荒勝巖の発言 (災害対策特別委員会)
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○荒勝説明員 まず、昭和四十四年の台風九号による災害について御報告申し上げます。
ただいま総理府のほうから御報告がございましたが、八月十八日南方洋上に発生いたしました台風九号は、二十二日午前鹿児島県の西部に上陸し、宮崎県を通り、四国南部をかすめ、二十三日早朝紀伊半島に再上陸し、さらに東海、関東、東山、東北を縦断いたしまして、温低となりまして、二十四日夕刻オホーツク海に去りました。またこの台風の通過に伴い、関東地方ではたつまきを発生した次第でございます。
この台風九号によります暴風雨によりまして、鹿児島県、宮崎県、茨城県、青森県等、各地において農林水産業に相当な被害を発生しております。被害の集計はただいまお手元に資料として配付しておりますが、九月一日現在の各都府県からの報告によりますと、三十都道府県に及びまして、内訳は、農作物等の被害が約九十六億円、施設関係につきましては約二十九億一千万円で、被害額の総計は約百二十五億一千万円になっている次第でございます。
次に、その前にありました台風七号を中心といたしまして、その前の七月下旬の豪雨並びに八月中旬までの豪雨によります災害について御報告申し上げます。
七月二十七日より八月四日にかけて北日本に、八月六日より八月十二日にかけて裏日本を中心に、本土上空にあった前線が活発化し、豪雨をもたらし、また八月四日、五日には台風七号によって中部、関東地方に豪雨があり、農林水産業に相当に被害が発生いたしました。
被害は、特に農作物でございますが、九月一日現在の統計調査部及び都道府県の報告によりますと、二十数県に及びまして、内訳は、農作物等が、水稲、果樹、野菜等を中心に約五十五億円、農地が約五千九百カ所、約三十八億円、農業用施設が約一万二千六百カ所、約百二十六億七千万円、林野関係が国有林を含め百三十七億二千万円、その他施設等約二億三千万円で、被害の合計は約三百五十九億二千万円にのぼっております。これもお手元にただいま資料として配付いたしてございます。
これに基づきまして、農林省は直ちに災害対策本部を設けまして、また一番被害が激しかった北陸地方でも地方農政局に災害対策本部を設けて指導している次第でございます。
特に被害につきまして、対策の点でございますが、被害者の中に相当家屋等の被害があられた方もございましたので、精米を約六・八トン、乾パン約三千食を応急配給した次第でございます。
また、ただいま総理府のほうからも報告がございましたが、農作物の被害が相当ありましたので、現在関係方面と打ち合わせいたしまして、天災融資法の適用を検討中でございます。
また、それに伴いまして自作農創設資金のワクの設定等につきましても、同様さらに進めてまいりたいと思っております。
また、農業施設等の災害が非常に激しくありましたので、激甚法の適用ができますように関係方面とただいま折衝中で、五条関係あるいは第十条の湛水排除事業等の補助について現在作業を進めておる、こういうふうに御理解願いたいと思います。
以上でございます。