう場合があるかということは、なかなか予想することは困難でございますが、この安全に火がつくということが考えられますような場合に事前協議が申し出られたときに、そういう場合には、日本の国益からいってイエスと言うことがあるのは、私は当然のことではないかと思います。そういう考え方でこの問題についての処理をいたしたい、こういうふうに考えておるわけでございます。