曾禰益の発言 (外務委員会)
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○曽祢委員 今国会の終わりに臨んで、重要な質疑をやろうと思っていたのですけれども、非常に間時がないので残念です。
まず第一に、沖繩問題について伺いますが、東京におけるロジャーズ国務長官との会談等を通じて、新聞等にも外務大臣が言われているように、いままではいろいろ日本の意見を述べ、アメリカの意見を述べ合った、これからは詰めの段階に入る、九月の中旬にアメリカに行って、そのときできるだけひとつ詰めたい、したがって、これからいままで言ったことをひとつ文章で書いてみる、鉛筆で書く、なかなかむずかしい段階だということを言っておられますね。そこで、その点はよくわかるような気がするのですが、どういう点が一番問題なのか。私は、先ほど来同僚委員の質疑を聞いておりましたが、また御答弁を聞いておりましたが、核兵器の問題について日本政府の態度は、核は一切お断わりだということが非常に明確になっております。それから基地については、これは安保条約の運用によって、安保条約以外の取り扱いはしない、こういうことも非常にはっきり伝えられていると思うのです。ただ、それに対してアメリカのほうは、自分の見るところでは、特に朝鮮あるいは台湾等に対するいろいろな約束もあるので、どうしても事前協議における日本の判断だけでは安心しきれないというところがあると思うのですね。そこが問題なんで、いま事前協議に関する懸念が日本側からきた、安保条約に対する絶対の不安の立場からの懸念もありましたけれども、逆にいえば、アメリカのほうは、日本に相談しても、いかなる場合でも必ずノーと言われやしないか、こういったような不安感があると思うのですね。問題は、そこをどういうふうにして詰められるか。そこで、その文章についてどういうふうな内容のものが想定されるのか。たとえば日本はあくまで基地については本土並み、すなわち安保条約の適用である。したがって、発進等についてあるいは核兵器については、日本に事前協議されなければならぬ。その場合に、日本がケース・バイ・ケースで、日本の安全に至大の関係がある場合はイエスと言うこともある。しかし、こういう場合は必ず事前協議の場合にイエスといいますというようなある類型の場合を想定して、そういう場合には白紙委任状を与えるということは、これは安保条約の骨抜きであり、事前協議の骨抜きですから、そういうことはできない。すると、アメリカはそれに対して、極東に対するアメリカのコミットメント、約束に支障ないようにしてくれと、両方の立場だけを書いたのでは、これは話にならないと思うのですね。そこで、一体どういうような文章が想定されるのか。その内容いかんによっては、安保条約のワクをはみ出すことがあり得るわけですね。そこら辺、問題が非常にむずかしいように思うのですが、文章を書く場合の基本的なかまえというものをお話し願いたいのです。